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夢を辿り。
それは体に突き刺さるんじゃないかってくらい激しい雨の日だった。
俺は人混みの中で誰かを追いかけていて。
必死に追いかけても中々近づけなくて。
やっと追いつけてその腕を掴んだ。
振り返ったのは黒髪ストレートの髪の長い女で。
甘い匂いがした。
確か金木犀だった気がする。
そいつの顔を見ると悲しく笑って「またね」って言うんだ。
そしてそこで目が覚めるんだ。
悪い。意味わからないよな。
また思い出したら話すことにするよ。
記憶が曖昧だが俺はその女に会ったことあるのかもな。
...覚えてないけどよ。
おっと、お前といると長々と喋っちまう。
今度こそまた思い出したらな。