再告白
君が好きだった。
大人びている君を崩そうと、言い訳混じりに考えた本気の告白をしたあの冬の日から、好きなんだなぁと自覚し始めたんだ。
多分、それが運命の始まりだったと思う。
フラれるのが怖かったから、あまり積極的にはなれなかったけど。
でも君が誰かを失った時、とっさに手が動いていた。
そうして生まれた『異端言』と言う名の魔法に対する君の言葉は、とても温かいモノであった事を今でもはっきりと覚えている。
初めて君からはっきりと好きと言われた時に、ようやく自分の中にまともな血が通った様な気がする。
それから始まった言葉と好意を交わす時間が、本当に愛しいと思えた。
……今の俺は、君を好きではなく愛しているのだろう。
少しひねくれた所も、意外に寛大な所も、大人びている様に見えて少し子供らしい所も、何もかも。
だから、今度は余計な言い訳無しに伝えさせて欲しい。
俺は君を愛している。
理由はもうないけれど、これからも共に在れば本当に嬉しいと思う。
こんな拙い言葉でも、君はもう一度受け入れてくれるだろうか。
きっと君の事だから、最後まで読んでくれるだろうね。
本当にありがとう。愛してる。




