第七話 裏切りを呼ぶ男現る!双眸よりこぼれ落ちる涙に君は何を想うのか!!
「うぉおぉおお!!」
2メートルを超える斬馬剣を担いだ剣士が走り出しアネモネに向かって突進していく。
(魔剣というものか。あの大きさの割に早いが)
アネモネは、軽快なフットワークでその斬撃の全てを見切りかわす。そして、疲れのためかわずかにモーションが遅れたのを見抜き、剣を握る手を狙って思いっきり蹴り上げた。
「ぐぁっ」
叫びとともに剣と何本かの指が舞い、そしてアネモネの拳が剣士の胸に吸い込まれるように突き刺さった。
「もう終わっちまったのか」
ガルーは剣士が5メートルは飛んだその様子を見ながら唸る。
これはバモラの街の領主の館の中庭で見られる良くある光景。それはアネモネが王国建国とともに配布したあるお触れによって引き起こされている状況だった。
『彼氏募集中』
元々はその一言だけを送る予定だったという。トリスが泣いて「考え直しませんか」と言っていたが、アネモネは頑としてその要求を聞き入れなかった。時折聞く母の教えによるものらしい。直球勝負が良いというのだ。
無論アネモネの要求を通さないわけにもいかないトリスは仕方なしにそのお触れの下に条件を長々と書き、結局それを流すこととなった。
その内容を要約すれば、『アネモネを倒せばアネモネの夫となる権利とこのアネモネ王国の王の座を差し出す』というものだった。アネモネとしては彼氏募集中の一言だけで通じると思っていたようだが残念ながらそれを理解する境地に至った人間は少ないだろうというのが一般的な見方だ。
「駄目です。死んでます」
「そうか」
兵の一人がその場で倒れ込んでいる剣士の様子を確認してアネモネに伝える。
「もう少し加減てモン出来ませんかね」
呆れたように言うガルーにアネモネは「善処しよう」とだけ答える。
ガルーはやれやれと言いながら立ち上がり、兵たちに命じて剣士の装備をはぎ取り、鑑定しておくように指示する。なお、先ほどのお触れの最後の事項にはこうある。
敗北した場合には、そのすべてをアネモネの所有物とする……と。
生も死もアネモネのものであるならば、その装備もそうであるというのがアネモネの主張であり、はぎ取られた装備も金に換わるか他の兵に回されるかするのだろう。ガルーとしてはもう少し手駒の方が欲しかったのだが、だがアネモネが対峙する場合の多くは一撃で死に至る。ガルーとて最後の一撃で想像以上にダメージを負っていて、あのまま目覚めない可能性もあったと後で聞かされた時にはゾッとしたものだった。
そして昨日はかつてのガルーの同僚であったマキャランが引導を渡されていた。所詮ウォーキス四天王等と名乗っていても穴蔵の中で修業だけをしている連中なのだ。鍛え上げはされていても井の中の蛙の感は否めない。ガルーがオルト帝国の誘いを受けたのも井戸の中だけではみれないものもあると思ったからだ。
なおガルーとしても一応の昔のよしみとして、マキャランの最後を紙に綴ってヌマに送っておいた。「ご愁傷様でした」と加えて。
「お金がありません」
それはトリスの一言から始まった。その日の会議の議題はズバリ金である。そもそもキリイグ地方からジャカル共和国が離れたのも飢饉による国財不足により兵力の維持が出来なくなったためである。魔物に脅かされ続けているこの世界において、領土とは実質的には魔物から住人を守ることを維持できる範囲のことを指している。
