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第十九話 元ゆー、新勇者とブーツの物語w


森から帰宅し、風呂浴びて、今晩飯後。


「イサムさん、」タカシ

「なんだ?」

「冒険者達って、一日中あれっすよね、戦ったり歩いたりしてますよね」

「ははぁww、そうだなーwww、くっさいだろーなー、革のブーツだからなー」

wktkwktkwktk!!!!

「どうどうどうどう、落ち着けキヨシ!」

「え?誰?ここに居るの?見えないっす!!ゴーストの人っすか?!!!」


「違うよタカシ、タカシをキヨシに引っ掛けたんじゃん、、分かってくれよー」

「どこがどーなりゃそうなるんすかね?」

「んー、良い質問だ、最初のを右半身に回して、次のを裏表逆にしメビウス状態にし、最後のをそのままだ」

「???」

「まーそんなこたどーでもいいじゃん、で、革ブーツだ。俺から一言お前にあげよう、

”期待するな”

どうぞ受け取れ!」

・・・・・


「なぜ?」

「事務のおねーさんとかの靴って、内側は脱げばほぼ外にむき出しだよな?。で、ブーツは?」

「内側は見えないっす、」

「うん、こもるんだよ、だから水虫とかなりやすいだろう?」

ふんふん、


「しかも紫外線にも当たりにくいんで、匂いが腐っていく」

げっ!!

「そうだ、よく感づいたな?

だが、新品に近いブーツならまだそこまで行っていない可能性もある!希望は捨てるな、、」

(嫌な希望だなー)


「イサムさん、となりの道具屋でブーツ売り始めないっすか?」

「あほう!靴はこまかいサイズがあるんでデッドストックになりやすんだよ!!オーダーメイドの靴なら良いけど、んな高いの買う冒険者なんか、、、なんか、、、、あれ?

ここに来るのって、結構レベル高い者達多いよな?

オーダーメイド、いけるかも?・・・

おーい、メフィストー、、」


「なんか、面倒くさい話でしょうか?」

勘が良すぎる子嫌い!!


「主様、それよりも、少々お耳を、、

ひそひそ、主様が私を呼びつけているのを客に結構目撃されてまして、もう”あの子、貴族なんじゃね?ここのホントのオーナーで。見た感じが品のいい貴族の子みたいだし、時折見せるどす黒い表情が特に貴族っぽいよな”とか噂は広まりきっています。わざわざ従業員のカッコして農作業とか、見た目とギャップあり過ぎで無理だよなー、とかだそうです。私は魔族なのでそこらへんの微妙なところは全くわからないですが、、、」

・・


「強行だ。」

「は?」

「今の設定は強行、このまま継続する。」

「意地張ってる?」

「あほう、責任者だせ!とかでガキが出てってみろ?」

「あー、なるどほど。よくわかりました。私が対応して脅せば周囲も納得しやすいと、、」

「まぁ、、なんかちがうけど、まぁそんな感じな方向で、、、」


「では私はこれで、」

「おいおいちょっとまて、肝心な話がまだだろ?」と、メフィストの上着の裾を掴んで引っ張る俺。

チッ! 舌打ちメフィストw


「そんな程度でごまかせると思うなよ?お前の言動を毎日見て学習してるんだからな?www

さて、そんなことあっちにポイ。

うちに、革のブーツとか造るの上手い者いない?」


「爬虫類系の魔人とかは得意かも知れませんねぇ、、

で、それが?」

「ああ、冒険者用のオーダーメイドのブーツを作れないだろうか?隣の道具屋とかでできないか?」


ちらりと新勇者を見、はぁーーーーーー、、

「臭い関係ですね?仕方がないですねぇ、、主の道楽に付き合うのも従僕の良き楽しみとしないと、、奥が深い道です」

「悪かったよー、でも仕方がないだろう?」勇者をチラ見

「仕方がないですねぇ、、」勇者をチラ見


タカシはへらへらして茶をすすっている、なんか妄想している様子、、、えい!ばふっ!タカシの髪の毛がお花畑に♪

「よしとしましょう、では用意してきます、、」

メフィは溜息を付きながら隣に行った。


「タカシ!」

ハッ!!「はい?」

「おまえ、ブーツ手に入ったら、どっち嗅ぐの?」

「え?両方に決まっているでしょう!!」

「はぁーーーー、、、これだから素人は、、、」


「え?え?え?なになに??」頭のお花達がタカシの動揺でわさわさ揺れる

「あのなぁ、、例えば、お前クッサイうんこした奴の直後のトイレに入ったことあるだろ?」

「うん」

「その臭い、トイレ出てすぐ消えた?」

「いや、少しの間まだ臭かったかな、」

「臭いって分子なんだよ。それを嗅覚が判断して臭いだと理解する。分子が鼻の中に付いている間は、臭いはそのまま。わかるか?


