宇宙人がロボットだったわけで(短編)
宇宙人がロボットだったわけで(短編)
20××年某月某日
地球外生命体との未知との遭遇が実現が実現したわけなのですが
なんとその地球外生命体が機械生命体
もといリアルロボットだったわけで
その事実を知ったとき
オッシャーーーー!!!と叫びましたとも
心の底から喜んだら
愛犬にほえられましたがね
両親はそんな私をみて
やや、いや、かなりかな?どん引きしてたような
気がするが 仕方ない それがあなたたちの娘です
弟たちは私の次に喜んでいた
自室に戻った後も
ニュースで報道される度に
悶えていたら愛猫二匹に冷たい目で見られた
おまえ等 私はご主人様だぞ
おまえたちを育てた母親だぞ
「育ての親(とかいてママと読む)
をそんな眼でみるなよぅ」
そういいつつ愛猫のうち
一匹のしっぽをさわると
するりと逃げられる
もう一匹も冷たい目でにらんでくるもんだから
繊細な心が思い切り傷つきましたよ
うなだれて居ると
逃げたうちの一匹が
ふぐぅっと言って近寄ってくる
訳してみるとおそらく
ママは僕たちよりもあいつらがすきなの?
とでも言っているようだ
「もちろん一番はおまえたち~~!!」
「姉ちゃん うるさい」
弟の乱入により愛猫二匹が扉の向こうに
走って逃げちゃいましたよ
もう、あれだね 泣くしかないよね
それでもどうにか二匹を部屋に戻し
テレビのオフタイマーとオンタイマーを
セットして 電気を消して布団の中に潜り込む
愛猫がそれぞれ自分の寝る場所を陣取る
テレビに視線を向ければ
繰り返し流れる宇宙機械生命体との
未知との遭遇場面
まぁ、どんなに喜んだとしても
私があのテレビの向こうの人(?)たちと
出会うことは皆無に近いだろう
なんたって海の向こうでの会見の様子だ
日本に来るのはあと、何年後だろうか?
別に機械オタクとかではない
ガンがつくダムだとかが好きというわけではない
ただ、意志を持った機械生命体というものに
心惹かれてしまうだけなのだ
胸キュンしてしまうのだからしかたないと思うのだ
トランスなフォーマーとか大好物だ
とくにCGのとかたまらない
映画なんかは字幕でみて
きゃぁきゃぁ心の中で悶えていましたよ
3Dの時は マジで触れねぇかな?なんて
涎垂らしましたよ
弟に 無言でティッシュを手渡されましたよ
拭けということだったのでしょうね
・・・拭きましたけど
とりあえず 生きているうちに
出会いたいと思う
そして、あわよくばお知り合いになりたい
そしてそして 愛でまくりたい
変態で結構
痴女がなんぼのもんじゃい
愛猫のお尻をなでなでしつつ
(このフォルムがたまらない)
夢の世界へと旅立つことにする
今夜はいい夢がみれそうだぜ
ぐふふふふ~
それから数日後のことだったのだけど
仕事の最中に
店の外で事件が起こった
量販店につとめているんだけどね
まぁ、それは置いといて
その店の駐車場を巻き込んで
リアルなロボット対戦が起きてしまったのですよ
思わず口を開けて固まってしまい
みんな逃げたのに私ってば逃げ遅れてしまったわけで
そしてたらなぜか人質に取られたわけで
ゴツゴツした機械の腕が
思っていたよりも暖かくて
場違いながらも胸キュンしたわけで
思わず悶えそうになったのを理性を
総動員させて押さえたのは がんばったと思う
後から来た宇宙人(人・・・でいいのか?)と
私を人質に取っていないほうの・・・
もう、ロボでいいね
そのロボが
後から来たロボと協力して
助けてくれたのだけど
ボロボロのロボが(ギャグではないよ)
気になります
「あの・・・」
「ケガはありませんか?」
「あ、はい、大丈夫です・・・
日本語お上手ですね」
というかペラペラだね
「インターネットという便利なものが
この星にありましたので」
「はぁ、そうですか」
万能ですね あれですか
データとして取り込んで活用しているとか
ですか 萌ですね
で、まぁ、なんといいますか
まわりがね えらいことになっているんですが
お店に入る為に停めていたお客さんの車のうちの
何台かがひっくりかえったりしていて
さらに、お店の入り口近くのガラスが
バリバリに割れてたり
一部が変形してたりさ
そしてパトカーやら自衛隊の車両やらが
店の周りを囲っていて
さらにさらにその外側に野次馬がわんさかいるわけで
あ、私がいるところは視界が遮られているから
顔をみられるということは起こっていないよ
店の中から救出されている店員や
お客さんの姿はばっちり見えてますよ
私、騒動の中心にいましたからね
時の人にはなりたくありませんとも
こりゃ、もう営業とかそういうの
するとかいうレベルを超えているとして
なんというか、これから事情聴取とか
そういうのはっきりいってめんどくさい
だが、しかし 気になることが一つ
「あの、あのロボットさんはどうなるんですか?」
つまりはあれだ やられた方のロボットだ
まさか、破壊するだの 処分するだのはない・・・よね?
