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下−294 南の海のノルディア


かつてイサムが覗きに行った遠く南の海の果てにある小さめな大陸。

キルヒー(銀髪版)とラインハルトと、おねいさまが皆兄弟になってる設定だ!

設定とか言うな!w


そこの大陸の他の国。

魔法などほぼ無いと思われているその大陸。

よって、ある程度技術みたいなものが生まれ始めている。


そこの北の端ある小さな国、ノルド王国。北だからね!

この大陸どの国でもそうだが、この国でも技術側と魔法側で対立している。

魔法は誰も使えない。が、昔々の文献に「魔法ありゃ寝たまま一生優雅に過ごせるほどだぜ!!」と、実際どんだけ便利でどこまでできていたのか、が延々と述べてあった。

そういう文献やら、当時の魔道具っぽいのがたくさん発掘されている。使い方わからんので使えていないけど。


なので、魔法側は

「魔法さえまた使えるようになりゃ、一発大逆転だ!」

であり、

一方技術の発展?を望んでいる側は、「そんな事にカネも人材も使えねーんだよ!技術を進歩させりゃ皆楽になるんだよ!」と、魔法開発したい者達側から人材や資金を奪い取っていた。


進展が見えないので、カネに煩い奴らは「見返りが無いとこにカネつぎ込むのは無駄」と、技術利権を作りどんどん意地汚い奴らや脅しに弱い者達を取り込んで行っていた。


魔法にロマンを感じ、自分の権限を全てつぎ込んでいた王女。

王と王子は敵側に籠絡されて完全に王女の敵になっていた。


そして、技術側は「昔魔法があったのだから、もしかしたらできちゃうかもしれない。そしたら俺らが作り上げてきたものは全てパーだ。なので絶対魔法を阻止する!!」と、魔法復活したいと少しでも思っている者すらまでも「排除」の動きを徹底し始めた。


報奨金で密告制度を浸透させ、密告が多いものにはせこい権限を与えた。密告者の地域での地位だ。密告が少ないものは「隠れ魔法好き」とのレッテルが貼られ始めた。


地域によっては逮捕される者まで出始めた。魔法はクリーンエネルギーだ!と事実を言っただけで。

それは口にしてはいけないタブーだったのだ。


で、

ちょうど、都合よく、ご都合主義的に、イサムが金髪銀髪美形兄弟姉妹を愛でに来たときに、ついでに

「ここらでもバカ居たら不味いんで、ちょっと調査だけはしておくかな」

と、美形達を遠くから愛でて堪能した帰りに見て回っていた。


その時、その大陸各地で

アレを見ろ!

トリだ!

いやききゅーだ!

いや、ひとじゃないか?

ガチャリ!

最後の言葉を吐いた者はマホリストとして逮捕された。

こういうことが勃発していた。


イサムは自分の所と同じようにフツーに飛んでいただけだった。


で、んじゃ帰ろーかな?

と、大陸北部を見終えた時、その先の大海原に、でっけー筏を何重もつなげたモノに人が満載されているのを見つけた。


「何の遊びだ?」

少し気になり、先頭の筏の上にホバリング。イサムが降りれるような隙間ないからね!!マジ満載。


「おーい、おまえら、なにやってんだ?」

と、

めんたまおっぴろげて、くちをあんぐりおおきくあけたまま、まばたきも身動きもしない千人は優に越えるんじゃね?と思われる人々。


「お、あ・あんた?」

「おう?」

「あんた、ういてるぞ!!」

「まあ、浮いてるよな」

・・・・・・

あ、

やっと気がついたイサム。


「おまえらんとこって、もしかしたら魔法、無いの?」

人々はやっと素に戻り、お互い顔を見合わせ始める。


「そこの浮いている御仁!妾はノルド王国の王女・・だった、ノルディアだ。あ、安直な名前だと思うなよ?!!自覚あるんだからなっつ!!」

うん、何がいいたのかわからん?


「いや、名前なんか自分で選べないし。どーでもいいよ。で、何してんだ?」

「追放された。」

ほう?


