儚
本日、二話更新。
二章的な何かのはじまりはじまり。
放課後の教室に一人。
ページを進める。
また戻る。
また進む。
小説の中に自己を投影して物語の第三の人物になりきる遊び。
小説を読んでいるが読んでいない行為。
頭の中の劇に忙しくて同じページで30分止まっていることは当たり前。
武器は自分が持っている知識。
今日も今日とで物語の中の世界で暗躍する。
そこの君!実に暇そうだね。よかったら我が部に入らないかい!
そんな楽しみに、今日は闖入者が現れた。
あ!このバカやりやがった!
二人目が来て。
もー、カナ!そんなんじゃ勧誘になってないじゃない。
三人目が現れた。
え~いまのダメ?じゃあリノ!手本見せなさい!
賑やかな人だ。
もー。そうやって丸投げする。……コホン。君、よかったら私達の部に入らない?
コテン、と首をかしげるが何なのだろうか。
変わらないじゃない!
同じくそう思う。
ぜんぜん違うよ!?
どこか違ったのだろうか?
なんにせよ、非常にやかましい。
ゆっくりと本を読ませて欲しい。
すみませんね。騒がしくしてしまって。
いつの間にか四人目が現れてた。
僕達、サイエンス倶楽部……科学部のメンバーなんですよ。もしよければちょっと見学してみませんか?




