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54.中津家のお正月

宮田元准教授、加計教授(現)が招かれ、おせちと雑煮を堪能していた。

勿論、中津興信所のメンバーも集まっていた。


 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 中津敬一警部・・・警視庁テロ対策室所属。副総監直轄。

 中津健二・・・中津興信所所長。中津警部の弟。実は、元巡査部長。

 中津[西園寺]公子・・・中津健二の妻。愛川静音の国枝大学剣道部後輩。元は所員の1人だった為、調査に参加することもある。

 中津[本庄]尚子・・・弁護士。中津興信所と南部興信所の契約弁護士だが、中津警部と結婚、より中津興信所と関係が濃くなった。


 泊哲夫所員・・・中津興信所所員。元警視庁巡査。元夏目リサーチ社員。

 泊[根津]あき所員・・・中津興信所所員。元大田区少年課巡査。同僚の泊と結婚した。

 高崎八郎所員・・・中津興信所所員。元世田谷区警邏課巡査。EITO東京本部の馬越と結婚した。

 宮田孝之・・・元京都大学准教授。感染症学者。奸計に填まり、幽閉されていた。

 加計英紀・・・宮田の協力者の教授。


 ================================================

 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 ==エマージェンシーガールズとは、女性だけのEITO本部の精鋭部隊である。==


 1月3日。午前9時。中津興信所・・・ではなく、中津家。食堂。

 宮田元准教授、加計教授(現)が招かれ、おせちと雑煮を堪能していた。

 勿論、中津興信所のメンバーも集まっていた。

「感激です。お料理、美味しいです。ありがとうございます。あ、敷島くんから、池上病院経由で年賀状が届きました。」

 宮田は、年賀状の写された写真を皆に見せた。

「EITO東京本部の住所もEITO大阪支部の住所も知らないし、総子ちゃんの住所も知らないし、ってことで。勿論、ここの住所も極秘ですしね。」

「イラスト、自分で描いたって書いてますね。うまいなあ。」と、所長の中津健二は言った。

「窓のない部屋で、大丈夫ですか?」と根津が尋ねた。

「それは、大丈夫です。大学の研究室も地下でしたから。」

 宮田の言葉に、加計は「全て『帝王』の差し金です。宮田先生を陥れるためにわざわざ就職し直したんですからね。同じ国立大学でも大学同士提携なんてしていないんだから。全くオールドメディアのいい加減さには呆れるばかりです。『転勤』でも『転籍』でもなく、再就職なのに。」と、加計は憤然と言った。

「それだけ、先生の理論の方が正しいってことですよね。幽閉されていた事件のことも『三行広告』並みでした。まあ、それでも先生がいつ暗殺されるか分からないという池上先生の主張が通って、EITOは急いで『引っ越し先』を作った訳ですが。」と中津頸部は応えた。

「世間に忘れられた人間でも、彼らにとって、『脅威』は残っているんですね。」

 宮田の言葉に、「『ビールス干渉』を無視して、医師免許持っている者や大学教授に『パンデミック』を言わせれば、マスコミは儲かる仕組み。流石の市橋総理も手を焼くシステムですね。電波オークションのお陰で、『煽動放送』するテレビは無くなったけど、新聞その他は、まだまだ似非ジャーナリズム。若年層の方が冷めてるわ。今はネットで『デマかデマでないか』を判断した上で情報を活用する時代ですからね。」と、本庄が発言した。

「本庄先生は、入籍されて何か変わりました?」と加計が質問した。

「セックスの回数が増えたかな。」と、本庄があっけらかんとして言った。

 中津頸部は、顔を真っ赤にした。「お屠蘇、飲み過ぎたかな?」

「警部。俺、送りますよ。」と高崎が気を利かせて言った。

「ああ、頼む。」

 午後1時。中津家。リビング。

 早めの昼食?が済み、健二はネットニュースを見ていた。

 この家が『大文字家』だった時にはリビングが無かったが、客間の一つを改造してリビングが作られていた。

「那珂国で地震?能登半島地震との関連?メチャクチャだな。『南海トラフ地震』も、誰かが書いたシナリオって話だが、宝くじより当たらない地震の予報屋がまた騒ぐか?ふざけんなよ!!」

「何怒ってるの?」と、『シースルー』の服を着た公子が言った。

「そうだ、初詣行こう。お前、『和服の方が似合う美人』の妻と。」

 そう言って、健二は着替えに行った。

「和服ってことは、下着は要らないってことね。帰ってからが楽しみだわ。」

 公子は、『晴れ着』を身に着ける為に走った。

 中津興信所では、留守番電話が鳴っていた。

『はい、こちら中津興信所。只今、留守にしておりますので・・・。』

 ―完―



「何怒ってるの?」と、『シースルー』の服を着た公子が言った。

「そうだ、初詣行こう。お前、『和服の方が似合う美人』の妻と。」

そう言って、健二は着替えに行った。


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