アネモネ王国が建国されて三週間。現時点において南方のリレイ王国のみが建国に対して肯定的な返事を返してきており、ジャカル共和国からもオルト帝国からも返答は帰ってきていない。だが明確に反対の意志も示せないのは、両国共にキリイグ地方を維持する兵力がないためだ。理由は前述した通り飢饉によるもの。オルト帝国はそうでもないのだが、オーガ討伐とアネモネとの戦闘によって他国に回せる分の兵力は壊滅している。それに例え回せても今のキリイグ地方に出した分だけ回収できるような旨みなど何もない。負債を抱え込むに等しい。
そして負債そのものであるキリイグ地方には当然金がない。
「まあ俺らが来たときから分かってたことなんだけどな」
なおオルト帝国は兵に先んじてキリイグの住人に備蓄を送っている。自身の領土となるのであれば国民を生かさなければならない。だがその備蓄が住人に回る時にはオルトの名は伝えられていなかった。これは手間の関係で備蓄の管理を各街に任せてしまったガルーの失態とジャカルの工作によるものだが、そこまでしておいて討伐後に受けたオルト兵の屈辱を思えばガルーが怒ったのも当然のことではあろう。その備蓄された食料ももう危険な状態にある。
「管理を街に任せっきりだったのもありまして、予定よりも早いペースでなくなりそうです」
「もうじき春ではあるが獣を狩るのは良しとしても作物類は当然育っちゃいねえしな。冬場を保ったんなら悪かぁねえとは思うが」
とりあえずは冬を乗り切れるという事実が街のなかが比較的のんきな理由でもあった。だが、来月にはかなり危険な状態となる。
「まあ確かにそうですが来月は持ちません」
「では他の群れから襲え……というわけだな?」
アネモネの回答は半ば予測できていたが、トリスは今回ばかりは首を横に振った。
「この付近は元々みんな厳しい状況ですよ。ひとつやふたつの街を襲っても大した食料は手に入りませんし、それに襲うにも費用がかかりますから」
道徳ではなく道理で返した。アネモネにはそちらの方が話が通る。
「面倒な話だな」
「まったくでさアネさん、俺もここをさっさと引き上げたかったですしねえ」
元キリイグの臨時支配者だったガルーも頷く。
ちなみにアネモネ王国におけるアネモネの呼び名はアネモネ陛下かアネさんだった。トリスが以前にガルーがアネモネさんと呼んでいたのを注意した際にアネモネ自身が「好きに呼べばいい。短い方が分かりやすい」などと口を出したためで、ガルー以下の兵士たちなどからは自然とアネさんと呼ばれることとなったのである。
「それでは、何を襲えばよいのだろうな」
判定基準として襲うは外せないらしい。
「そうですね。ところでアネモネ陛下は確かオーガの集落を壊滅させていますよね」
トリスの言葉にアネモネも頷く。
「このキリイグ地方がオーガや、その先の竜来山、南方のトロルの群れにゴーレム群と高レベルの魔物が多いのは、かつての魔王の居城がオーガの集落の先にあるからというのは知っているでしょうか?」
ガルーがその話を聞いて「あれか」と口にする。
「北の地になにやら城があるというのは兄より聞いたことがあるな」
トリスはアネモネの言葉に大きく頷いた。
「それですね。実際オーガの群れがあの周辺に集中するのもオーガの本能の中にあの城を守るような命令がされているからだとも言われています」
「なるほど」
だから自分達の群れもあの地にいたのかとアネモネは納得する。
(であれば、兄は群れの長ではなかったのか?)
