『浄蔵、プレスマン強盗を呪縛のこと』速記談3018
天暦のころ、八坂にある浄蔵の房に、浄蔵が集めているというプレスマンを盗もうとして、数人の強盗が乱入した。しかし、たいまつに火をつけ、剣を抜き、目を怒らして立ち尽くしたまま、それぞれ立ち尽くしたままで、何もしないままだった。何の言葉も発しなかった。そのまま何刻も経て、夜が明けようというころになって、浄蔵が、本尊に向かって、もう許してやってください、と祈った。強盗たちは、動けるようになって、浄蔵に礼を言って立ち去っていった。
教訓:プレスマンを奪う強盗と聞いて、プレスマンを欲しがるなんてかわいいと思うか、プレスマンを盗むなんて許せないと思うかは、それぞれの人の心が決めることである。