中−11 ゲス神共の針に食いついしまった、、
「どうしよう?」
タカシに代わる勤勉な対勇者兵器を用意したいのだ。勇者の俺がw
そういつものごとく、食堂の隅のテーブルで食後のお茶をすすりながら悩む俺。
「そんなあなたに朗報!」メフィ
・・・??
「魔国に勇者が生えたそうです!!」
は?
「魔人の勇者?なにそれ?魔王いらねーじゃん、、つか、何を倒すための勇者?人間側に強いのなんかいないよ?」俺
・・・
はて?なんなんでしょう?
「いやいやいや、、ねーよな?ナシだろそれ?」俺
「つーか、間違えじゃないの?勘違いとか、自称勇者とか、なんかへんな薬やってるとか、拾ったモノくったとか、大ハズレ臭い嗅いじゃったとかじゃねーの?」俺
・・・どうなんでしょーね?
・・・・
「確認に行くぞ!!」
「はいっつ!!」
これがしたかったのかー、、、
魔王城正面玄関前
「あれ?今回はこそこそしないんですか?」
「ああ、たまには正面から行くのもいいだろ?3回めってのは意表を突くもんなんだよ?」
誰に?
「たらちゃんとかに言ってきたの?」
「ええ、主様にこの話をする前に」
確信犯!!!
「まーおーーくーんーー!!」
「いいってもうそれは!勝手に入ってこいや、毎回毎回!!」
おかん気質の魔王かな?♪
「あ、勇者んことだろ?訓練場で訓練しているわ。」
って一緒に行く。
おーい、と呼ぶ。魔王人気の魔国、しかも訓練場に居るような戦闘ホーリック、瞬時に魔王のところに来る。
で、
「これだ!」と魔王が見せる勇者の
額に「勇」の文字・・・・ ぷ
・・・・・・ねぇメフィ、、
これで?これで勇者認定したの?こいつら、、
はい、、ごめんなさい。申し訳ありません。きつく叱っときますから、、
おまえもな?
などと顔の表情だけでメフィとやりとりして、、
勇者(仮)の髪の毛をごしゃごしゃやって頭の地肌を調べる
アホ神ならぜってーなんかやってる!と確信があった。
「発見!!!」
なになになに?魔王とメフィのみならず周囲の者達が集まる。
「バリカンもってこーいっ!!」
はっつ!と走り出すきりっとした顔の兵士。
いいね、あーゆーの。
「あいつ人型になってるけど、種族は何?」と魔王に聞く。
「ああ、ありゃ、ほら、イサムが孤児をこっちで育てさせる計画、の最年長だったんだよ。孤児のリーダーでな。で、もう15歳近いんで兵士にした。」
「くれ!」
「・・・・・いや、あいつ使えるんだよ、すっげー、、だから魔力とかしょぼいけど、参謀本部に入れようと鍛え始めたとこなんだよー、、取らないで?」魔王
むー、、仕方がないか、、中枢を担う人間もいてもいいもんなぁ、、いたほうがいいもんなぁ、、
「いらなくなったら俺にくれよ?」
「ああ、もし万一いらなくなったら、な」
たたたたったたたった!
「お股せいたしました!!」バリカンを差し出すひとの兵士。
?なんか?気のせいか?タカシのイメージと重なった感じがした。
気のせいだろう。
で、勇者(仮)の後頭部をバリカンでバリバリ狩る!ああ、バリ狩る!がなまってバリカンになったんだなーwちがうだろーけど (狩る、もちげーし)
でてきました!!
”近藤”
なにこれ?
皆????な顔。
「メフィ、知っているか?」
「・・悲劇ですよね。時代遅れの実直な剣士がよってたかって粗末な低能近代軍にぼこられて騙されて首を刎ねられた、、とかだったでしょうか?」
すげー省略のしかただよな?
俺は異次元ポケから木刀を出す。
勇者(仮)改、近藤イサミ2に渡す。
握った途端、、
む、むむむむむっ、むうううーーーー!!!
いやっ!!