という疑問も湧いたが魔王はすでに死んでいるそうなので、長で良いのか?……という小さい疑問にとどまった。
「それでお前は私に何を襲えと言うのか?」
「ですからその城をですね。襲っちゃえば良いのではないかと」
トリスはアネモネの言い方で返した。
「そうすると金が手に入るわけか?」
「正確にはお金の元になるものですが」
「……黒金だな」
トリスの言葉にガルーが補足する。
「くろがね?」
その名をアネモネは聞いたことがない。
「オルトでも採掘されている鉱物です。頑丈で魔力耐性が高いので武器や鎧に重宝されます。それがその魔王の城の近くの山で採れるのではないか……と考えてオルト帝国もこの地に侵攻していたようです」
トリスはガルーを見る。
「まあな。元々はオーガの群れを壊滅させてそのまま黒金が発見できれば増援を頼める予定だったんだがな」
だがオーガは倒しきれず、結果としてキリイグにとどまるだけで終わってしまう。
「それに魔王の城というのは魔力の集積地でもありますのでその周囲は肥えていて、国としても中央に置くには適しているのです。農業や畜産もし易いですしね」
「お前さん、魔王の城をまんまこの国の城にしちまうってことかい?」
さすがのガルーもそのトリスの提案には目を丸くした。
「ええ、ええ。そうですよ。どうせゾンビ率いる悪魔の軍団みたいなことを言われてるわけですし、今更問題もないでしょう。それにあの山から黒金を採掘するとなると近くに施設が必要です。あるなら使いましょう」
そこまで聞いていたアネモネが口を開く。
「それで金が手にはいると?」
「入ります。黒金の供給が可能になれば、それを担保にまずはリレイ王国に金を借りられます。南方は余裕がありますから近々の食糧事情にはひとまずケリが付きます」
「なるほど」
よくは分からないが金が手にはいるならば良い。
「しかしよ。黒金が出てきたってわかりゃあ、ジャカルもオルトも黙ってはいないぜ?」
ガルーがそう返す。今という状況はキリイグ地方に価値がないから見逃されているに過ぎないのだ。
「それも分かっています。迅速にリレイ王国と連絡を付ける必要があります。上手く行けばそれにリレイ王国だけでなく白銀同盟の手も借りられるかもしれませんし。でも何かあったら」
トリスがアネモネを見る。
「アネモネ陛下が襲撃してくれますよね?」
「当然だな」
トリスの問いにアネモネが嬉しそうに頷いた。戦って群れを守る。それは長の役目だ。
さて、ここで出ている魔王という存在であるが、実のところ魔王と言うカテゴリーについては細かく定まっている定義というものはない。簡単に言ってしまえば、自称か他称かは問わず魔物などを使役する支配者が魔王と呼ばれていることが多い。また文化体系を持った知性ある魔物を魔族と呼び、その種族の王に当たるものを魔王とする場合もあり、今回アネモネの向かう城の元の主とはそうした魔族の王であったという。名を紅の魔王ヴァンス、『炎の魔神』と恐れられた魔族だった。まあそうしたトリスの解説にアネモネはうんうんと首を振っていたが理解できたかは非常に怪しいものだ。
その魔王の城に向かうメンバーはアネモネとガルーとトリス、そしてガルーの選別した親衛隊20名。オーガゾンビたちは鎖で縛ってアネモネの彫ったアネモネ像の前に置いてある。アネモネ像があると本人がいなくてもおとなしくなるようなのである。留守番はアネモネの希望により、かつて唯一アネモネに襲撃を仕掛けたアルカンの街の臨時領主をしていたヴィンジーという男に任せることにしていた。
「できればお早めのお戻りをお願いします」
旅立つアネモネたちに対し必死でそう口にするヴィンジーは泣き顔のよく似合う中年オヤジだった。ちなみに彼はアネモネ王国内の反乱分子を発見した場合、処罰せずにアネモネに対して文字通り襲わせる役を担っている。治安維持のための膿を出す役割だとトリスには言い含められているが、アネモネの意向があることは明白だった。
