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下−119 モザイク再び!! ちみっこトライする!


前話でA子達の活躍があったので、学園を見てみよう。


A子達の定期的な各地学校へのリクルート活動があり、学園生徒は30名ほど増えていた。

最初の刈り取りこそ多かったが、後は半年程度間あけたってさほど育つ者は多くは居ない。

一度の全国行脚(一週間程度で回り尽くす)で5人刈れれば大漁と言える程度だ。


A子は「他国にも」とか野心を燃やしたが、

「他国には他国の王がいるんだから、やめろ!」と魔王に却下された。

でも

「んじゃ、許可獲ればいいのよね?」とか企むC子。

なんか目的が変わっていないだろうか?



そんなこんなで増えた人員でおもしろい者は見つかったのか?

まだだ。

猫を冠っているのか、(びろーんと延びた猫を頭にのっけて歩くとおしゃれだよね?)

はたまたまだその系統の芽がでていないのか、、


よってタカシ軍団団員は5名+1のままだった。


「なんで私が+1なのよ!!」

ちみっこである。


「・・・んじゃ、飛べるようになったら正式団員ね」タカシ


で、

「燃やせるようになったら勇者の助手にしてあげる」と、タカシは続けた


燃やす?紙とかゴミとか?かな?と思うちみっこ。

「おう、神とかゴミ(ども)とか、ばんばん燃やせりゃ、いいね!」タカシ


ふうん、お掃除屋さんかな?

「うん、世界の掃除屋だねー、、青い火炎や赤い火炎で燃やし尽くすの」

「そっちかよっつ!!!!」ちみっ子なのに元王宮の青い火炎を知っていた。


ちょっとやそっとでできるわけねーわよっつ!!とプンスカなちみっ子。


「ほい!」

「や!」

「ぽん♪」

「むにゅ?」

「ばぼぉん!」

と、各自好きに擬音を口に出しながら、オレンジの火炎を目の前の地面に出して燃やし続ける。

火種になるものはなく、その色とは裏腹に温度はものすごく高そうだ。


はれぇ、、と目を剥くちみっ子。

「ほらぁ、、彼らはできているでしょう?」と、タカシ


いやいやいやいやいやいや、ふつーできねーよ?わよ?

ちみっ子の認識は正しい。今までは。

イサムが現れ、メフィがこっちに来て、タカシがとっ捕まるまで、の基準だったら、この5人の軍団員の火炎を出せる者など、この世界に数えるほどもいなかった。


そこまでの者など表に出るわけもなく、その力を隠して生活していたので、ほぼ、それまでの世界ではそこまでの力など見る機会も知る機会もまずなかった。


なので田舎から出てきたちみっ子の認識は間違っていないのだ。つい最近まで、ここ10年位?までは。


科学と違い、個人の力量が大きく発揮される魔法の世界。伸びる時は一気に伸びる。

イサムやタカシみたいに他者の伸びを手助けすると、その「できる者達」の数が爆増する。

で、

今ココなわけだ。


ケチケチしないで分け与えていけば、自分にも大きくなって帰ってくるってのが、今のイサムの状態。狙ったわけではなく、結果的にだが。


けちくせぇ、ってのは、全てに置いて、全てをダメにする、ということをイサムは経験則で身にしみて知っていた。

そう、そういうケチくさ奴等はバカでゲスなので、イサムみたいな者を天敵として感覚的に認識して今まで敵同志だったケチくさ共が群れてイサムを倒していた。


なので、前もってもうそういう治し様がないゴミを償却してキレイな世界にしてきて今が在る。

それをタカシも魔王もほかの皆も身にしみてよくわかていた。

なので

勇者=燃やせる

だ。


悩むちみっ子に一人が提案する。

「くえばいいんじゃん?」

「ああ、あの美味いやつな!」

「おう、俺もっと食いたい」

「禁止されたからなぁ、、魔力これ以上増やすなって、、」

「ああ、せつねぇ・・」


「・・なによ?そんな、チートイツな食べ物ってあるの?」

・・・

「おう!大三元並だと言えば・・」

「いーりゃんぱおとうだろ?」

「なんだそれ、まぁ、、なんとなくわかるが、、」

「わかるんかい、、、チューレン並だと言えるだろう、あの美味さは」

「だな!あれはうまいっつ!!」


美味さかよ、、、まぁ、でもそんなオイシイのなら、、、じゅるりっつ!!!とちみっ子


で、意気揚々と食堂に。

「「「「「こんちわー!!新入りにあのうまいの食わせてあげて!!」」」」」

「できればおれらにもいっこくらい、、、」


タカシ、付いてくるだけ。


「しかたねーなぁ、、タカシさんがいるんじゃ、許可取ってんだろ、、んじゃとりあえず5つでいいのか?」食堂のおっさん

「うん、まぁ、しかたないね、、俺らのは、、またこんどでいいか、、」

とても残念そうに言う、


そんなにおいしいのかな?

しかも魔力爆増するって、、、


「はいよっ!!活きのいいの、食いなっつ!!」

カタッと置かれた器には、モザイクがかかっているが、、うごめいていることは一目瞭然だ

(下ー103話)


さぁーっと血が引けて顔色が一気に変わるちみっ子

「うまいぞ、、じゅるりっ、、いらないんなら、、」

「おう、おれが、、いやいや、だめだって、叱られるぞ、、これ以上強くなってどーするよ!!」

「まぁ、魔王様と闘う?」

「あほう!ありゃ物理が好きなんだ!!魔法じゃねぇ!」

「んじゃ、ドラゴン?」

「今でもいけます10匹程度ならっ!!」


「「「「「でも、いらないんなら、俺が、、じゅるりっずずずずず・・・」」」」」

「い、いらないなんていってないでしょっ!!・・・・・・・」

「見つめるからいけないんだよ?」

と後ろから声をかけるタカシ、振り向くちみっ子、タカシ視線はちみっ子、でもその右手はその皿を持って、

がぼっつ!!

むぐぐぐぐっつっ

口を押さえるタカシ、、

・・ごっくんん!!


「んっつ何すんのよっつ!!!」

「うまかったろ?」タカシ

「・・・まぁ、、よく味わえなかったけど、、後味は、、おいしいわよねこれ、、、見た目に絶対騙されるけど、、、」ちみっ子、正直素直である。


「てっしゅー!!」タカシ


ぞろぞろぞろと校庭に向かう。

校庭の隅、

「んじゃ、皆外周ランニング10周、バク速で!すぐ行け今池まさに行け!!」どっこーーん!!

うっぎゃー、、

と飛ばされつつも走っていく6人。ちみっ子、歩幅が無いので不利っつ!!


が、最後の方になってきたら、どどどどどどどどどどどどーーーーー!と爆加速しはじめたちみっ子。

「うんぎゃぁーーーーとめてぇええええええええ」ちみっ子

あっくすぼんばー!(タカシ)

どっこーんん!

ぴゅーんごろんごろんごろんごろんごろごろごろばっちーーーん!!すっ飛んでいき、壁にぶち当たって停まるちみっ子。


「強化されているはずなので無問題♪」タカシ

まぁ、されてなくても回復で、粉になってても生き返るからなー


ちみっ子に、あのモザイクの効果は充分に浸透しました♪


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