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99.愛情の行方

新宿イーガーホテルで、刺殺事件があった。大声で罵り合い、大事になりそうだ、とホテルマンが110番通報。

 

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 中津敬一警部・・・警視庁テロ対策室所属。副総監直轄。

 中津[本庄]尚子・・・弁護士。中津と事実婚だったが正式に結婚した。(今回は出番無し?)

 中津健二・・・中津興信所所長。中津警部の弟。実は、元巡査部長。

 中津[西園寺]公子・・・中津健二の妻。愛川静音の国枝大学剣道部後輩。元は所員の1人だった為、調査に参加することもある。

 泊哲夫所員・・・中津興信所所員。元警視庁巡査。元夏目リサーチ社員。

 泊[根津]あき所員・・・中津興信所所員。元大田区少年課巡査。同僚の泊と結婚した。

 高崎八郎所員・・・中津興信所所員。元世田谷区警邏課巡査。EITO東京本部の馬越と結婚した。



 ================================================

 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==



 午前10時。中津興信所。会議室兼所長室。

 スクリーンに、中津警部が映っている。

「先月10日。新宿イーガーホテルで、刺殺事件があった。大声で罵り合い、大事になりそうだ、とホテルマンが110番通報。警察官が到着した時は、女性は刺されていた。女性のパートナーが呼んだ救急車で救急搬送したが、手遅れになった。女性は糖尿病の為服用している薬の副作用で出血が激しかったからだ。ホテルマンの証言と防犯カメラ映像で、逃亡中の女、小阪晴美を夏目リサーチで調査、神奈川県川崎のネットカフェに出入りしている。小阪は、ストーカー規制法で警察から注意を受けたことのある人物だ。小阪には、川崎に同級生が2人いる。そこで・・・。」

「判ったよ、兄貴。神奈川県警に協力して、張り込み、だろ?」

「なんて優秀な弟だ。」

「いいよもう、世辞は。」

 画面から警部が消えた。

「高崎、泊。クルマ。」

「「了解しました。」」


 午後3時半。小阪の同級生草間和歌子の家の表。

 草間に変装した小阪に公子が声をかける。

「〇〇高校の先輩、小阪さんですよね?」

「あなたは・・・誰だっけ?」

 公子はホイッスルを拭いた。

 サイレント・ホイッスルだ。

 泊、高崎、根津が取り囲んだ。

「今、県警の刑事が来る。覚悟するんだな。アンタが刺した相手は死んだよ。傷害じゃなく殺人になった。」

「所長。草間さんには、俺が・・・。」と高崎が言った。

「ああ、頼む。」


 午後5時過ぎ。川崎大師近くの店。

 中津興信所メンバーと中津夫妻は担々麺パーティーをしていた。

「わらび餅、買っておいたわよ。今日は、私の奢りよ。」

 根津や公子は手を叩いた。

「先生。何とかならないもんですかね、ストーカー被害。」

「アメリカ並みにしないと無理ね。お説教じゃ治らない。最初は愛情でも、病気なんだから。」

「神奈川県警から、礼を言って来たよ。社交辞令だけど。」と警部は言った。

「俺、明日、ガイシャのお通夜、行って来るよ。もう解剖済んだらしいし。健二、来る?」

「パス。顧客なら行くけどね。」


 夕餉は続いた。


 ―完―




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