故に彼にしてみれば正直反乱など起きないようにと祈るばかりだった。特にアネモネがいない状況は非常にマズい。ヴィンジーがアネモネに反抗的な人物であることは意図的に広まっている。アネモネのいない今を好機と考え接触を謀ってくる輩がいてもおかしくはなかった。ヴィンジーはもう二度とアネモネに楯突くことなどしたくはないのだが肝心の本人からそう指示をされているのである。まったくもって胃の痛くなる毎日の始まりであった。
そしてアネモネ一行は嗚咽するヴィンジーを背にバモラの街を旅立っていったのである。
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「しかしアネさんは馬がだめでも馬車って手段もあったんじゃありませんか?」
道中、ガルーがアネモネにそう尋ねる。ガルー、トリスや親衛隊の面々は馬に乗っているにも関わらずアネモネは徒歩であった。なんとも体裁の悪い状況だ。無論、アネモネの脚力があれば馬ごときに後れをとると言うことはないのだが。
「いらん」
アネモネは一言で言い捨てた。身長が2.5メートルはあるアネモネにあう馬はない。以前の街を回ったときも最初に馬がへたってしまって、後はアネモネは徒歩で過ごした。ちなみにオーガゾンビ(犬憑き)に乗るという選択肢も無かった。腐ってベトついていて気持ち悪かったのである。
そのアネモネの返答にトリスが肩をすくめる。王としての自覚を……と口を出すこともトリスには出来ない。アネモネの純然たる意志により、すべての決定はアネモネ自身が行い、下の者がそれを反対することをアネモネが認めないためだ。ある意味では徹底しているアネモネの行動は独裁者としての色が濃く見えるが本人は至ってストイックであり、権力を笠に着てということも少ない。というよりも本来暴力で出来ることを我慢して権力という力で代行して抑えているだけだと言った方がトリスとしてはしっくりくる。
ともあれ、鍛えるためにと称して自分たちまで徒歩で進まされることがない分だけマシかもしれないとはこの場にいる誰もの共通した思いではあった。
そして続く道中、山を越えた岩場においてアネモネたちはゴーレムの群れと遭遇する。普通の岩が重ね合わされて出来ているロックゴーレムの群れである。それを率先してアネモネが倒そうとするが、ガルーがアネモネを制し、親衛隊を向かわせた。
「ふむ、やれば出来るではないか」
そして親衛隊の戦いの様子を見て、アネモネはそう呟いた。
彼らはゴーレムを相手に拳を振るい、そして砕いて倒していたのである。
「どうでさあ? やるようになったでしょ?」
それを満足そうに見ているガルーにアネモネも素直にうなずいた。
以前にアネモネが出した拳で岩をも砕くという課題、それを見事クリアした形だ。もっともただ拳を鍛えたというわけではなく、拳打用のガントレットと身体強化の魔術を覚えさせての結果ではある。要求を満足させるための手段は定められていなかったのでガルーは鍛えることとは別の手段も併用して課題を攻略していた。
「デカブツが来たぞーー!ハイロックゴーレムだ!!」
そうして見ていたアネモネとガルーに兵の一人の声が届く。
見れば岩場の奥から5メートルはあろう巨大なゴーレムがのっしりとやってきていた。
「ありゃ、でけえな」
さすがのガルーもそれには驚いた。5メートル級ともなればその腕だけでガルー一人分の大きさはある。もっとも今回は特にあれを討伐する任務があるというわけではない。
相手は鈍重な魔物だ。普通のゴーレムたちを相手にしながら離脱するのがセオリーではあるが、ガルーは横で嬉しそうな顔をしているアネモネを見て(そんなつもりはないんだろうな)と思いながら声をかける。
「アネさん、あれは頼みます」
「まあ、いいだろう」
と、いかにも言われたからという感じの返答が帰ってきたが、その顔には笑みが浮かんでいた。ここしばらく相手にしていた人間たちよりも骨はありそうだったとでも考えているのだろう。まあ骨はないのだが。
「グォォオオオオオオオオ!!!!!」
そして歓喜の絶叫を発しながらアネモネは走り出す。
「相変わらずスゲエ声だ」
