《 platonic love ② 》
週に1回のバイトを始めて数ヶ月 経ち
仕事の内容に慣れてきた頃
勤務先の美容院が3連休になり
1日目は2人の友人と
ランチして 映画を観に行きました
2人共 彼氏の話題が多く
私は頷いて 話を聞いてるばかりです
友人が
「今、彼氏は居なくても
好きな人は居るんでしょ?」
と尋ねてきます
直ぐにYの顔が思い浮かび
でも 友人には曖昧に笑っておきました
連休の2日目はバイトに行く事にしました
いつも行く曜日ではなく
先週 サトウさんにも
タナカさんにも伝えてないので
予約のお客さんは入ってません
事務所に着くと Yが
「今日は 普段の仕事お休みなんですか?」
と 珍しく笑顔で言うので
少し嬉しくなって
「はい 3連休で…」
顔が赤くなってないかと
気になりながら 答えます
本を読みながら待機していると
事務所の電話が鳴りました
Yが電話に出て 料金の説明や
好みの女性を尋ねたり
お客さんと 会話してるのが聞こえてきます
暫くしてからYが
「愛さん お客さん いいですか
180分コースで長いけど 大丈夫?」
と 声を掛けてきました
他の女性スタッフは
予約のお客さんが入っていて
その時間が来れば 接客に出てしまうし
今日 予約が無いのは私だけだからです
いつもなら
事務所から徒歩で行けるホテルだけど
今日は少し離れた場所なので
Yが車で送迎すると説明してくれます
私は他の女性スタッフに
「行ってきます」
と 挨拶をして
Yも男性スタッフのAさんに
「送りに出るんで 宜しくお願いします」
と 声をかけると
Aさんは読んでいた雑誌から
少しだけ こちらに目を向けて
「…ってらっしゃーい」
と 面倒くさそうに言いました
事務所の直ぐ隣りに駐車場があり
そこに駐めてある
深い青のステーションワゴンを指差して
「あれが俺の車です」
と Yが言いました
初めてYの車を見ました
Yの車に2人きりで乗るなんて…
緊張してしまい 何も答えずにいると
「愛さん 送迎で仕事に行くの
初めてですよね?」
と 何も気にしない様子でYが言うので
「はい 初めてです」
やっと言葉が出て 返事をします
「どうぞ 乗って」
Yが 助手席側のドアを開けてくれます
「ありがとうございます」
自分の鼓動をうるさいくらいに感じながら
Yの車に乗ります
エンジンをかけながら Yが
「今から付いてもらうお客さんは
『ハセガワ』さん
感じが良さそうな人だったよ」
と お客さんの話をします
何故か いつもより多弁で
少し早口になっているような気がしました
運転中だからか Yはずっと前方だけを見て
いつものように 私を見る事は無く
この仕事をする前は
イタリアンレストランで働いていた事や
いずれ自分で店を経営したい事など
話してくれました
さりげなくYの横顔を見て
顔が赤くなりそうだから 慌てて目を逸らし
私からも何か話さなくては と思って
前から気になっていた事を尋ねます
「Yさんは 歳 いくつなんですか?」
教えてくれた年齢は 私より4歳上でした
今まで何も知らなかった Yの事を
色々知りました
乗ってる車
イタリアンレストランで働いていた事
私より4歳年上……
人通りの少ない場所を通りながら、
Yが車のスピードを緩めて、
私に一瞬 目を向けてから車を停めた。
そして 左手で私の右腕を優しく掴み、
でも 少し強引に自分に引き寄せる。
「愛…」
名前を呼ばれ Yを見る私の顔を見つめ、
右手の人差し指と親指を、
私の顎にそっと添えて キスしてくる。
軽く開いた私の口に、
舌を捩じ込むようにして キスが深くなる。
互いに口を大きく開いて、
顔の角度を何度も変えて、
舌を絡ませて、
吸い合って、
Yの手は私の服の上から 乳房を揉み、
指で挟んで乳首を摘まみ、
指先で円を描くように、
押し潰すように弄るから、
「あ… あぁ… ぅン…」
快感で出てしまう私の声を聞いて、
Yが運転席のシートを少し倒し、
私の腰に両腕を回して、
助手席から運転席に移動させる。
狭いシートの上で Yに跨がり、
また深いキスをする。
唇を離すと 唾液が糸を引いて、
Yは自分の唇の端の 唾液の雫を、