「それ相応の対処をするつもりだが
場合によっては 破壊せざるを得ない」
おおう!!?ちょ、それは
さすがに 国際・・・じゃないや
惑星間の問題に発展してしまうんじゃないですか!?
「で、でもですよ
ほら、ケガ人が誰もいないんですから
破壊するまではしなくてもいいと思いますよ?
それに、建物や車なんかは弁償すれば
大丈夫ですし 私もなんともないですし
そもそも その破壊力があれば
あなたたちに倒される前に 私たちを殺すぞと
脅しをかければ 彼は逃げれたかもしれないし
だから その、わ、悪い人ではないと思うんですよ!!」
とりあえず 惑星間の戦争に発展なんてなってしまったら
確実にこちらが負けるのがわかっているので
いらぬ火の粉は払いたいわけですよ
という意味を込めていったんだけれど
「日本人という部族は
そんなに危機感が薄くて大丈夫なのかい?」
なぜか逆に心配されましたのですがーー!!?
いや、オブラートに包んで包んで包みまくりましたけど
宇宙人には空気を読むという
スキルはないのですね
「危機感は別に薄くないです
ですが、誰かが死んだ訳でも
ケガをしたわけでもないので
最終手段は取らなくていいと思います」
単に面倒なことに巻き込まないでほしいだけなのです
平和万歳
ラブアンドピースですよ
平和に、平穏に 異星間交流を行いたいのですよ
「そうか・・・わかった
君の意見をできるだけ尊重しよう」
苦笑してるって雰囲気がするな
いいじゃないか
暴力嫌いって言っているだけなんだから
と、まぁこの後もいろいろありまして
店の入り口側が使い物にならなくなったものだから
修理しないといけないということで
店は休業になるわ
(なんか、修繕費を出すとかで
その金額が半端ないらしく、いっそのこと
建て直すことになったらしい)
マスコミやらの対策を考えて
仕事を辞めることになるわ
(慰謝料がこれまたハンパない
一生働かなくていいぐらいの金額だわで)
それから1ヶ月
そうは言っても家に引きこもってばかりもなぁ
ってことで
慰謝料で犬猫のトリマーの勉強をすることに
したのはいいんだけど
これから先、あのロボットもとい
宇宙人のみなさんと
イヤと言うほど関わってしまうことになるなんてさ
嬉しいやら困るやら
大変な日々が待っていようとは
思いもよらなかったわけで
宇宙人がロボットだったのは嬉しいが
萌えるしたぎるが
それはほら、見てる分の話で
なんの実害もなければ
お友達になりたいなぁという意味で
巻き込まれて危険な目にあうというのは
できればご勘弁願いたいというのが
正直な気持ちです。
補足
主人公・・・パートタイマーで仕事中に
巻き込まれまして その後もちょいちょい
巻き込まれちゃう
別に巻き込まれ体質というわけではないのに
巻き込まれてしまう主人公
ロボ好き 犬猫好き
マニアック体質
隠れ腐女子
暴れてた宇宙人・・・
いろいろ理由はありましたが
そこは割愛させていただいて
主人公を最初に巻き込んだロボ
悪い人ではないかもしれない
後々にいろいろと主人公と関わる予定
暴れてたのを押さえた宇宙人その1
・・・宇宙の警察的役割
生真面目で一直線なので
たまに暴走してしまうのが玉にキズ
その2・・・宇宙の警察的役割
その1の部下 暴走する上司のストッパー的役割
紳士を体言している常識人
良い人すぎてよく損な役割ばかりを押しつけられるらしい