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野郎系ファンタジー この野郎は昔うさぎだった (試しにファンタジー書いてみた

作者: 古賀ラファエル正一

 そう、朝起きたらそこには人参も僕のことをゆうちゃんと呼んでくれる人もいなくなっていた、

その代わりにいたのはスライム、青くてドロドロしていて遅くて、匂いはお風呂、、そう、いつもあの主人が僕をお風呂に入れてくれるときに使っていたお風呂のシャンプー、、、

 

 僕はなぜか仁王立ちしていて片手剣を握っていた、これはいつか主人が語ってくれたあの勇者の物語に似ている、スライムに足を取られて窒息死してそのあと転生する勇者、だけど、今回は違う、うさぎが何処かの野郎に転生したパターンでしかも反射的にスライムから後ずさってしまう僕の物語


 スパーン、そう、スパーンなのだった、、それほどスライムは弱くて死んだら跡形も残らないのに変な石だけ残して消えてしまうと同時に僕は10CM高く飛べるくらい強くなった、脳内アナウンスではレベルというものが1から2にあがったらしい、うさぎにしては強かったらしい、いやうさぎにしてはどこからか知識が豊富になっている気がするし、、、なんなら今なら言える気がした、、、「おはようござました、、、」主人に言いたかった言葉だ


「なんじゃそりゃあ  おまえ、どこにスライムを斬るときに朝の挨拶をするやつがいんだよwww」

僕の友人ともくんは僕をからかったようだ、癖でちっちゃい爆弾がおしりから吹き出すのを堪えながら、、いやそもそもそのような感情にいたらない、、この不思議な感覚は、、まさか!! 僕は後ろ足だけで近くの湖に駆けていった、、、水面に映る大きな顔は毛が頭の天辺にしかなくて僕は人になったようだ、だけど髪は長くて主人に似ていて優しい匂いがする、、、


 「ゆう、、大丈夫化おまえ、いきなりおはよう言ったりそんな速度で走ったり、おかしいぞお前」

遅れてともくんが来たがなんて返そう、そうだ聞きたかった事があるんだ、、

「ともくん、、、人参もってない?」

彼はポカーンとしていた、、、

「に、、にんじん?誰が人参ダンジョンにもってくるんだよ、てかなんでにんじん?」

心配そうなかおで見つめてくる縦長の顔、、、似ているけど違うのが悔しい

「そっか、なら大丈夫、僕はまだ我慢できるよ、、偉い子だもん」

(こいつまじでどうしたん?てか、人参でできることでまだ我慢できるってどういうことだよ変なくす理科なんかに手をだしたり、もしかしてさっきのスライムに魔法かけられたのか!?!?)

「ゆうくん、少し休憩しよう、何なら一回街にもどろ?」

ともくんが聞いてくる

「そこまでいうなら、、、」

(いや、1回しか言ってないし何ならお前が心配だからだわっ)ぼそっとどこからか聞こえてきた気がしたけど気にしなかった、人参より大事な気がしなかった。

「ところで街には人参はあるのか?」

僕の問いに

「そうだね、はやく街に帰ろう、今日は切り上げだ、僕ら疲れてるし」

ともは一方的に言うときた道を帰っていく。

「うん」

それに続く僕、どうやらあちらからは人参の匂いがする

そんな期待を胸にあとを続いた、こちらの世界の人参はどんな種類で溢れているのだろうか、どのような高価な人参があるのだろうか、熱くなるハートを抑えながら僕は道を急いだ、そしてふと主人の事を思い出す、、、

「ご主人さま、どこにいるかわからないし声も聞こえないけど、世界一美味な人参を見つけたら一緒に食べてみたい、そう、あのとき僕に見せてくれたように人参を生でまるかじりして僕にゴニョゴニョ言ってくるご主人様にまた会うために、それと僕が毎日人参を食べるために、、」

僕は決意を胸にこの世界で生きていく事にした。



 

 


 

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