横にいたガルーがビリビリとくる身体を抑えながらそう口にする。トリスの顔が真っ青になっている。何度聞いても慣れない恐ろしい声だった。アネモネの叫びを聞く度にこのキリイグを実質的に動かしている筈のトリスは自らが支配者ではないことを思い知らしめさせられる。自分は今や彼女の所有物であり、その庇護の元にいる状況に安堵する。
もっともハイロックゴーレムにはその声は響かない。無機物であるが故に精神にダメージを与えるような攻撃は通用しない。故にアネモネの迎撃に気付き、その拳を持ち上げて、重さを力と速度に変えて、アネモネに向かって振り下ろした。
「ふんっ」
だがアネモネはそれを避けない。避ける必要を感じない。振り下ろされたそれは確かに巨大だが、だが岩だ。岩とはアネモネが破壊することはあってもアネモネを破壊するものではないとアネモネの中では定められている。
そしてアネモネは左足をしっかりと大地に踏みしめ、右足を高く天へと延ばした。
見事なIの字がそこにあった。
それは大地から天へと突き立つ鋼のごとき完全なる一柱、故に空から柔な岩が落ちて来ようものならばどちらが砕けるかは必定。
ハイロックゴーレムの右腕が砕ける音がガルーとトリスの、親衛隊たちの耳にも大きく響きわたった。
「ふん。やはり骨のない奴はだめだな」
アネモネはそう吐き捨てると『作業』に取り掛かった。底の知れた相手などアネモネにとって面白みのある相手ではない。ただでかいだけのトロい的である。もっともガルーの時のように、だからと言って油断をしようという甘さは今のアネモネにはない。顔面らしきものを砕き、左足の関節部をふた蹴り加えて破壊し、全体が崩れ落ちたところで踏み込んで、正拳の連打でもって下腹部を砂塵に変えるほどに砕ききった。それにより胴体とも、存在しなくなった下腹部からも離された右足も崩れ落ちる。
残る稼働部は左腕のみ。だがアネモネはそれが動くよりも速く肩部へ踵落としを放ってヒビいらせたあと、呆気なく左腕を手に取り引きちぎった。
「あ、アネさん。ちょっと待った!?」
その背後でガルーが声を上げるが、アネモネは構わず残る胴体を蹴り上げ、力の限りゴーレムの心臓部であるコアストーンに抜き手で突き刺した。そしてコアストーンが真っ二つに砕けた。
「……弱い」
そう一言で済ますアネモネだが、横にきたガルーが残念そうな顔でその残骸を見てため息をついた。
「見事にやっちまいましたね」
「たかが岩の集まりだ。つまらんな」
あんなスローモーションな相手ではどれだけやってもアネモネにさわることすら出来ないだろう。デカい以外はなんの面白味もない相手だったとアネモネは感じていた。
「うーん、まあアネさんにはそうなんでしょうけども」
ガルーはともかく、親衛隊などの一般的な人間にとってはあの巨体と、それを振り回す巨大な腕はそれだけで驚異なのだ。
「それで、さきほど戦いの中で声をかけてきたのはどういうことだ?」
アネモネもガルーの声は届いていた。さきほどは己の欲求を優先させていただけだったのだ。
「うん、まあ、もう済んじまったことなんですが、ゴーレムのコアストーンって完全な形で手にはいるとそこそこ金になるんですよ」
「なるほど」
金が欲しくて自分たちはここに来ているのだったとアネモネは思い出す。
「割れてはダメか」
「ダメではないですが安くなりますね」
「では次からは抜き取るようにしよう」
アネモネはそう返した。反省するべきところはする。アネモネは決して狭量な少女ではないのだ。
「ともあれ、半分に分かれた程度ならこれでも結構な値段で売れますから持ち帰りましょう」
トリスはそう言いながらすでに残りのゴーレムを倒した親衛隊に回収させるよう指示を出していた。その他の金になりそうな素材も一緒に積んでおく。
無論この程度の素材では国家を回すにはまったく足りていないのは事実だが、背に腹変えられぬ状況では、マメな行動がのちのちの役に立つとトリスは考えている。
そして一行は先にあるという魔王城への道を進むこととなる。
次回は『ドキッ、彼氏王補は魔王さま?うれしはずかし魔王城でアテクシハーレム!!』的な感じです。多分。