と掛け声とともに木刀を振り回し始めた。
あっぶねーなー、、太刀筋キレッキレ、、かすりでもしたら木刀でも斬られるんじゃね?
「こんどーさん!こんどーさん!!だめですよーこんなとこで暴れちゃー、芹沢さんと同じですか?」
はっつ!!
ぴたっととまる(仮)改め2。
「はっ!!俺は、、一体なにを・・?」2
何が起きたの???の顔の全員。
「あー、こいつは、、天界の神どもにおもちゃにされ、近藤いさみという魂を植え付けられただけだな。
ただ、剣がうまいんだろーよ、だから木刀とか剣とか持たせると危険だぞ?
暴れたら、今のセリフでも言え。多分正気に戻るから。」
(ねえ、こいつも魔人なんだろ?)
と密かにメフィに聞く
え?(メフィ)
「魔王様、2は魔人なんですか?」メフィ
「ああ、一応な、父が魔人、母が人間だ。戦闘形態は鬼だ。小柄でな、でもそのおかげか素早さがすごく、まず見えないな。なので強いぞ?」
却下だなー
ええ、そうですねー
魔人を対新しく生えた勇者用にすることはできない。魔人とひとの対立を作られるいい理由にされてしまう。
「んじゃコンドーさん、無理せずになー。素早さとその剣術あれば、かなり無敵だろうからな」
「へ?あ、??はい、、??」2
「疲れたからあっちに帰るわ、また遊びに来るから、、つか、お前も遊びに来いよな?おればっかこっちに、、」
「わかったから、、でもメフィとられちまってんで、良い右腕いないんでなー」まおー
「あの新人の兵士を城で使えばいいじゃん、賢いだろあれ」
「それも悩んだんだよ、、参謀本部に入れるために軍で鍛えるか、俺の側近にして国の管理を覚えさせるか、、」
「他にいないの?見つかるまで、軍にこのコンドーさんいれて、剣技の優秀なのを育て上げさせれば?指導は旨いはずだぞ?いざってときには文官だって参謀にしてもいいだろ?それでいいじゃん?」
あの兵士はぜってー管理向きだ!しかも全方位!なので軍だけじゃもったいないのだ。
ダメ押し
「あいつなら、半年くらいで魔王のルーチンワークひと通り覚えられるだろ。そしたら一月に何度かうちの宿に2−3日遊びに来れるよーになるぜ?」
「わかった、おい、おまえ、今日から魔王城でおれの側付な!!」
ーーーー
宿、食堂の隅
俺とメフィは茶をすすってる
「今回の件でほぼ確実になった。神もしくは神共は、この世界に干渉している。」俺
は?あの程度の?なんで?なんのために?わけわからないっつ!!!とブツつくメフィ。
「いいか?、最初は草履姫んとこの新生え勇者だ。ありゃナイよな?」
「ええ、全く意味なし、、というより、草履姫に嫌がらせ?とかとも思えますよね?」
「うん、だけど、本来神共は草履国や草履姫で遊ぼうとしていたんだ。あそこいら全員弱すぎで困っちゃったろ?俺ら」
「あー、そうみたいですねーー、遠見で一瞬だけみいたけどつまんないからすぐ遠見のチャンネル変えちゃいましたけど」
・・・・・
「まぁ、で、だな。あそこで奴等のシナリオに無い話を、俺達が乱入して作っちゃったんだよ、多分。」
ほうほう、、
「で、奴等の興味が俺達に向いた。今回の”勇”は、その試しだ。つついて見たんだろう、、で、しまったことに、俺がそれに食いついちゃったんだよぉぉおおおおおおお!!!っつ!!!」
「・・・今回は、、これだけは、見てみなければわからなかったでしょうから、、まぁ仕方ありませんよ」メフィ
「俺ら、賭けの対象になっているぞ?きっと。」
・・・・・ゲスがっ・・・強くつぶやくメフィ
「んじゃ、今後は、なんかあったら我々のチームが直接かかわらないほうがいいですね」
「うん、それを基本に、いろいろ神どもの裏をかくことばかりしよう。大穴ばかりの賭けってのも、全く読めないんで客は逃げていくからな」




