『異世界ボディガード』
p1、異世界ボディガード
■概要
異世界ボディガードは、警護対象となる人物の身をあらゆる事態から守ることを専門としている。
そのため、ボディガードには以下のスキルが求められる。
・冷静な判断力
・高い観察力と状況把握能力
・対人戦闘技術
・応急処置の知識
・安定した精神力
・対魔法戦技術
などである。
特に対魔法戦技術は、魔法が大衆化された異世界において必須のスキルとなっている。
対魔法戦では、各属性ごとのプロフェッショナルが数人~数十人規模でチームを組み、警護対象を守る。
過去の事例では、「皇一族暗殺未遂事件」において、四属性の魔法を使いこなす暗殺者に対し、各属性に特化した専門の異世界ボディガードが連携で対処し、見事撃退した。
暗殺者や襲撃者が分かっている場合には、この事例のように異世界ボディガードは鉄壁の布陣で対処できる。
基本的にチームメンバーは以下のような役割に分けられる。
【リーダー】
ベテランであることが多く、長年の経験から適切かつ迅速に異常に対処する判断が求められる。
【各属性専門プロフェッショナル】
複数属性に対処できるボディガードが主に求められるが、襲撃者が分かっている場合は一属性特化のボディガードが重宝される。
【オペレーター】
監視カメラ映像などを逐一確認し、警護対象付近の不審人物を知らせる役目を持つ。緊急時には周辺のカメラをハッキングし、強引な警護にも動けるスキルが求められる。
【バックアップ】
主に新人や経歴の浅い者が担当し、荷物持ちや戦闘時の避難誘導など、非戦闘員向けの仕事が多い。
皇族や王族、社会的重要人物である場合はチームでの護衛となるが、重要度が低いとされる人物には一人~数人程度の警護で行われる。
■異世界ボディガード会社の歴史
異世界に存在するボディガード会社の中で、最も信頼があるボディガードは『アイギス』である。
異世界ボディガード会社『アイギス』は、最初にできたボディガード会社。依頼が増え、経営が右肩上がりになった頃、子分会社となる『ネオアイギス』を創設。
その目的は、新人ボディガードの育成のためである。新人ボディガードはまず『ネオアイギス』に入社する。そこで優秀なものが『アイギス』に選抜される。
また、より専門性を高めるためでもある。つまり火属性や水属性など、一分野に超特化した人材の育成。『アイギス』では多芸に優れた者が上がるが、『ネオアイギス』では一芸に特化した者が多い。稀に、その存在が『アイギス』の任務に貢献することがある。
また、『アイギス』で受けるべきではない依頼、または人手不足の際に『ネオアイギス』は必要となる。
この二つの会社は、異世界第一都市〈ギルド都市〉にある。
そのため、冒険者統括組織ギルドとも友好な関係を築いており、ダンジョン探索の護衛にも派遣されることがある。
現在では各都市にボディガード会社が創設され、代表的なものは、
・貴族専門警護会社『ガーディアン』
・火属性特化警護会社『炎虎』
・私人警護会社『守り人』
などである。
■脅威度判定
ボディガードの任務には脅威度がS~Cまでつけられ、脅威度に応じてメンバーが決められる。
【脅威度S】ダンジョン内警護
【脅威度A】対モンスター戦闘、対魔法戦闘、災害
【脅威度B】熟練対人戦闘者との戦闘
【脅威度C】非魔法使いとの戦闘
対魔法戦闘は、襲撃者の数がボディガードを遥かに上回る場合は【脅威度S】へ昇級される。対モンスター戦闘も同様である。
■教育訓練プログラムについて
・基礎訓練
【訓練日数】15日
【訓練内容】ボディガードの基礎的技術。合格すれば最低限ボディガードとして活動できるレベル。
・応用訓練
【訓練日数】30日
【訓練内容】脅威度B~脅威度A−を想定した訓練。対魔法戦も多少行う。
・上級訓練
【訓練日数】100日
【訓練内容】脅威度Aを想定した訓練。実際にモンスターとの戦闘を行い、数人規模の模擬魔法戦闘も行う。災害時での適切な対処法も実践形式で学ぶ。
・最上級訓練
【訓練日数】120日
【訓練内容】脅威度Sを想定した訓練。実際にダンジョンでの訓練を行う。ダンジョン遠征前に試験を行い、合格した者だけがダンジョンでの実戦訓練を行う。
■専門道具
【自動首盾】
首輪型の魔法道具で、装着者に接近する魔法攻撃を感知し、自動で防御魔法を展開する。防げる範囲は首輪から50センチ以内。
防げる威力は小さいが、不意打ちにも対処できるため、欠かせない道具となっている。
【麻痺銃】
拳銃型、狙撃銃型の二種類があり、発射される弾丸は魔法によって生成された電気である。魔法自体は銃に組み込まれているため、魔力を込めるだけで弾丸を発射できる。
事前登録された者しか使用できないため、襲撃者に奪われた場合でも無害な道具となる。
〉p2、冒険者