ピンク色の舌先でチロッと舐め取り、
私の唇の端も舐めてくれながら、
服をめくり ブラジャーを引き下げ、
左の乳首を 乳輪ごと口に含み舐めながら、
右手の指で 左の乳首を転がすように触る。
気持ち良さに 体がビクッと固まり、
でもパンティー越しに、
Yのペニスが硬く勃起してるのを感じ、
私の性器も ぐっしょり濡れてくる。
我慢できなくなって、
自分からスカートをめくり、
パンティーを脱ぎ捨てて、
Yのジーンズのファスナーを下げて、
ボクサーパンツごと、
乱暴に膝まで引き下ろす。
「あぁ… 愛…」
名前を呼んでくれる唇を 私の唇で塞ぎ、
屹立したYのペニスの、
パンパンに張った艶やかな亀頭を指で撫で、
自分の膣のひだを、
もう片方の手の指で開いて、
亀頭に膣を当てると グチュッと音がして、
そのまま腰を下ろそうと……
「愛さんは 普段 家で何をしてるんですか?」
と 言うYの声が聞こえて
体がカッと熱くなり
火照った顔を見られないように
外を眺めながら
「あ、えっと…
本を読んだり 猫と遊んだり…
してます」
と 返事をします
するとYは
「猫 飼ってるんだ?猫も可愛いよね
だけど俺 大きい犬を飼いたいんですよ」
前方を向いたまま でも微笑みながら言います
「ゴールデンレトリバーとか」
もう1つ Yの事を知りました
ゴールデンレトリバーみたいな
大きい犬が好きだという事
「もう直ぐ 着きます」
急にトーンの下がった声でYが言うと
少し先にホテルが見えてきました
Yが
「行きは 俺もドア前まで一緒に行きます
10分前コールは
ここの駐車場から 携帯でかけます
その時間には 迎えに来てますから」
と 説明してくれました
お客さんが待っている部屋の
インターホンを Yが押し
ハセガワさんが顔を出すと
「お待たせ致しました
女の子 お連れしました」
と 言いながら料金を受け取ります
そして 私の方を向き
「では 愛さん
宜しくお願いします」
車の中の和やかな会話が
まるで嘘だったかのような
いつも通りの少し苛立ったような目で
私を見つめます
「はい」
それだけ返事をすると
Yは 振り返る事も無く去って行きました
「えーっと 愛…ちゃん だっけ?
宜しくね」
ハセガワさんが 挨拶してくれて
「愛です 宜しくお願いします」
と 私も応えます
いつも通り イソジンでうがいをしてから
一緒にシャワーを浴びます
「今日さぁ たまたま免許の更新で
有給取ったんだけど
凄い時間 余っちゃってさぁ」
ハセガワさんは 話好きな人らしく
ずっとお喋りしています
「愛ちゃん 土日も出勤してるの?
俺 普段は土日休みだから」
「私は週に1回 平日しか
出勤してないんです」
と 答えると
「他に仕事してるとか?
そっかぁ… それなら また有給取らないと
愛ちゃんには会えないんだ?」
ハセガワさんの体を
泡立てたボディーソープを塗り
手で洗っている間 ずっと話をしていました
けれど 急に黙って
私を抱きしめて キスをしてきました
「愛ちゃん 唇 柔らかいね」
と 言いながら何度もキスをしてきます
ハセガワさんに後ろ向きにされて
乳房を両手で揉まれ
指先で乳首を弾くように弄られます
右手で私の脚の間に触れて
「もう濡れてるじゃん
感じやすいんだね」
と 耳許で言いながら
クリトリスを擦られて
「ぁン…」
私の喉から声が出ると
嬉しそうに 耳を舐めてきました
ハセガワさんは 硬くなったペニスの先から
透明な液を滴らせながら
私のお尻に そのペニスを挟み
前後に腰を動かし 息を荒げています
私はそっと
ハセガワさんのペニスを脚に挟みます
ボディーソープの泡と
私の愛液と ハセガワさんの液で
ヌルヌルと滑るけれど
太ももにしっかり挟んで 軽く脚を交差させ
ペニスを挟んだ所にギュッと力を入れます
浴室の壁に左手をついて
右手で脚に挟んだペニスの
亀頭を愛撫しながら腰を前後に揺らすと
ハセガワさんも腰を振り始めます
「あー… 愛ちゃん 気持ちいい…」
ハセガワさんは 私の太ももにペニスを挟み
ヌチュヌチュと音を立てて腰を振ります
私のお尻や腰を押さえて
激しく腰を振り続けるハセガワさんが
「だめだ…
