『異世界病院』
p6、異世界病院
■概要
異世界には様々な病気がある。
魔力特有の病や、異世界の気候ならではの病、種族の身体の構造上起こり得る病、ダンジョンに生息する様々な生物がきっかけの病など、様々だ。
異世界病院は、病を患った者へ救済の手を差し伸べる。
異世界病院では外科による手術も行っており、手術は基本的に6人で行われる。
主治医、第一助手、第二助手、第三助手、第一看護師、第二看護師である。
また、この異世界病院は薬局も内包しており、病院内で薬の提供も行っている。
異世界病院の設立は600年前であり、冒険者の増加を見越し、蘭蘭によって創設された。
数々の診察に基づき、診療科を増加させ、あらゆる病気に対応できるように進化していった。
ギルドの補助金制度により、ギルド所属の冒険者の医療費負担は3割となっている。どれほど高額な医療費であれ、ギルドが七割負担してくれる。
次第に医師や看護師になるための異世界病院附属蘭大学も設立され、そこでこれまでの情報を生かして教育や研修が行われている。
■職種
異世界病院は異世界最大の病院であり、あらゆる事態に想定した診療科が備わっている。
【総合内科】内臓等の病気の診断・治療に携わり、薬物療法や運動療法など保存的治療を行う。総合内科には様々な専門分野があり、循環器や呼吸器、アレルギーや血液などがある。
魔力診断によって、相性のいい魔法の種類や属性を診断する。
【総合外科】手術など身体の外側からのアプローチによって、病気や外傷の治癒を行う。脳や内臓、神経などの手術を行う。
種族によって身体の構造が違うため、エルフ専門外科医やスライムガール専門外科医など、様々な医師がいる。
【精神科】うつ病や不安障害など、精神的ストレスや心の問題を診療する。
ここへ通う魔法使いの多くが、魔法スランプ状態の時に訪れている。
【救急科】主に救急搬送される患者の初期治療を行う。適切な診断・治療を行い、適切な診療科へ引き継ぐ。
魔法救急ヘリや魔法救急車により、救急患者のいる場所へ迅速に駆けつける。ダンジョンでも救助活動ができる様な機能が備わっている。
【産婦人科】妊娠から出産までをサポートし、産後も母子の健診を行い、妊婦の身の回りのサポートなどを行う。
人だけでなく、エルフやモンスターなどの出産を担当できる医師もいる。
【小児科】12歳頃までの子供を対象に、病気の診断治療や予防接種等を行う。また、育児相談なども行う。
子供の頃は魔力疾患なども多く、身体に適切な魔力操作を覚えさせたりする。各種族によって幼少時の多発症状も異なるため、広い知識が求められる。
【薬剤科】内科などによって診察された内容に基づき、適切に薬を提供する。
その他にも、皮膚科、泌尿器科、整形外科、美容外科、耳鼻科、眼科、尻尾科、ケモ耳科、寄生モンスター専門科、魔力総合科など、幅広い診療科が存在しており、細かく分ければ300を超える診療科がある。
■専門道具
・血管複製装置〈ルブルムスタム〉
対象者の血管を体内や体外で複製することができる。
・血管修復細胞
破裂したり、欠損している血管を修復する細胞。
・瞬間凝固血液
あくまでも瞬間的な止血用の道具であり、傷口にかければ凝固する。塩水をかけると血液と混ざり、凝固作用は失われる。
・人工心肺装置〈ソール〉
手術中に心臓と肺の機能を一時的に代行する装置であり、魔法による補助により、安全性を確保している。
・メス(第三世代版)
切った場所を巻き戻し、切る以前の状態へ戻すことも可能なメス。
・魔法的体内スキャナー〈カミウツシ〉
体内スキャンが可能な魔法を搭載した機器であり、体内の映像や画像をスキャンすることができる。
・異次元注射器
注射の針が患者に刺さることなく、触れている肉体の内部に注射できる。当然痛みはない。
その他にも第十二世代顕微鏡、体温計、採血管、聴診器、心音正常機、傷止めテープ、臨時補助骨など、様々な道具がある。
■主な異世界病
・魔力バースト。
魔力の流れが悪くなり滞ったため、魔力腫瘍ができた場合に発生する症状。
魔力腫瘍によって詰まった魔力が血管や魔力管を破壊し、体内や体外に漏れ出す現象。
魔力腫瘍は魔力の塊。そこに人の意思が加わって魔法が発動されるため、魔力腫瘍が時に魔法を発動する。
・タイムラグ病
異世界から来た者に多く、一日60時間の時間感覚によって体内時計が狂ってしまう病。
・スライム化病
肉体がスライムのように液状化する病。主にダンジョンに生息するブレンドスライムと接触した際に起こる。
・死炎病
体内を業火で炙られるような高熱で苦しめられる病。発熱や発汗が止まらず、最悪の場合は死に至る。主にダンジョンに生息するヒィというモンスターの吐く炎に触れた際に起こる。
その他、異世界には10万を遥かに上回る数の病気が存在している。
〉p7、ダンジョン管理者




