拳銃
そして私たちは廊下に出る。今回は犯人がいないことをちゃんと確認して。廊下に出てみて気付いたことが一つ。そう。
「血痕がない」ということ。だからあれは香菜が言ったように本当に本当の銃じゃなかったってことだよね。別に香菜を疑っていたわけじゃないけど、確証は持てなかった。でも、このことによって、私は少しほっとした。
「じゃあ、まずそこの部屋から捜索しよう。」
香菜が言う。この階の様子から見てもこの部屋は圧倒的に安全そう。ここが犯人の実験室だったら流石に笑えないけどね。
「オールコレクト」
私たちはドアの前まで近づいていく。私が先頭に立っちゃったからドアを開けなければいけないけど、、、、怖い。ただその感情だけが脳裏に浮かぶ。ただならぬオーラをまとっている。
「輝月が開けないなら私が開けるけど。」
いっそのこと香菜に任してしまおうか。ここでも逃げてしまうのか、輝月。私は自分の心に問う。ここで逃げてしまったら、もう一生チャレンジすることはできないと言っても過言ではないだろう。
「いや、私がやる」その声は勇ましかったが、よく聞くと震えていたと思う。
私はドアノブに手をかける。冷たい感触が掌に伝わってくる。そして、ギィ、という音をたてながら開いた。中は埃っぽくて長年使われていなかったような感じがする。
「ここは長年使われていなかったところでしょうね。取り敢えず犯人の拠点ではなさそうだけど」
「じゃあ、この部屋の捜索をしようか」
私がそう言って行動に移そうとした瞬間に物音が鳴った。私がなんか行動したらまた香菜に迷惑かけてしまいそうだから香菜に任せる。
「そこのドアをゆっくり閉めて」私はそう指示をされて気を付けながらドアを閉める。物音が立てたのが犯人で、ってゆう可能性も無きにしも非ずだしね。少し音もなってしまったけれど、このくらいなら許容範囲でしょ。「ちなみ
にだけど鍵はかけるの?」
外から見た感じは鍵をかけるところはなかったように見えたから、この部屋も何かしらのアクションがある感じかも。重要なことは香菜に任せるしかない。これでもし、香菜とはぐれて一人っきりになってしまった瞬間、私は何もできなくなってしまうかも。少しの沈黙の後香菜が口を開く。
「一応かけておこう。本当に取り敢えず。」
「了解」
そして私は鍵を閉める。この部屋の大きさは大体10畳くらいだろうか。奥のほうが埃がすごそう。前のところを見る限り、特に怪しいものはなさそう。小物とかがたくさん入ってるだけ。
香菜が奥に進む。「輝月。ちょっとこっちに来て」
そういわれるがままに香菜が呼んだほうに行く。恐る恐る見てみると、そこには
『拳銃が置いてあった』
長い間投稿しなくてすみません。また続けていきます。