もう 出る… イく!」
と 私が左手をついてる壁に向かって
私の太ももの間から 射精しました
ハセガワさんが
「ハァ…ハァ…
本当に 挿れてるみたいで…
気持ち良かった…」
と 私を見ながら言うので
私は とりあえず笑顔を作ります
ハセガワさんの 呼吸が落ち着いた頃
シャワーのお湯で
ハセガワさんと 自分の体を流し
浴室の 壁と床も流します
「そういえばさ コースのメニューに
放尿鑑賞ってあったよね?」
と ハセガワさんが尋ねてきました
私が あります と答えると
「俺 それ見たいんだけど
女の子がオシッコしてる姿なんて
生で見た事ないからさ」
と 言います
「今 あまり沢山 出ないかもしれませんが」
私はそう言いながら
浴室の床にしゃがみ 両脚を開いて
性器のひだを指で広げて
尿道口がよく見えるような姿勢になります
ハセガワさんは嬉しそうに屈み込んで
私の性器を見ています
私は少し顔を背けて そのまま放尿します
浴室の濡れた床に
ピチピチピチという音が響き
自分の尿で足が濡れて
ハセガワさんは私の尿道口から
オシッコが放出されるのを
口を半開きにしながら
食い入るように眺めています
尿が全部 出終わって立ち上がると
ハセガワさんが
シャワーのお湯で
私の性器や脚を流してくれました
「愛ちゃんって おとなしそうだけど
結構 大胆なんだね
メニューの中で NGとか無いの?」
と ハセガワさんが尋ねてきます
(お金が欲しいから…)
という言葉が 喉まで出かかり
慌てて飲み込みます……
幼い頃の、
父親の不機嫌そうに黙った顔や、
母親がヒステリックに、
泣いたり 怒ったりしている顔、
姉の無表情な顔を思い出す。
私の家庭は ずっと、
経済的に 裕福とは無縁の生活だった。
5歳 年の離れた姉の次に 私が生まれて、
それから間も無い頃。
父親が 気の合う同僚2人と共に、
勤めていた会社を辞めて 起業したのだが、
仕事が軌道に乗りかけた時期に、
その仕事仲間の1人が事業費を横領して、
行方不明になった。
父は もう1人の仲間と、
借金を返済する為だけに働く事 数年。
生活費は 母のパート代で、
どうにか暮らしていた。
姉は 母方の親戚に、
預けられていた期間もあった。
父が ひたすら懸命に働き 借金は完済したが、
その後も 経済的に余裕がある生活ではなく、
けれど、
私が美容師になりたいと言った時、
「資格がある職に就くのは良いと思う」
と 父は惜しむ事なく、
美容師の専門学校の 入学費を払ってくれた。
私の家庭にとって 安い額ではなかったのに。
幼い頃からの夢は、
家族が皆 笑顔で仲良く暮らす事だった。
唯それだけだった。
美容師の仕事は、
重労働の割に 給料は良い方ではない。
当然 家に入れる額も少なかった。
ずっと経済的に苦労してきた家族に、
少しでも笑顔が多い生活をしてもらいたい。
唯それだけだった……
ハセガワさんに
「特に NGはありません」
と 言うと
「そうなんだぁ」
と 笑顔になって またキスをしてきました
舌を入れてきて私の舌を吸い
「本当に唇 柔らかいな…」
独り言のように呟きます
ベッドに行くと
何か玩具を持参してるか 尋ねられたので
私は 自分のバッグから
ローターとバイブを出しました
ハセガワさんが バイブを手に取り
「こういうの好き?
プライベートでも使うの?」
と 言うので
「あまり 使いません」
そう答えると バイブのスイッチを入れて
私の乳首に押し当てます
「気持ちいいでしょ?」
と 言うハセガワさんのペニスは
また硬く勃起しています
今度はバイブの先端を
クリトリスに当ててきました
バイブの振動が クリトリスを刺激して
腰が浮いてしまいます
ハセガワさんが
「ほら
もっと おもいっきり脚 広げな」
と 両手を私の両膝に当て脚を開かされます
そして
またバイブを更に強く
クリトリスに押し当てられて……
「気持ちいいか?
愛が感じてるのが よく見える」
と Yがバイブを、
私のクリトリスに当てて言う。
屹立したペニスは血管が浮き出ている。
「そこ… あぁン… ダメ」
何も考えられず 口から出た言葉に、
Yが
「何がダメ?
