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下−246 お見合い始めました 2


その後もおかんの司会はとても旨く、男子達に上下を付けさせないような質問の仕方などをしながら、皆に興味を引くようにしていた。


こいつ、凄く頭の回転早いんじゃね?

イサムはもう異世界が永く、元の世界の十倍以上?の時間を過ごしている。なので元の世界での「アタマがいい」という概念はほぼ意味ないことだと知っている。向こうの勉強ってのは他の世界じゃ無いからね。テストも無い。あーゆーのはこっちでは意味ない。


肩書もほぼあまり意味ない。実力がそれだけあるから引っ張り上げられるだけ。実力ないのにコネとかで上がるのは今のこの世界ではまず無い。もしあったらその引っ張り上げた者も同盟外(宇宙とか海の中とか)に放逐されるか燃やされるか。その前に部下たちが全員逃げるけど。

こっちの連中、基本なんでもできるからな。履歴書とか無いし。面接で大概わかる。相手を見て少し話してワカラン程度の無能はいないのだ。



男達の紹介が終わったあとは女性達の紹介。

これは大雑把。

獣人チーム!(チームじゃないけどな!)

魔人チーム。

人間チーム。


人間の女性たちは分が悪いともう感づいた様子。なので、諦めモードに入った者も少なくなさそう。

「でも相手は人間なのよ!人間が有利かもしれないじゃない!」とあきらめない強者もいる。


皆なぜか名札をつけているので、名前は覚えやすそう。

あれかな?メフィの入れ知恵かな?



女性の紹介が終わってから、立食の昼食。

ホールの後ろ半分を使って食事の場所にしている。

真ん中にテーブルが置かれ、いろいろな食事が大皿に載せてある。その周囲に取皿。


壁際にサイドテーブルのあるイスが置かれ、座れるようになっている。

数人で座れるように丸テーブルとイスも何箇所かに置かれている。


男ども、馬鹿なのか、いや、それもあるかもだけど基本小心だから集まってしまっている。

勿論女性たちはそんな中に入りにくい。


「ピー!!!ピピピピーー!!はいはい!そこ、固まらないー」

とおかんがジャッジになって群れを細かく分けさせる。


「あんたとあんた、とあんた、あのテーブルね。そっちの3人はあそこのテーブル。あとほらわかれて、その3人、あそーこ!。で、残りは、ここからわかれて!2人づつ、あそこのテーブルと、あそこのテーブル!ほら行った行った!!」

すごいのであるおかん!!まじオカン資質だなっつ!!


そしたら、女性たちも動き始める。2−3人でそれぞれのテーブルに向かっている。

少し経つと、それぞれのテーブルに、2−3組みの女性たちが群がっている。男の2−3倍の人数だ。



少し威圧を感じて、縮こまっている男たち。


そんなおもろかしい風景を眺める3人の少年。

おかんの部下3人も午後からは見学に来たのだ。午後からなのは学校が終わるのが昼だから。


「君達、各テーブルに、取皿に盛った食事を持ってってやってくれないか?フォー苦は人数分ね!」

と、おかんが少年達に指示を出す。


「観察すると面白いよ?仕事終わったら感想聞くから、よく観察してね!」

酷いよねオカン。見世物になったヒキオタ軍。いや、ヒキニー軍だったな!




(なぁ、なんか言えよ)

(おまえこそ、いえよ)

(しかたねーなー)

((お!!))

「おほん!おっぴょっぴょおおお!!ごじゃりんす!!」

どこん!バキッ!ゲシゲシゲシッ!!


「あらあらあら!いきなりですか?おかわいそうに!さあさあ、もうよろしいでしょう?」

と、仲裁する人間の女性。

「げふっ、す、すまねぇな、素人さんに助けられるとあっちゃぁ・・

ドゲシッツ!!ひゆーん!どーん!

向こう側の壁にぶつかったムッシュ。


「なら!なぜっ!?」その女性

「わからないか?奴は、今の場面にふさわしく無いセリフを吐いたからだ」

ムリオは服の埃をはらう仕草をした。


「俺らは、今日だけは間違えてはならないのだ」マジオがムッシュの方を見ながら言う。

「・・・・それほどまでに、今日のことを!!」その女性。

なかなか乗るのが上手いな!


他のテーブルは?とイサムはC子の横を動かずに遠視で他のテーブルを見る。


「はははは、いえいえ、ボクらは単なる冒険者ですよ。」

と、イケメン風のセリフを一生懸命頑張って吐いているミシュラン。

その向かいの席のモッシュも

「そう、魔獣の群れを討伐することくらいしか、私達には脳がありません。」

イマイチだぞ?も少し考えろ!


(ボクは、今が生涯で一番幸せかもしれない)

タローの左手は横に座った女性の両手に包まれている。


こいつら、ちょろすぎ?まずい・・・

横にいる物体が、ニタリ、とした気がした。


太助じゃねー助けを求めて会場を見渡すと、肝心のおかんは隅のほうで食事のバットや大皿の交換などしている。

(そんなの他のやつにやらせりゃーいーじゃねーかっつ!!もっと関与してくれと言いたいっ!!)

「ふっふっふ、、フリータイムには司会は干渉しないのよ?そのくらいも知らないの?」

と、横に立つ背の低い悪魔が言い放つ!


くそう、、

(全軍に告ぐ!全軍に告ぐ!臨戦態勢に入れ!即時臨戦態勢だ!!敵はお前らをちょろ助だと決めつけている!再度言う!敵は、おまえらを、ちょろ助だと決めつけている!気を引き締めろ!分隊ごとで連携を保て!各個撃破されんように連携を確固たるものにせよ!おまえらは、後日の約束を取ることに専念しろ!後日、他の場所で同じような人数で合う約束だけしろ!わかったか?!!!)

((((((((ラジャー!!!))))))))

(((((りょうかい)))))小声軍もわかった様子だ。


ふう、、イサムは額の汗を拭った。

「ふん、引き伸ばしね?結果は変わらないわよ?」C子

・・・・こいつは何とどう戦っているんだろう?と思うイサム。




「そうだ、後日、集団デートしませんか?」マッシュ

「集団で?。デートはしたいですけど、、」

積極的だなー、ちょろ助だとわかっているから最初から1対1で確実にっ!とか思ってるんだろう。

「ぼくら、ほらまだよく知らない女性たちとは、少しはずかしくて・・・」

なかなかうまいマッシュ


仕方がないわね、みたいな感じで約束をする。

「んじゃ、明後日ね!」

「え、そんなすぐ?」

「おいやなの?」

「いえいえいえいえいえめっそーもないっ!!」

「んじゃ明後日ね!」

「「「ういーーーーっす・・・」」」


と、そこここのテーブルでいろいろ決まっていく。

大体1小隊、3件の予約を得た。


困ったのが、男2人に女3人とか4人とかの場合もあるのだ。

まぁ、増やせばいいか、、と他の小隊から回してもらえばいいいな、とイサムはこの時にはそう思った。


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