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下−05 融合化計画作戦!


面白いと言うと、

魔国が面白いことになっていた?


もともと闘うことのみが趣味と職業と人生みたいな魔人の国の者達。

鍛え、闘い、また鍛え、とかが生きがいであった。今もそうだけど。

でも、最近はなんか違うことにも興味を持つようになってきた魔人達。


まず、魔王側近1号のいろいろやった中での”食事の発展”。

向上とかいうレベルでなかったんで、発展。

うまいまずいとかと違った次元だったんで、亀とラッコくらい違う?もしくは、ミジンコとひょっとこ?


かなり急激に爆発的に浸透していった。主な理由は各家庭で自分でできる、ということ。

で、食事がすげー美味しくなっちゃうんだから殺らない手はない。いや、やらない手はない。魔国だから変換がどうも、、、 うそですごめんなさい。



なので、もう魔国での大宴会に恐怖する食通達は居ない。

なかには、「これこそ食材の味を最も活かした・・」とかウソばかり吐いていた似非食通な奴いたが、あのあと入院したけど生きているのだろうか?

「人間なのに無理すると死ぬのになぁ」と魔王も気の毒に思っていたよ、そのオツムを。

うまいまずいくらい、自分で判断できるよなぁ?ww


んなこって、みな自分ちで人間の社会の食事を作るようになった。

今まで野菜とかほとんど食べていなかったので、田畑を作るようになった。

これまた、そこに面白さを見出す者達もいたような者達も多数出た。(なんなんだかw)


「なんだ、知的好奇心ってあるんじゃん、、」

が、イサムが魔王に語った本音。

(無いと思われていたのか、、しかたないけどなー)魔王


なので、郊外から田舎にかけて徐々に、人間社会の田舎の光景に似てきている。

そういう光景って、人間が見て、安心できる景色なんだよね。


物資の移動も多くなり、街道はきれいに整備されて、工事は進んでいる。



一方で、魔王は毎月1名の対戦相手を懸賞で決め、特賞魔王との対戦権利、一等コロシアム特等席ペア、高級宿宿泊付き。二等コロシアム上等席ペア、上級宿宿泊付き。3等、魔王と勇者のサイン色紙、対決年月日入り。

ちなみに3等は100名。

「魔王様がんばってくださいね」と100枚の色紙を持ってきたのは側近1号。

ちなみに、1号の性癖はまだ判明していない。このまま永遠に判明しないでくれと願っているのは魔王だけではなく、イサムやメフィストもだった。


コロシアム完成記念魔王・勇者対決は満員どころかむちゃくちゃ詰め込んで行われた。飛べる者は空飛んで見ていた。勿論衝撃波など来たら逃げろよ!と注意はしたそうな。

けど、

コロシアムの戦闘場の壁の大半が破壊され、その近くの客は病院に運ばれ(魔人がそうなるってかなりのこと)、そうとう盛り上がった。

イサムは所謂バックネット裏で見ていた。貴賓席とか上の方にあるけど、臨場感無いので近くが良い、と。

勿論イサムのいた場所はむちゃくちゃ破壊されたが、イサムはバリア張っていたので無問題。


タカシも、このときばかりは「すこしマジになっちゃいました!♪!」だったそうだ。

当然魔王もかなりマジ入っていた様子。

でも2人で本気でやられたらコロシアム無くなってたけどねー。


「動き、客に見える程度に抑えとけよ?」

とイサムは2人にしつこく注意していたが、最後の方はやっぱ常人には見えない速度になってやがった!と怒るイサム。


魔人の客の大半が、

「この試合を思い出すだけで、一年間毎日丼5杯はいけるぜ!!」

だそうな。


もっと食い物売ればよかったかな?    ぷw


勿論人間達もいろいろな国から魔国入りし、試合を見て、その後魔国を楽しんだ。

特にコロシアム横の銭湯は人気だった。

間違えて人間なのに魔人向け浴槽に入り、死にそうになる者が続出したが。

零度近くとか、沸騰寸前とか、普通ねーよね。

でも、流石にマグマはできなかった。本物の(液状)岩盤浴とかだよな?風呂自体が持たないよ。


なので、

その後の、

”月一!魔王様と戦おう!!試合”を見に来る者達も増え、今では老人や女子どもたちだけでも来れるようにツアーまで組まれている。各国で。


「魔力が増えたような感じがします!」

「ワシはこれでギックリが良くなった気がする、、」

「さいしょはー、うたぐってたんですがぁー、でもぉー、彼氏ぃーできましたぁー!!」

「長年治らなかっら持病の癪がよくなった」

「魔王風呂(銭湯の名前)で、アトピーがなくなった!」

「禁煙できました」

「やっと別れられたー♪」


などなど、絶賛である。


でも、魔国に居ると魔力増えるのは当然。この国自体、魔素が多いので、自然に取り込むんだろう。

健康になりやすい傾向になるのも当然。

彼氏ができたとか、男と別れられたとか、禁煙とか、、、知らんがな、、、


そういえば、、と魔王

「なんか、魔王城がツアーコースに入っていたなぁ、、観光客は拝んでいくは投げ銭してくるわ、、なんか、人間って面白いなぁ?」

とか。


彼氏欲しいとか別れたいとか願ってるんだろうなぁ、、



魔王は王都の、コロシアムとは逆の側に”魔王ランド”を作っている。

今は小さい規模で営業中だが、隣の広い敷地で拡大施設を作っている。

「どんどん増殖させてやる!!」

と意気込んでいるのは、コンドーさん。

一体、コンドーさんのどこがどーなってこういう役割になったんだろう?


「よくわからんが、おかんがこんどーとよくつるんでいるぞ?」魔王

またおかんかっつ!!!!


すげーなあいつ?

タカシと組んで、もう世界支配して安定化させてくれよ!!


あと、(まだあるのかよ、、、)

魔国は開発というものをほとんどしていないんで、自然がふんだん。魔獣も多い。

でも魔人からしたら弱く放置されている(弱いので相手にされない=狩り対象にされない)ので、

「人間達くらいにはちょうどいいのでは?」

と、人間の冒険者ギルドが王都に立ち上げられた。

で、冒険者達が、魔人のガイドに案内されて狩りをしている。危険な魔獣も少なくないので、ガイドなしは禁止。


同時に、リゾートっぽいものを作っている。

郊外の牧場に隣接させて。

牧場なので、家畜を襲いに来る魔獣対策は万全で安全なので人間の観光客にちょうど良い。


で、

以前、人間界から送られた孤児達でそこそこ成長した者達が、そういうところでマネージャーをやっている。対人間だからそれがわかる人間は必要だから。



「うむ、どんどん人間との融合化に近づいているな!」

と喜ぶ魔王とイサム。



なんか、イサムの妄想、実現するんじゃない?


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