好きだろ…? ここ」
と 指でクリトリスを撫でながら、
バイブを膣に当てて、
そのままゆっくり 押し挿れる。
振動が 膣の奥を刺激して、
その 強い快感に啼き叫びながら、
愛液がタラタラ流れ出てしまう。
私は今、
両膝を曲げて 脚を大きく開き、
Yの指で クリトリスを弄られながら、
膣にバイブを挿れて 喘ぎまくり、
そんな淫らで、
恥ずかしい姿をYに見られてる。
Yのペニスも、
更に大きくなったように見えて…。
先の孔から 透明な液を垂らした、
艶やかな亀頭のペニスを見て、
膣の奥のバイブの振動に、
体が溶けそうになり、
Yのペニスを見て、
バイブの振動に感じて、
Yの屹立したペニス、
バイブの振動、
Yのペニス、
「イっちゃう!あぁーー!!ンンぅ…」
絶叫のような声をあげて、
背中を仰け反らせ、
オーガズムに達する……
ハセガワさんが
「愛ちゃん イったね
凄いね
バイブが吸い込まれそうになってたよ」
と 言いながら
「ぐちょぐちょになって
ヒクヒクしてる」
バイブを抜いた膣を見ています
性器の収縮と弛緩が鎮まらないうちに
またキスをしてきたハセガワさんが
「俺の しゃぶって」
と 私の口に舌を入れながら言います
まだ性器が ヌラヌラと濡れたまま
四つん這いになって
仰向けに寝ているハセガワさんの
ペニスを根元から先端に向けて
唇で愛撫します
舌を平たく広げ 右の睾丸を舐め
左の睾丸もベロベロと
犬のように舐めて愛撫してから
ペニスを舐め上げます
亀頭を口に含み
先の孔を舌先てチロチロと弾くように舐め
柔らかな弾力のある先端に舌を這わせ
カリを唇で擦り回します
「ああ… 愛ちゃん… 気持ちいい…」
ハセガワさんが荒い息づかいになり
低い声で言います
ペニスをもう少し口の奥まで含み入れて
裏筋を舐めると
ハセガワさんの息が更に激しくなり
舌を左右に揺らしながら 裏筋を舐め続けます
ペニスを根元まで口に入れ
喉奥を締めて
濡れた肌と肌が擦れ合う音を立てながら
舐め上げて
舐め上げて
舐め上げて
吸い上げて
吸い上げて
吸い上げ続けると
「もう出るよ…
出る… イく!」
と ハセガワさんは
2回目の射精とは思えないほど
多量の精液を 私の口の中に放出しました
味も匂いも薄いハセガワさんの精液を
ティッシュに吐き出しながら
Yの精液は どんな味だろうと想像します
その時
ホテルの部屋の中の電話が鳴りました
受話器を取ると
「お時間10分前なんで
お願いしまーす」
と Yではなく Aさんの声が聞こえます
急に疲れを感じ
それに耐えながらシャワーを浴び
帰る支度をして ハセガワさんに挨拶をします
「今日はありがとうございました」
ハセガワさんは
「こちらこそ どうもね
今度 また有給取って
愛ちゃんを指名するから」
と 言ってキスしてきました
部屋を出て ホテルの駐車場に向かうと
車の運転席に座って Aさんが待っています
助手席のドアを開けながら
「お疲れ様です ありがとうございます」
と Aさんに声を掛けると
「お疲れー」
と 答えながら一瞬
私の全身に目を走らせます
Aさんは いつも女性スタッフを
値踏みするように見るので少し苦手でした
「あの… Yさんは?」
と Aさんに尋ねると
「Yは 俺とタイミングがズレちゃって
他の女の子の送りに出たよ
何?俺じゃ嫌だった?」
と 笑うので
「そういう訳ではないですよ」
懸命に笑顔を作ります
その後は 特に話す事が無く
Aさんも私も無言のままでした
事務所に着き Aさんは
「今 戻りましたぁ」
と 言いながら
さっさと奥の部屋に行ってしまい
代わりにYが Aさんを一瞥して
私の方へ足早に近付き いつも通り
「大丈夫でしたか?」
と言います
大丈夫 と 答えるとYは
「丁度 他の子の送りに出てしまって
自分が愛さんを迎えに行けなくて…」
と 哀し気で申し訳なさそうな
そんな顔をするので
私が 微笑んでYを見つめると
Yは 何か言いた気に目を逸らします
Yを見つめ続けている自分に気付き
私も 慌てて目を逸らしました
目を逸らしても
心の中で
青いステーションワゴンに乗っていて
以前 イタリアンレストランで働いていて
4歳年上で
ゴールデンレトリバーが好きなYを
ずっと見つめている私です