しかも、

お前は最高級のケーキと最高級のパスタを混ぜて食いたいか?」

がびーーーん!!!

「しょーっく!タカシダイショーック!!」頭のお花たちがしおしおになる


「やっとわかったか馬鹿め。」

「ど、、どうすりゃ、、ぼ、ぼくはどうすりゃ、いんでしょーかお師匠様、、」

「一ヶ月置きにして、中は1週間くらい鼻を休めろ。臭気の記憶も消しとくほうが万全だからな」

んなのあるのかどーか知らんがwww


「、、、、あればあるほど幸せだと思ったのに、、、、おもったのにいいいいいいい!!!」

「だから崇高で高位と言われてるんだよ、、それほど奥が深いんだよ、、」

かっくし、、、「なるほど、、ボクはそれほど深い世界に入り込んでしまったのか、、、」


変態ってわからんよなー、深すぎてwww


「ま、そう簡単に極上品は見つからないから、安心しろ!はっはっはっはっは!!」

「いーんだか悪いんだか、、、嗅ぎリストとしては複雑、、」



「イサム様、用意できました!」

「おう!早いな!でかした!」


早速隣にいそいそと。

「おう、お前か、革職人やってくれる者とは」

「はい、リザードマン系のドマンと申します。」タカシの頭の花畑が気になるようだちらちら目が行って仕方がない様子w


「んじゃ、とりあえず練習的に、こいつ(タカシ)のブーツ作ってくれる?

蛇とかの毒牙は阻止できるように。できれば耐水。できるだけ軽く、通気性よく、手入れがしやすく、長持ちしやすいのがいいなー」

・・・・

「主様?あまり無茶ばかり言っては、、」

「?、、いや、できるだけ、だから!ドマンの技術でできるだけそーしてほしいなー、って思っただけだから!!」

「まぁ、いいでしょう。ドマン、あまりむつかしく考えすぎず、さくっと作ってください。」


勇者の足型をとり、あとはドマンが作り上げるのを待つだけ。



翌日、できたというので朝食後に俺達が店に行くと、目の下にくまをつくってげっそりしたドマンがブーツを用意して待っていた。

流石にタカシは頭の花畑を昨晩の風呂で気付いたようだ。今はもう引っこ抜かれて無くなっている。ドマン、少しがっかりしている様子?ぷw


「リザードマンの革を

「なっ!!おい!自分の革を使ったのか!!」びっくりした俺

「なわけないですよ、魔獣のほうのリザードマンです」とメフィスト

ああ、びっくりしたなー、、残虐主人になるとこだったわ、、


「ああ、勘違いしてびっくりしただけだ、続けて」

「はい、耐水性抜群で耐久性もかなりあります。が、乾燥に弱いので油をよくぬりこんでお手入れしてください。

重さは、オーガの革に比べりゃ軽いですが、耐久性のないオークとかに比べりゃ重いです。革自体に通気性はないですが、魔蜘蛛の糸で編んだ内張りを張り、幾分の通気性を確保しました。強さはリザードマン程度です。ある程度の斬撃や刺撃には耐えるでしょう。さ、履いてみてください。」


みなが見る中、タカシはブーツを履く。

ガツガツ!、、タンタン、、「うん、、」

ガラッ、外に走りでるタカシ。ゲシッ!ゲシッ!木を蹴るタカシ。

戻ってくるタカシw

「具合いいです!使い込んでみたい感じですねー」


「ドマン、これを普通に受注できるか?」

「はぁ、、まぁ、今回ほど急ぎでなければ、、、」

「うん、お前のペースにあわせての制作で良い。メフィスト、例えば、魔法使い用のブーツ、とかになると、他の職種のと違ったりするのか?違うようにしたほうが良いのか?」


「そうですねぇ、、魔法使い専用ですよねぇ、、んー、、可愛かったり美しかったり?とか?」

「ああ、いいなぞれ!ドマン、そういうの作れそうか?」

「革に加工ですか、、防水性に少し問題でそうですけど、それさえ理解してもらえば、、、」

「んじゃ、パッチ貼り付けたり、毛玉のぼんぼんぶらさげたり、革で作ったリボンつけたり、など、可愛い系デザインを頼む。デザインができたら、メフィスト、それをポスターにして、帳場とこの店の表と中に貼ってな。」

「御意!」

「・・御意」ドマンも真似した。


あとは、いらないブーツを下取りした時だな。ぜんぶかかぜちゃれw


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