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方位自身

作者: ライス中村
掲載日:2021/10/24


「中途半端だよな」

そんなこと分かってる

スタートして永い時が過ぎた

おうとつだらけの現在地で


「なんだか飽きてきたな」

ハッキリと呟いて

日々の生活はありきたりで

観るのも聴くのもありきたりだ




歩き始めた最初には

目指すべき場所を確信してた

理想郷とか 桃源郷とか 

そんな場所があると信じていた


錯綜するのは世界か 自分か

狂ったように回る方位磁針



ああ ここいらでちょっと踏み外そう

世界一の寄り道をしようと思うよ

ある奴のそんなちょっとした決め事が

鞄屋の青いリュックサック一つ 静かに奪ってく






「前途多難の馬鹿」

誰かが善意で言う

それは正しいに決まってる

常識と言うよりほかはない


「お前は夢を捨てた」

とっくに見失っているんだよ

君の正論は手厳しいな

擦れ擦れのように手厳しいな




ガムシャラに進んでたあの時には

怖くて眼を閉じたままだった

優しい誰かが 輝く希望が

助けてくれるのを待っていた


未舗装の歩く路に向けた

いつもより汚れた爪先


振り返らないよ 旗を掲げて

世界一幸せな迷子になろう

ある奴のそんなちょっとした反抗が

新しい日記の書きかけの1ページの残りを 確かに埋めていく



靴紐結んで

もっと前に。


靴紐結んで

もっと前に。

進みたくなった。

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