王女ラフレイシア地球を救う(一時的に)
「私はラフレイシア、イスカンダールのラフレイシア。」
ここは惑星イスカンダール、そこにある唯一の国、イスカンダールスタン王国。その王国の唯一の王女、ラフレイシア。
ラフレイシアは物心ついた頃から、宇宙に向かって毎夜冒頭の念波(電波)を放っていた。
なせか、そうのを放つべきだと思い始めて、始めてみたらなぜかハマったので積極的に行っていた。
惑星唯一の国。
唯一の王族、その唯一の後継者ラフレイシア。
ここはネズミのように繁殖力の在る人類はいない。ここの人類は他の哺乳類のように繁殖期があり、しかもめったに子宝を得ることはない。知的生物に相応しい繁殖力になっている。
なので人口は少ない。年齢に応じた人口は全年齢均等になっている。とても知的生物に相応しい分布だ。
なので、他の生物や植物などの連鎖にもふさわしく、その輪のなかに組み込まれている。
王宮前広場
「熊討伐隊、出陣いたします!!」
討伐隊の隊長が、最高指揮官ラフレイシアに向かって大きい声で述べ、敬礼する。
「武運を祈る。皆無事に帰還する事を命ずる」
ラフレイシアが隊長に答礼しながら命ずる。
「はっ!」
ここ10年近く毎年のように組まれる討伐隊。くまだけに、とか思ったあなたは中年、もう手遅れです。
人口がねずみやゴキのように増えては居ないイスカンダールの人類、当然天敵も多く存在する。
働ける人口は全体の半数。16歳に成人し、武人の場合、大概50歳くらいで一線を退く。
なので、戦力は多くはない。
国が一つなので、知的生物同士での戦いはほぼ無い。なので相手は天敵のみだ。
つまり猛獣と病気。
猛獣は、熊や竜などの猛獣。ひとごときでは徒党を組まねば餌になるだけである。
熊以上の猛獣の討伐隊が出ると、必ず犠牲者はでていた。
貴重な者達が失われているのだ。
それでも、少しづつ人口を増やすことはできていた。
現在、人口10万人。
地球ほどの規模の惑星である。その表面の7割りは海。唯一の大陸にある唯一のひとの国、その人口が10万人。
見方によっては絶滅間際と言うこともできるかもしれない。
が、少しづつ増えてのこの数。
文化は地球で言うところの中世で、幸い産業革命のようなものは起きない素地が在る。
つまり、この惑星にはマソがあり、魔法を使えるひとも少なくない。というか、覚えようとすれば使える。
主に日常生活に使われる。
また、専門職もおり、医師、職人、などがその技能を向上させてることを好んでいるので、各自それらを少しづつ、進化させている。
戦闘的な魔法はあまり進化する素地がない。環境が、対猛獣だけなので、魔法使用は防御が主だ。攻撃魔法の概念があまりないということもある。
で、
しかも、、
この惑星のひとびとは、基本、脳筋である。脳筋なのだ。なぜか、脳筋。
しかも筋肉好きも少なくない。なぜだろう?
そんな脳筋集団なので、そこを不思議に思い研究する者などいないので、その謎は解明されないだろう。
武人は基本不要な筋肉は付けない。いらない筋肉は、必要な筋肉の働きを阻害する場合が多いのだ。そこらを感覚的に分かっているので、武人たちは必要ではない部分のキントレはしない。
が、、、
「姫様、皆もう集っておりますが」
執務室に戻ってからも、窓から出陣していく討伐隊を「一人でも犠牲が少なくありますように、できれば皆生きて帰って来ますように」と願いながら眺めていると、
後ろから執事のセバスの声がかかった。
「・・そうね、私達は私達のできることをしましょう」
彼女はそう応える。
筋肉ルーム
と書かれた王宮の巨大な部屋。
デカイ扉の中には、多くの機材が並べられている。
トレーニング用の機材。
そう、ここは
美しい筋肉を造る、部屋なのだ。
必要な筋肉だけを求める者達がいる一方、
美しい筋肉を求める者達がわき始めるのも自然ではなかろうか?
魔法では筋肉はつかない。筋肉をを付けると、魔法が調子いいように思える感じもしないこともない。
しかも、筋肉は見た目も良い。どうせ良いなら、カッコイイほうがよくないか?、いや、美しいほうがよくないか?
