下−254 デート初日 ヨシオチームの場合 2
「あれ?なぜバレタの?」でっけー檻の中での檻いっぱいの大きさのゴジ*姿の魔王。
「魔王様?お知り合いですか?」おかん
「・・・あ」
「思い出していただきありがとうございます」ザックバルト
「魔王様?なぜわからなかったのですか?あなたにわからないわけ、無いですよね?」おかん、こめかみに青筋
「わりぃ、だってさー、親戚だって星の数ほどいるじゃん?臭いとか気配とか、おもいだそーってしないと思い出せないよー」
「・・・・まぁ仕方ありませんね。では後はもーおまかせしますよ、私は雑用が溜まってますんで」おかん
「おうわかった!まかせろ!」
がちゃり、と、隅の出入り口から檻を出てくる魔王。
あ、デカイと動きにくいし、と、小柄なゴ*ラにシュシュシュシューと口で擬音たててなる魔王。
「今のは?」ザックバルト
「擬音っていってだな、そういうのを付けるとカッコイイそうだ」魔王
誰の入れ知恵?(ザ)
でも、目を輝かしているジローとゴローを見て(ま、いいか)と思ったザックバルト
「どうする?この物置小屋(地下)でも見るか?」魔王
「何か珍しいものとか、あるのですか?」ザ
「どうだろ?無いんじゃね?」
「それじゃ、埃くさいだけなので上に行きませんか?」
「だなー」魔王
魔王様も埃臭いと思いながらも演技するためにあそこに篭ってたんだ?
密かに心で拍手を魔王に送るヨシオとジローとゴロー。
上のティールームでは茶菓子の用意がしてあった。
隅にはダイキチが執事の服着て立っている、給仕するためだ。
給仕だけなら慣れているので緊張はしない。
席に着いた皆の皿にケーキをとりわけ、カップに茶を注ぐ。
それが終わるとまた端に戻るダイキチ。
「それじゃ食ってくれ。うちのがメフィに習ってきたんだ、うまいぞ!」
と魔王が自慢するとおり、女性たちは美味しいと言っていた。
ミケーニャとザックバルトはともかく、ひとのルイーズが美味いというのだからほんとに美味いのだろう。
ちなみに男子達はヤマ*キのケーキでも美味いと思うくらいなので、ゴミでもなんでもいいのだ。
「さて、この後は?」ルイーズ
「はい、近くのすーぱー銭湯の上にできたゲーセンで少し遊んでからそのレストランフロアでお食事して、それから、今日は競技場がフリーの日なので
「狩りに行きませんか?」ルイーズ
「お、いいな!行ってこい行ってこい!メフィの元実家の近くの森とかドラゴンまた増え始めたぜ?」
物騒な事をいい始める魔王
ルイーズが狩りを言い出すなら、そーいう方角もろなミケーニャとザックバルトに否は無い。むしろ喜んで・・・
だがしかし!!
ヨシオとジローはどうにかイサムから訓練受けてはりぼてベテラン冒険者になれたが、ゴローは訓練を受けていないのだ。
よっちゃん困ったね。
「んじゃ、魔物の森にしませんか?行きつけのみs、、行きつけの森があるんです」ヨシオ
「あら、ではそこにましょう。皆様よろしいかしら?」
お?ふつう?
普通に話すと驚かれるようになったルイーズさん。
(ジロー、おまえ何人連れて転移できる?)ヨシオ
(ジヌン以外に1人が限度)
(・・・わかった、ゴローを頼む)
(承知)
ヨシオはストレージからさっとMPポーションを出してさっと飲み干し瓶をさっとしまう。
「それでは行きましょう、女性陣はボクが送ります」
「結構よ、この中で魔力量が桁違いな私が皆を送るわ。魔物の森でいいのでしょう?さっきあなたの意識にイメージでてたけど」ザックバルト
かっこいいねーちゃんである!
ジローとゴローが目を輝かしてザックバルトを見ている!
魅了されたやつの何倍もの輝きだ!!
シュン!
魔物の森の宿ぉー
「んじゃ、とりあえずここで茶をしながらこうりゃく
「行くにゃ!」 ミケーニャ
「おう!れっつらごー!」 ルイーズ
「いつものとおりだからね?」 ザックバルト
「「了解!!」」
ヨシオ、どうしよう?とジローとゴローを見る。
(ついていくのみ)
(一択!)
「おう・・」
3人はストレージから剣を出した。ゴローはまだストレージ使えないのでジローが仕舞っていた。
女性が3人先頭なのでゴブが出る出る。
渋谷かよ?
見もせずにスバスバ首を飛ばしていく3人。ねことひとが先頭になり、後ろを魔人の構成。余裕ある時のフォーメーションかな?
そのうちオークとか全滅し、ミノ太がで始めた。ミノ太も一斬で首を飛ばされる。5匹が一度に来た時は、3匹をザックバルトが”消して”、ミケーニャとルイーズが剣をひとふりずつしただけだった。
もう、何を見ているのかわからないヨシオ、ジロー、ゴロー。
ヨシオは放心、ジローとゴローはもう興奮して病まない!病んでるけどね!
(かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!)ジロー
(かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!かっけー!)ゴロー
こーんな感じ。
ザックバルトは黒基調のスーツっぽいドレスだったのが余計そのクールな攻撃姿を引き立たせ、ルイーズのお姫様っぽいすこしその似非っぽさがいい感じを出してるのが余計戦闘という行為と相まってなんかこうあっち系を感じさせて良いらしい。ミケーにゃはそのまま山猫娘というか山猫姫(似非)みたいなー。
かっこいい、ということだけはジローとゴローにはものすごくわかり、とっても動画を撮って置けたらどんなだけなお宝、一生の、それさえあれば一生行きていけるというほどのものであったであろうか?と、一方では動画を撮れないこの世界を恨んでいた、血の涙を心で流しながら!
そんななんで、獲物回収はヨシオがするしかない。ストレージ使えるようになっててよかったよ、と、今は心底ありがたがっている。
ダンジョンじゃないので死骸が残るのだ。放置はだめ。仕方ない場合はしょーがないけど。
売れるし、なにより美味しい!ゴブ以外は。
ダンジョンでも残るものは残るけどね!
ミノが終わると、もっと強いもの、ドラとか出て来る随分奥地の地帯だ。
「少し疲れたわね」ルイーズ
「休憩するかにゃ?」ミケ
「うむ、ヨシオ達」
「「「承知!」」」
ヨシオ達はストレージからイスやらテーブルやら出して茶の用意を始めた。
うむ、手下になった瞬間だな。