『聖域防衛』
p14、聖域防衛
■概要
異世界魔法遊戯の種目の一つ。
第10回大会から追加された種目。この種目の発端は、各世界が自分たちの得意を最大限に活かせる種目が一つずつあった方が良いという議題からだった。
そこで「龍と神の異世界アマレイズ」が内で話し合った結果、ダンジョン領域での戦闘の模倣として生まれた。
三人で広範囲円形の聖域を守護する。
12チームによる戦闘。攻めるか守るか、最適な判断が求められる。自身の聖域がなくなっても、相手の聖域を奪えば自分の物になる。
そのため、いかに相手を戦闘不能にし、多くの聖域を獲得できるかが重要。ただし聖域は同じチームが占有し続けるほど成長し、奪還難易度も上がる。
推奨される魔法は、防御魔法、攻撃魔法、育成魔法である。
■更なる詳細
【聖域】
聖域は占有時間ごとに変化する。
・開始1分
半径10メートル。
中心には砦が建っていて、頂上には旗がある。
・開始2分
半径20メートル。
中心の砦が二階建てになる。
木々や建物といった建築物を設置することもできる。
・開始3分
半径30メートル。
聖域内に2人のNPCが出現する。
2人の人型NPCは魔力を弾丸にして放つ能力を持っている。このNPCは仲間。
設置できる建築物の幅が広がる。
・開始4分
半径60メートル。
中心の砦が三階建てになり、頂上にはNPCが立っている。頂上のNPCは100メートル圏内に目視した敵を魔力の弾丸で狙撃する。
それ以外にも3体のNPCが出現する。一人は回復系の魔法を持っている。
・開始5分
半径100メートル。
中心の砦が大型化し、内部には部屋の数も増える。NPCは5体まで増える。
・開始6分
半径300メートル。
NPCは10体まで増える。倒されても1分に1体復活する。
この段階から他チームの聖域の範囲と重なる。そのため、NPC同士の戦いが始まる。
・開始7分
半径400メートル。
中心の砦は城になり、城内は4階建て、計16の部屋がある。城内には敵チームのみに発動するトラップがあり、味方は30秒に一度敵の位置を把握できる。城内には10体のNPCが徘徊する。
この時点でNPCは20体まで増える。倒されても50秒に1体復活する。
・開始8分
半径500メートル。
NPCの数は30体まで増える。
・開始9分
半径1000メートル。
NPCの数は50体まで増える。
倒されても30秒に1体復活する。
・開始12分
半径2000メートル。
この時点で最も遠いチームとも聖域が重なる。
NPCの数は100体まで増える。
それ以降は一秒ごとに10メートル拡大する。
【建築物】
開始2分から聖域内に建築物を設置できるようになる。
・開始2分
木(10個)
茂み(10個)
鍛冶場(1個)
……鍛冶場を設置すると、選択した武器を10秒で作成してくれる。作成できる武器は剣や弓など様々。武器の持ち込みはできないため、武器を使って戦う場合は作成する必要がある。
・開始3分
池(2個)
岩(3個)
・開始4分
魔法強化塔(1個)
……聖域内での味方の魔法効力を強化する。
属性強化塔(1個)
……選択した一つの属性の、聖域内で使用時の威力を強化する。味方だけでなく敵が使用する魔法も強化されるため、注意が必要。
・開始6分
爆撃塔(1個)
……指定した聖域を30秒間隔で爆撃できる。
守護塔(1個)
……聖域全域を覆うバリアを張れる。バリアの強度は、爆撃塔で一撃で破壊できるレベル。再度張るには1分のインターバルが必要。
・開始7分
廃墟(10個)
瓦礫(20個)
・開始8分
魔力供給塔(1個)
……味方へ魔力が供給され続ける。
・開始9分
蘇生湖(1個)
……湖に死んだ仲間の遺品を入れると2分後に復活する。
・開始15分
蘇生湖を除き全施設が個数無制限に建築できる。
■ステージ一覧
【落武者樹海】直径3,000メートル以上のフィールド。ステージ内には無数の落武者が徘徊しており、遭遇すれば襲われる。
【毒薔薇園】直径4,400メートル程のフィールド。ステージ内には様々な薔薇が咲き、中には毒を持つ薔薇も咲いている。
【怪獣世界】直径5,000メートル程のフィールド。ステージ内には無数の怪獣が漂い、プレイヤーを襲う。
■その他ルール
・参加者は全員武器の持ち込みはNG。
・建築物は破壊されると、その効果を失う。
・破壊された場合、再建築までのインターバルはない。
・聖域を奪うには、旗に10秒間触れること。
■過去最速の試合
第29回大会時、超魔法世界フェアリアル代表チームは、開始9分27秒で全チームを全滅させた。
開始直後、隣接していたチームを奇襲し、全滅させて聖域を奪取。その後も前進し、外縁部にある全チームの聖域を奪取した後、それら聖域が中央の聖域と重なった瞬間、奪った全聖域から爆撃を実行。
その後、全聖域に建てた魔法強化塔や属性強化塔、魔力供給塔の重複効果により、圧倒的威力の魔法で中心にいた3チームを全滅させた。
■過去の戦法
【成瀬戦法】
聖域の位置はくじ引きによって決められ、フィールドの中央にある聖域が初期位置となったチーム。四方を敵チームに囲まれているため、不利な位置取り。
そこで第15回大会時、龍と神の異世界アマレイズ代表、成瀬凛子はある策を編み出した。
成瀬チームは開始以降ずっと砦内に籠り、その後爆撃塔を設置。爆撃塔で自身の砦へ爆撃を複数回行い、砦を破壊した。
それにより成瀬の聖域は消滅し、同時に成瀬チームも全滅したと思われていた。
終盤、残り2チームが成瀬の砦の瓦礫が積もる戦場で戦っていた。長い攻防の末、残り1人で片方のチームが勝った。
──かに見えた。
だがその時、瓦礫の中から這い出てきた成瀬チームが生き残った一人を打ち倒す。
それにより、成瀬チームは勝利した。
それ以降同様の戦法を行った者がいたが、先の戦いを知る者にとって、瓦礫が積もった場所は危険地帯。早々に爆撃され、全滅した。
【千万武器戦法】
鍛冶場で作れる武器に制限は存在しない。
ヴァーミリオン・オリヴァー率いるチームには、武器創造の魔法持ちと、複製の魔法を持つ者がいた。
ヴァーミリオンチームはひたすら武器を創造し続けた。結果、敵チームが攻めてきた開始6分時には既に200の武器を作った。
その後、ヴァーミリオンは物体操作魔法によって無数の武器を操り、攻めてきた敵を無数の武器で重殺した。
剣、銃、槍、斧、盾、大剣、それ以外にも、あらゆる武器で敵チームを迎撃。
開始15分、千を超える武器を空から降らせ、全チームを壊滅させた。
圧倒的魔法センスと操作精度、それらを巧みにあわせ持ったヴァーミリオンだからこそできた戦法。
〉p15、剣星衝突




