日和
ダブル不倫についての葛藤を短編で
毎日退屈だったのかもしれない
誰からも愛されて
当たり障りなく生きていく毎日に
ある時
ふ、と現れて
夢を語りだして
太陽のような人だと思った。
月の生活しかしらない私には眩しすぎて
照らされたいと思ったのかもしれない
少しでも近づきたくて
夜と昼では交わることはあってはいけないと
解っていたのに
家族が居た
子供居た
円満な家庭で裕福とは言えないけどとても幸せだった
これ以上ないと思えるほど
彼にもまた、家庭があり子供もいて幸せそうだった
無愛想な彼と愛想だけの私
初めは特段なんの関係もなく
会話もなく
ただ
気付いたら惹かれていた
目で追いかけて、呼ばれる自分の名前は少し特別になって
ぽかぽかしてた
食事に誘われた時
1歩引いた彼に私から声をかけ直した
もぅ自分の中ので求めていたのかもしれない
食事の時に
夢を語った彼が
あまりに眩しくて自分が恥ずかしかった
「君みたいに頑張ってる人が好きなんだ」
と冗談みたいな事を言う彼と定期的に逢うようになった
桜の季節にキスをした
海に出掛けてキスをした
半年が過ぎて
求めあった
性急でとてもじゃないけど
大人の余裕は感じなかった
だから尚更嬉しくて
「太陽みたい…」
と言えば落とすように笑う彼に惹かれて…
いけないことだとは解っていたのに
傷付ける事をしていると解ってる
解ってるのにしてしまうのは解っていない証拠
終わりが目の前にある
自分で言わなければとも思ってる
だから何も言わないで
だから何もいわないで
処女作ですのでどうかご容赦頂きご意見頂ければと思います