『ダンジョン管理者』
p7、ダンジョン管理者
■概要
無限の広さを持つダンジョン領域。ダンジョン領域は第一区画から第百区まで分けられており、領域内には無数のダンジョンがある。
山岳型のダンジョン、家型のダンジョン、その他にも海型、草原型、蜘蛛の巣型、汽車型など、様々なタイプのダンジョンが存在する。
それらのダンジョンを管理するのが、ダンジョン管理者。
日々様々な冒険者が挑むダンジョン。その管理をし、毎日多くの冒険者と戦闘を繰り広げ、メンテナンスを欠かさない。
攻略されればダンジョンは崩壊する。崩壊とともに新たなダンジョンがどこかに生まれる。
ダンジョン管理者は皆、ダンジョン領域で生まれたモンスターである。
ダンジョン管理者を選定するのは、ダンジョン領域のどこかに存在する、ダンジョン領域の"女王"である。
管理者適正として、想像力がある者、機転思考力が高い者、統率力がある者などが挙げられる。
ダンジョン領域では六十日に一度、ダンジョン会議が行われる。各区画ごとにダンジョン管理者が集められ、近況を話し合う。
主にダンジョン攻略情報や冒険者の動きなど、それらを報告し、状況によってはダンジョンリニューアルを促す。
全てのダンジョンは地下から湧くエネルギーを利用し、つくられている。そのエネルギーを利用することで地形を変えたり、モンスターを湧かせたり、様々なトラップをつくることができる。
ダンジョンごとにエネルギー量が違い、第百区画に近づくほど膨大なエネルギーが流れている。
ダンジョン創造には想像力が必要不可欠であり、ダンジョンは管理者の考えが濃く反映される。
■ダンジョン領域各区画の情報
【第一区画~第十区画】
これらの区画に出現するモンスターは、基本的に弱小モンスターである。特に第一区画はスライムやレッサーゴブリンなど、駆け出しの冒険者でも倒せる程度のモンスターしかいない。
また、これらの区画での、ダンジョン外でのモンスター出現頻度はゼロに近いため、比較的安全にこれら区画を通ることができる。
基本的に草原や森林などの自然が多く、視界の開けた場所にダンジョンがある。
第一区画には、ギルド都市から線路が敷かれている。ギルド都市の冒険者は列車に乗ってダンジョン領域へ向かう者が多い。
第一区画~第三区画には、双葉印が貼られた初心者歓迎遺跡がある。ダンジョンは核が破壊されれば消滅するが、これらのダンジョンは初心者用の難易度として適しているため、ギルドが消滅しないように管理している。
第十区画全域は毒の区画であり、毒ガスが充満しており、毒の湖や毒系モンスターなどが生息する。そのため魔法が生まれる以前は、第十区画以降への到達が叶わなかった。
第十区画を突破して初めて、一人前の冒険者として認められる。
・『牛飼い娘の牧場』
第六区画にある牧場で、モンスターではない牛が徘徊している。
そこでは選ばれた少女のみが牛飼いとして過ごすことができ、これまで特定の一族だけが選ばれ、牛飼いとして生活している。
【第十一区画~第二十区画】
この区域からソロでの死亡率は上昇し、パーティーの重要度が高まる。また、ダンジョン外でのモンスターの出現が発生する。
第十区画までは小規模の森や小さな山、池や小規模の洞窟などの自然が多いが、ここからは大規模の山や湖など、大型の自然が増える。そのため、比較的大型のモンスターが生息する。
第二十区画は全域にうっすらとアルコールが漂っており、酒に弱い冒険者は酔っぱらってしまう。この区画にはギルドの飛行場がある。第二十九区画にもあったが、防衛上の難易度から現在は第二十区画のみにしか飛行場は存在しない。
・『ダンジョン監獄』
第十八区画にあるダンジョン。ギルドにより管理されているダンジョンであり、罪人を閉じ込めるために活用されたダンジョン。
【第二十一区画~第三十区画】
四季様々な地帯があり、雪が降り続ける地帯、一日中猛暑日の地帯、落葉の地帯など、様々。地帯によって極度に気候が違うため、最初は体調管理に苦戦する。
第三十区画は全域に霧が漂っており、視界の悪い環境を狙ってモンスターが冒険者をよく襲う。そのため偵察能力を持たないパーティーが、よくここで失踪する。この地域は別名『魔の三十区画』と呼ばれている。
【第三十一区画~第四十区画】
頻繁に地震が起こる。噂によれば、この区画の地下をさ迷うモンスターが大地を揺らしているという。そのモンスターの推定脅威度は第八十区画級と言われている。