と、長い年月をかけて、そういう思想が発達してきた。
ここでは、
筋肉はひとつの大きな文化であった。
この国にも王はいるし、王妃もいる。ラフレイシアの父母だ。
が、
ラフレイシアが成人し、王の仕事を覚えてからは、
王は、王妃も、丸投げし始めた。
「おまえももう良い歳だ。王を継ぐ用意のためだ。」と。
外交など存在しないし、国内は平和だ。各領主達も自領の経営などに忙しく、社交などの習慣も、つか、その概念も無いし。無駄にマウントとるとか無駄な考えをする意味不明な時間をつかうような低能は存在しないし、もとよりそういう概念は無いのだ。
なので、国内の権力関係問題もない。
王と王妃は離宮を各地に作って、各地を旅している。
娘の結婚は?と思うのだが、権力構造がほぼ無いので、自由恋愛主流になってるので、よほど結婚できない、という場合を除いては、見合いなどは行われないようなのだ。
しかも、まだ20そこそこなラフレイシア。国家経営に忙しく、それどころではない。
連れ合い見つけたら、その仕事も手伝ってくれると思うのに、気付かないくらいなのだ。
つか、暇が有れば筋肉ルームにこもるので、余分な暇がない?
筋肉仲間では、浮いた話はまだ無いようだ。
ちなみに
この惑星の者達の容姿は、地球で言うところの白人である。
ラフレイシアの名に相応しい、と言えば、まぁ、、、そういうとこで、相応しいかもしれない。
皆が皆、それ、なので、気にする者はいないのが救われているところであろう。
食事中の人ごめんよ?
でも、スパイスを多く食せば、また違った香り?になるし、香りの良いものを多食すればその香りも出るんで、もし「それに気づく」者がでたら、そっちの文化もできるだろうが、まぁ、誰も気にしないので無いでしょう。
で、
天啓
「ちきゅうを救うために、魔法で放射能除去装置を造るように」
ちょうどラフレイシアは筋肉の壁に突き当たっていた、今以上に美しく育ってくれないのだ。
気晴らしにちょうどいい、と、その生まれて初めての天啓も素直に受け入れた。
基本構造や魔法に関してもざっくりと天啓に盛り込まれていたので、急遽「天啓チーム」を組織したラフレイシア。
ちきゅうって何?ほうしゃのうって何?って疑問も、誰一人持たずに、チームは邁進した。素直って良いね!♪
ちなみにこの惑星イスカンダールに放射能は存在しない。
なので装置ができてもテストもできないけど、いいんだろう。
なんかめんどくさくなってきた
装置製造も終盤戦にかかり始めた頃、ラフレイシアの電波には一言加えられた。
放射能除去装置を取りに来なさい。と。
ーーちきゅうーー
詳細は、うちゅうせんかんやまと、をご覧ください。小説のほうが面白いかも?
で、惑星ラフレイシアは双子惑星ではない。
地球と闘ったらしいその惑星は、ラフレイシアと地球を結ぶ線のラフレイシアに近い方にあるようだった。
で、
ぼろぼろになってやっとラフレイシアにたどり着いた古代君達。
彼らは最初地球型惑星で空気も地球とほぼ一緒なので、宇宙服を脱いでいた。病になっても魔法で治癒できるっていうし?
が、
「やっぱ、僕ら宇宙服着るほうがいいです、食事も別にします」
って。
宇宙船は半年掛けてラフレイシアの魔法を主に修理を行った。
半永久的に劣化しない、太陽に突入しても問題ない対温度仕様(中身=搭乗員はしらん)、オートジャイロ的な宇宙で使えるそういうもの、などなど、理解できないのでしないでいいけど簡単に使うことができる新機構盛りだくさんにしてもらえた。
「見かけもかえていいですか?」ラフレイシア
「いやー、このままがいいです」
と、
でも(どんな姿に成るのか知りたかったかも)とも思う地球人達。
・
・
・
・
地球
稼働させた放射能除去装置。
この装置は、ある気体になった物質を放出し、放射能物質に結びついて生物に無害な物質にしてしまうものだ。
なので放射能物質の何十倍何百倍と放出しなければならない。
で、
地球人は滅亡しかかった。
匂いに耐えかね、食事ができなくなり・・病気になって、、ってのが大半。我慢しきれなくおかしくなって、ってのも。
残った者達は、それなりに耐性を持っていた、そういう人々であった。
恐るべしは・・・
「いい匂い」の基準って様々だねっつ!!!
まぁ、
あれだ、
鼻は鍛えなければならないねっ!!
ーーーーーー
「という夢を見たんだよ?」夢の主役だったアラタ
ここは草履王国王宮女王執務室
「おう、私も見たわ、今朝。で、私はセバスだったぞ」さくら
聞き耳でたまたまその会話を耳にした、魔物の森の宿の食堂で茶をすすっていたイサム
(俺は古代君だったけどねー)
「おや?私は船長でしたね」メフィ
結構豪華キャスとなアラタの夢・・・・
「未来の予知夢、とかだったら、嫌だな」イサム
「も一人の主様があちらで活躍中なんじゃないですか?」メフィ
(あいにく、匂いに耐えられず逝ったモブだったけどなー)イサム
そう、古代くんは気の毒にも繊細だった
ちなみに、
船長はメフィだったので無問題でいつまでも健康で長生きしてるようだ




