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暁高校へ

 そして私たちは暁高校に行く準備をする。もちろんこの距離は歩けるわけがないので、バスで行く。自転車じゃない理由は、私が自転車乗れないからなんだけどね。


 まさか、明星君ではないと信じたいけど。私の最愛の人が犯罪するわけがないと信じたい。支度を急ぐのであった。


 今は、17時24分。バスは、17時32分に来る予定だから急がなければならない。ここからバス停までは徒歩で約10分。この時間帯ならほぼ乗らないはずだから、予定の4分前にはついておく必要があるはず。


 「輝月行くよ」


香菜の焦った声。私の態度から伝わったのだろうか。明星君だったら、とゆう可能性を。信じたくないけど、絶対ないとは言い切れない。


 「急ごう」そう言うと私たちは、全速力で走るのであった。意外にも疲れは感じなかった。全ての感覚が鈍っていたといったほうがいいのだろうか?


 バス停前の横断歩道を渡ろうと、歩行者信号が青になるのを待つ。しかし、バスはもう目の前まで来ている。


 『お願い、青になって』そう願うとなんと、歩行者用信号が青になった。摩訶不思議なことは祈りによって実現するって本当だったのかもね。

 その気持ちを置いといて私たちは死ぬ気で走った。バス停まで後200m。それと同時にバスも動き出す。


 そして、私たちを越す。


 「もうだめだ」私が心の声を漏らす。


 そしたら香菜が、「あきらめちゃ終わりだよ。ゴールはすぐ目の前なのだから」と言う。


 その言葉が私の折れかけていた心を元に戻した。そうだよね。あきらめちゃったらそこでどんな可能性も0になっちゃうもんね。それは、明星君のことも一緒。もし捕まっていても、助けることはあきらめちゃダメ。


 そして、バスがバス停につく。私たちからバス停まで後20m。『どうか間に合って。』だが、その願いもつかの間。バスは過ぎ去ってしまった。


 でも、まだあきらめちゃダメ。絶対。


 その意思が伝わったのか、もう一度バスが停車する。止まったバスの隣から私たちは、バスに乗るのであった。


 「よ、よかった~」思わず声が漏れていたみたい。周りの乗客からの視線が痛い。私たちは、近くの席に座って一息つく。


 「あの時あきらめなかったから、バスに乗れたでしょ。あきらめちゃダメなんだよ」


その通りだ。この先がどんな運命だとしても私は必ず受け止めてみせる。もうあの頃とは違うんだ。

運命なんて抗ってやる。

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