第四十区画は全域にしびれガスが漂っており、対策をとっていなければ身動きがとれず、一方的にモンスターに蹂躙される。また第四十区画のモンスターは全て電気魔法に対策があるため、それ以外の魔法が好ましい。
・『魔剣大陸』
第三十三区画にあるダンジョン。このダンジョンでは魔剣が生える。その貴重性から、ギルドは攻略禁止ダンジョンと認定している。
・『君星神社』
第三十五区画にあるダンジョン。そのダンジョンでは正体不明の巫女がおり、彼女に頼めばあらゆる傷や病を治してくれる。
・『聖女の泉』
第三十五区画は、薬草や花、その他様々な植物が手に入る区画。このダンジョンは巨大な泉であり、その泉の水に触れると一定以内の傷や病が治る。
・『悪魔炭鉱』
第三十六区画は鉱石や宝石などの素材が多く、その中で最も多くの種類の鉱石系素材が手に入るダンジョン。
このダンジョンには、四大魔鉱(かつて恐れられた四体の悪魔の名を冠する鉱石)が採取できる。
四大魔鉱は、重力鉱石グラビトン、燃焼鉱石ゲヘナノコ、放電鉱石エルヒタン、凍結鉱石ジエロ。
【第四十一区画~第五十区画】
初見殺しのギミックが最も多い区画であるが、大半は冒険者によって情報が出回っている。新設のダンジョンでも、これまでのギミックの傾向から大まかに推測できるため、対策はとれる。
第五十区画は全域に隕石が降り続ける最悪の地帯であり、ダンジョン領域の中間地点として猛威を振るう。
【第五十一区画~第六十区画】
ダンジョン領域の折り返し地点。この区画以降からイレギュラーな事態が頻繁に起こり、もはや通常の出来事として繰り返される。
第六十区画では、不定期に無数の龍が空から降り注ぐ『龍星群』と呼ばれる現象が起こる。
・『暗黒一族の屋敷』
第五十三区画にあったダンジョン。このダンジョンでは一切の魔法が使用できないが、特定の条件を破らない限り攻撃されることはない。
このダンジョンに入れるのは一人のみで、ある一族の追体験ができる。このダンジョンで生き残る方法はひとつ。このダンジョンで起こる謎を解くこと。謎を解けなければ死ぬ。
多くの冒険者を死に追いやったダンジョンだが、ある日、突然攻略された。跡地には事件の推理が書かれた紙だけが残されていた。
・『終わりの地』
第六十区画にあるダンジョン。足を踏み入れただけで即死魔法にかかって死ぬ。
【第六十一区画~】
現在到達しているのは第六十六区画まで。
・『鏡都市』
第六十一区画にあるダンジョン。足を踏み入れた冒険者のコピーを生み出し、コピーが冒険者を襲う。
何度攻略されても三十日経過後に復活し、多くの冒険者を苦戦させる。
侵入しただけで攻略しなければ冒険者のコピーが多く創造されるため、不用意に足を踏み入れてはいけないとされている。
・『不可侵宮殿』
第六十三区画にあった、これまで多くの熟練冒険者集団から不抜だったダンジョン。『不可侵宮殿』は足を踏み入れてから一時間で強制的にダンジョン外へテレポートされるため、一時間以内での攻略が必要。
挑戦した冒険者が計算した攻略時間は、最低でも三時間だった。しかし勇者ミロパーティーは、わずか36分で攻略した。
・『水龍都市』
第六十六区画にあるダンジョン。現在勇者ミロパーティーが攻略中のダンジョン。
このダンジョンは直径10km規模の大きさがあり、第六十五区画の領土へ越境しているほどの規模。その広大さから、核の捜索が難航している。またダンジョンの半分以上が水没しているため、水中戦の能力が必須。
■ダンジョンで起こるイレギュラー・その他現象
【怪物戦線】異なるダンジョン同士の戦争。モンスター同士の戦闘である。
【怪物進化】モンスターが戦闘や怪物喰いによって成長し、新能力の獲得、能力向上が起こる。
【怪物喰い】モンスターがモンスターを喰らう現象。
【ダンジョン統一】ダンジョンが拡大し、隣接するダンジョンと合体し、ひとつのダンジョンとなる現象。
これにより怪物戦線が起こることがあるが、二つのダンジョン同士が共存し、新たな脅威となることもある。
【ダンジョンリニューアル】ダンジョンの構造変化、出現モンスターの変化。
【ゼロ魔力領域】魔力の回復は空気中に漂うマギア原子を取り込むことで回復するが、マギア原子のない領域が存在する。
その領域では、魔力を消費しても回復する術がないため、対策が必要。
〉p8、ダンジョン攻略軍




