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57.雑談

「航空法?」「相手は、那珂国人の未成年者だ。通訳が苦労したらしい。いずれまた、航空法の改定されることになるだろうな。」

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 中津敬一警部・・・警視庁テロ対策室所属。副総監直轄。

 中津健二・・・中津興信所所長。中津警部の弟。実は、元巡査部長。

 中津[西園寺]公子・・・中津健二の妻。愛川静音の国枝大学剣道部後輩。元は所員の1人だった為、調査に参加することもある。

 泊哲夫所員・・・中津興信所所員。元警視庁巡査。元夏目リサーチ社員。

 泊[根津]あき所員・・・中津興信所所員。元大田区少年課巡査。同僚の泊と結婚した。

 高崎八郎所員・・・中津興信所所員。元世田谷区警邏課巡査。EITO東京本部の馬越と結婚した。


 ================================================

 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 ==エマージェンシーガールズとは、女性だけのEITO本部の精鋭部隊である。==


 ※東京・港区にある会員制社交クラブの上空でドローンが飛行しているのが確認され、近くのビルに侵入していたとして、中国籍の18歳の男ら3人が逮捕されました。

 付近を警戒中の警察官が、近くのビルの屋上にドローンが降りるのを確認し、屋上に無断で侵入していたとして、中国籍の18歳の男1人と少年2人を建造物侵入の疑いで現行犯逮捕しました。3人は容疑を認めているということです。 また、周辺でのドローンの飛行許可を取得していなかったということで、警視庁は航空法違反などの疑いも視野に飛行目的を調べています。

 100g未満のドローンは、航空法の対象外となります。 航空法では100g以上のドローンは無人航空機として扱われ、法規制の対象になりますが、100g未満のものは「模型航空機」に分類されるため航空法の対象外です。 ちなみに、この重量は機体本体・バッテリー重量の合計です。詰まり、この事件の場合は、100g以上のドローンです。



 正午。中津興信所。所長室兼会議室。

 マルチディスプレイに中津警部が映っている。

「航空法?」「相手は、那珂国人の未成年者だ。通訳が苦労したらしい。いずれまた、航空法の改定されることになるだろうな。」

「兄貴。草薙さんが、ダークレインボウとの闘いで操縦するドローンは?」

「勿論、『模型航空機型』だ。後で突っ込まれるからな、似非平和主義者に。EITOの武器は『殺傷能力』が低いものと限定されている。ナイフガンのナイフどころか、普通のナイフの使用も原則禁止。」

「原則?」「捕縛された人質のロープを切るのはオッケー。でも、メダルカッターが開発されてからは、メダルカッターを使うことが多い。バトルロッドやブーメランも使いようによっては、ロープを切れなくもないけどな。その場合は腕力も要る。ハープーンも緊急用の『銛』だ。この間の『槍投げ』は、」ただ投げるだけなら、サーフィンで加速する必要はないが、サーフボードのマイクのテストも兼ねていたらしい。サーファーがヘッドセットでコマンドを言うと、上下だが、自動的に動く。微調整だね。槍も銛も弓矢も、相手を怯ませる為の武器だよ。」

「警察じゃないから、鉛の鉄砲玉は使えないからな。EITOは『知恵』と『力』と『勇気』で闘っている訳だ。」

「ところで、その『勇気』だが、五反田の駅強盗事件なんだが。窪内組の組長と、もう1人咬んでた人物がいた。銀行員達の前で人質になった利用客が開き直って、強盗と話し始めた。明らかに『時間稼ぎ』と『隙作り』なんだが、女子銀行員が間抜けで、警察への通報ボタンを押さなかった。」

「危ないじゃないか、その、『勇気ある利用客』。」

「その通り。見るに見かねた組長が強盗を組み敷いた。その隙を見て、女子行員が裏口に向かった。組長は、『勇気ある利用客』が、『仲間が逃げたぞ』と言うのを聞いて、外で待っている部下に命じて捕えさせた。」

「で、一件落着?」「と言えなくもないが、組長は、久保田管理官から貰った『手配書』の顔を覚えていた。夏目リサーチで明らかになった男の顔は、山並郁夫、即ち、ビターXだった。で、久保田さんに報告した。」

「お義兄さん、話が長いけど、これが、彼の顔?」と、公子が割り込んで言った。

「どうやら、大文字さんのシンパになったらしいから、悪い子ちゃんではないが、今後どこかで現れるかも知れないから、覚えておいてくれ。共犯を見抜いた男、拳銃持った強盗にたじろがなかった男を見て、窪内組の組長は思い出したんだ。」

「普通は、平気じゃないですよね。」と、泊が言った。

「あ。警部。その銀行の口座持っているんなら、奴のヤサ、分かるんじゃないですか?」

「もう、残高ゼロだ。その日に。解約するとなると、また銀行行くことになるからな。アパートは、借りたままだが、空き部屋に近い状況らしい。組長が受け取った名刺には、『派遣調査員』って書いてあったらしい。健二。興信所も派遣会社から人員確保することがあるのか?」「聞いたことない。応援は、普通提携しているか知り合いとかに頼むよ。俺の所と南部さん所みたいに。」

 根津と公子が、ざるそばを運んで来た。

「俺も、昼飯にするか。」

 そう言って、警部はマルチディスプレイから消えた。

「暇なの?お義兄さん。」と、公子が言うので、「手が空いた、と言うべきだろう。」と所長の健二は言い、高崎から報告書を受け取った。

「午後2時から、宮田ラボで講義な。遅刻するなよ。」と、蕎麦を啜りながら、健二は言った。

「真下だけどな。」と、そっと高崎は呟いた。

 ―完―






「俺も、昼飯にするか。」

そう言って、警部はマルチディスプレイから消えた。


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