放置できず。

かといってこの人数連れて返っても・・・いいけど、収容先というか、こいつら魔獣の餌になるだけだよなー、かと言って連れて帰って収容所とか作って保護しておくのもムリだし・・


「わかった。お前らの国には船を作る技術あるのか?」

「外海に出るための大型船は今研究中だということだったが?なぜだ?」


「おう、このままこーしてるのも何だし、お前らが上陸出来る場所作らんとならんだろ?どのへんがいいかな?って思ってな。」

は?

と、イサムの声が聞こえていた者達。


ま、いいか。

「勝手にやらせてもらう」

とイサムは言い捨て、

勝手に筏全部を300キロ程北方に転移。


その場所に筏を浮かばせておいて、

魔法で、先程の大陸の北側の海の底からもんのすごい大量の土を転移させてでっかい島を作った。

直径50kmの円形。中央は緩やかな大地にした。高さ20−30m。

その大地の中央に小ぶりの王宮を作る。

それを中心に、通りを四方に。王宮に近いところから兵舎、3階建てのビル?を10本くらい。学校みたいな感じの建物2つ。家を200軒ほど。

その周囲の土地は半分畑に良い感じにして、残りは南の大陸の、ノルドと思われる場所から大量の木をそのまま転移させた。


で、良さそうなところに泉をわかせて池を作る。二箇所ほど。

あと、まちなかに井戸を各所に。王宮や兵舎など大きい建物は専用の井戸を必要分。


で、ついでにまちなかの裏に銭湯作って、温泉を引いた。地中深く掘っていけば必ず温泉はあるのだ!


それが終わったのは、始めてから2時間後。


「結構経ったな」イサム


「またせたな、んじゃ送るぞ?」

シュン!

全員を砂浜に転移させた。


また口をあんぐりあけてるよこいつら、空気が足りないのかな?


「んじゃ、姫様とその関係者、こっち来てくれる?」

口をあんぐりあけたままでも聞こえて動けるようなので、集まってきた。


「他の者達を先に送るから少し待っててな」

と、イサムは残りの者達を全員街の大通りに転移させた。


「んじゃ、こんどはお前らな」

と、イサムは王女達と一緒に王宮に転移。


「ここが王女の城だ。あんたがこの国の王な。しっかり統治しろよ。平和な国にしないと滅ぼすからな?」イサム

口をあんぐりあけたままコクコク頷く姫改、今から女王。


皆の目の前で、ソファやテーブルなどを作り、

・・・・

(メフィー!!悪い、少し手伝ってもらえるかなー、あと気の利いた魔人も数人でー!)

(よしこい!どすこい!)

と、わけわからん返事とともに、メフィ、メギー、あと宿の従業員3人が現れた。


全員の、幾分小さくなっていた目が、また極限までおっぴろがった。

それを放置し、

メフィ達に、経緯を話した。

「詳しい話は聞いていない。だが、こいつら魔法を全く使えない。でも、こいつらも食わねば死んじゃうので、今後この島のみで生きてけるように、どうにかしてください。でも森に放すのは猪まで。クマもきついので魔獣なんかもってのほかね。周囲海なので半分は漁師させたほうがいいとかあったら適宜お願いします。


あと、ここの者達が魔法使えるように仕込んで欲しい。」


イサムの最後の言葉を聞いて、ノルディアとその手下共は顔を輝かせた!!


(我々が魔法を!!)

(念願のっ!!)

(今日は魔法の日として記念日!)

(いや、開国記念日だろ、今日は。)

(んじゃ、魔法の訓練初日が魔法記念日な!)

いんじゃね?と言う声がほとんど。


「魔法の国になるのか、妾達の国が!!」

それを聞いたイサム

「初代だから、ノルディア魔法王国、とか決めていんじゃね?」

安直かな?


「うむ!素晴らしい!!」×全員。


・・・・この世界の者達って、名前にこだわり無いのかな?



イサムがたまに覗きに逝く南の大陸への、休憩地点としての場所ができた!


って、イサム転移で行ったけどね、今回は。


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