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第十二話

 俺たちの目の前に立ちはだかるホテル、しかもそのホテルは普通の仕様ではない………

そう!心が邪な読者は気づいたかもしれないがラブホテルである!!

俺は困惑していた。まさか本当に来るとは。ラブホテルの隣にも隣にもビジネスホテルの面影なし。

問答無用のワンナイトイベントである。聞くまでもなかったが一応聞いてみた。

「あの、涼子さん。もしかして今夜はここに泊まるとか、そういう………」

「当たり前じゃないの。もしかして久しぶりだからってビビってるの?」

「ん、んなわけないだろう!?初体験の時に君にいじられた素人童貞の俺はもういないんだ!!

あまり舐めてくれると後悔するぞ………!!」

ここで俺はニヤリと笑う。今の俺にかかれば69も駅弁もどんとこいだ!しかしそんな俺のあふれ出るオーラはなんのその、涼子はしれっと

「あら、ラブホに入ったからって絶対にやるとは限らないじゃない。」

と言い出した。………どういうことだ?脳が下半身で支配されている俺は意味を計りかねた。

そんな困惑状態の俺を見て涼子はくすくすと笑う。

「まぁどうしてもっていうなら、テコキくらいしてあげてもいいけど。でも私からあなたに求めることはなにもない。絶対に」

そう言って涼子は目をギラリと光らせた。………なんで?と俺は思う。それなら普通のホテルでいいじゃないか。汗だくやら体液が飛び散るからラブホなんだろ………?俺はまだ理解ができなかった。そしたら態度で悟られたのか股間をけられた。いてえ!!??

「まだわからないの!?」

と苛立たし気に涼子は言う。いや、わからねえよ………というか結構人通り多いんだから痴話げんかなんて恥ずかしい真似やめてくれよ………そんな思いは涼子には届かなかったようでお構いなしに続ける。

「ここはあなたが私に「すみません、浮気まがいの事をサラッとやってのける脳内おちんぽ畑でした。

手なんかじゃ満足できませんスッキリさせてください!あんなことはもうしませんからお願いします!」

って言うのよ!!わかる!?」


 ………………………は?

「~~~~~っっ!!このわからずや!もう別れてやる!死ねっ!死んでしまえ!ふんだっ!」

といって一方的………………これはもう一方的って言っていいよな?一方的に俺を捨てて走っていった。

周りで聞いていた人からくすくすと笑われる。くそっ、戦略的撤退!!

俺は家に戻ることにした。


 当然涼子は帰ってきていなかった。lineで連絡を入れるもすべて着信拒否。さっきの出来事は俺が悪かったのか………?いや、それは違う。だってあんな変態な言葉を実際に言われて喜ぶ女などいるのだろうか?いるはずがない。あのセリフだって涼子が咄嗟にでっち上げたものだろう………多分。

要するに謝れってこった。やれやれ。俺も少し鈍かったな。あのまますんなりラブホ行って愛を再確認して終わり、なんて受け身な弱弱しい男なことか。そもそもあの時点で傷ついてるのは涼子の方なんだから俺があの手を引かれてる時に何か行動を起こさなきゃいけなかったんだ。あの時何を言えばよかったなんてのはどうでもよかったんだ、問題は俺が謝るしぐさを見せなかったことだ。

思えばあの漫画喫茶のいじりだけで満足してたわけがないじゃないか、俺。

くそ、武田翔太一生の恥。ああ見えてもメンタルの弱い子なんだ、それは付き合って長いからよく知っている。

あぁ、俺は失った今となって大事な人の事をとても想う。なんてしょうがないやつ。

俺のクソッタレ!!なに家でのんびりしてるんだ!あのラブホ街の周辺にいるかもしれない!

ガラの悪い連中もたくさんいるところなんだ!傷心の涼子が連れ去らわれないとは限らない!

俺は急いで涼子を探すべく家を飛び出した。

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