表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

178/392

下−103 迂闊孔明とモザイク


その昔、迂闊孔明という者が居た。


本人は「わしは未来から来たのじゃ。だから予言とかできる」

「おまえはいつか死ぬだろう」

とか言っていたらしい。


でも、迂闊孔明は不思議な力?特技?癖?があったらしく、特殊な者達から異常に敬意を払われていた。


それは偉くなればなるほど、そういうのが多くなってったそうな。


迂闊孔明は、孔明が湧いた国のみならず、その周辺各国も遍歴し、その影響を拡散しまくったとのことだった。

その甲斐あって?

それから数十年後、

それらの国は、迂闊孔明を中心とした連合国になったそうな。


で、その後、各国王は、その王位を迂闊に移譲、迂闊はその各国を束ねた国の王になる。


その王家が数百年経って、ここの、つい数年前に滅ぼされたこの国の王家だったそうなのよ、


とマッチョガールのパマはその話を〆た。


俺以外誰も聞いていなかったけど、、


「なんか、、意味合ったの?その迂闊が前の王家だったっつー、なんか、、そう、、敬意を払えるようなこととか、、さ、、」

「はて?こーゆーのがありましたよ、というだけで、、その迂闊がどんだけなのか?という話は全く無かったわねぇ、、」パマ


「わざわざ話しにして残す意味合ったのか?、それよりも、他の世代の王の活躍とかのほうを広めたほうが王家の威厳とかに役立って良かったんじゃね?」

「・・・・・何?」

「いや、他の世代の王とか、活躍したやつ、いたろ?」

「・・・はて?」


いねーのかよ、、、一体、迂闊って、どーゆーやつだったんだ?


誰も知らない。記録もない。昔話にもなっていない。全く何も無く、その名前だけが残っている。

でも、各国をまとめて王になってしまった。しかも、全ての王から望まれて。


詐欺チート?


イサムにはそれしか思い浮かばなかった。


でも、それはそれで、無血で国家統一を果たしたんだから、すごいっちゃーすごい。

その後も全く名の上がらない王が続いていても、王国が潰れなかったんだから、すごいっちゃー凄い。


「もし、俺があの時、王に謁見とかしてたら、、」と、イサムが今回召喚された時の状況を思うと、、、


(王、当時あそこに居たんだが、王と取り巻き達パニクってて、その後停止魔法掛けられ何もできなくなって、それから燃やされた。確かに「謁見」はしていなかったな。謁見は。)


それは力比べだ。

迂闊の子孫の方が強かったら、イサムも籠絡され、迂闊子孫の子飼いになっていたろう。

でも、

そんなこと知らずに見境なく全てをぶっ壊し次の瞬間に神級の火炎で燃やしてしまったイサム。

相手(迂闊の子孫)も何が起きたのかわからない内に炭になったことだろう。


「運」もかなり付いてきているのだろうか?


あとから知ったこの事実。おそろしいな?

こういう事が数多くあったのかもしれんね。

なかったかもしれんけどw


まっちょなオカマさん達と一緒に喜んで騒いでいるギルダーを見ながら、

己の幸運を噛みしめるイサムであった。


嘘だけどw

いや、ラッキー!ついていた!とは思ったけどね。



「ふむ、、マッチョガールはおkなのか、ギルマス、、、んじゃ次回こそ期待の妖怪屋敷だな。勿論タカシ御一行と一緒にだ。」

と決意をパマに表明。


「何悪さ考えているのよ、まったく。でも、妖怪屋敷っても、ぴんからキリまであるあら、、どいうのいいの?」パナ

「おすすめは?」

「・・・・・自分で行くのであれば、一反木綿。ひとに行かせてそれ見て喜びたいなら、砂かけ、かな?」

・・・

「お主も大概じゃのう」

「あんたに言われたか無いわよ?」

「「フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ!!!」」


がっしり拳をぶつけ合うふたり!



しかし、、


やるもんである、ここの店の娘(男)達も。


「あのおっさんに、かなう冒険者って、ここの国では居なかったんだけどなぁ、、」

「え、そーなの?」


「皆!そのおっさん!無敵キングなんだって!!」

「「「「「「きゃー!!!きゃー!!!!ぎゃー!!!!ごるぅわあああ!!」」」」

対戦申し込まれる申し込まれる、、ここだけなんか魔国になっている


がらがrがらがら・・・・天井からリングが降りてくる。

すげー!こんなんあったんだあ!(棒)


「ふっふっふ!強敵が現れた時のみ使われる、最終平気りんぐ、見たら最後呪われる、みたいなー」パマ


どーでもいいけど、もうギルダーと対戦相手はリングで組み合っている。

ふんぬっ!!とか、どっせい!とか、ぐぬぬぬぬぅ!!とか、言い合って、なかなか動きがない。


「ギルダー、今日ここで全勝したら、来週の週末にもおもしろいとこ連れてってやる!」


「え?ほんと?!!」ぽい!!

ひゅーん、どーん!!

組み合っていた相手を、思わず投げちゃった♪、みたいな顔してんじゃねー!

「だって急に言うんだもん、、、」おっさんがかわいくねーよ!


そのあと、ぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽーい!と、容赦なかった。

来週の楽しみのために、今の楽しみ全て捨て去ったギルダー、、

少しは相手してやればよかったのに、、、


「今日はもう店閉めるから、またね!」

と追い出されてしまった。

女の子(男)達がばっきばっきのぼっきぼっきで立つこともできず仕事にならないと。


ギルダー、来週楽しみだなー、とかウキウキなので、そのままギルダーの家の近くの通りで、適当におねーちゃん居る店にぶち込んだ。通りの全ての店でギルダーは常連らしい。ある意味すげー。

んで、俺だけ帰ってきた。


一応俺様は今回はお怒りなのだ。

女の子(男だけど)を意味なく泣かすのはご法度だ。しかも翌週の自分の欲のために、ってだけのために?しかも手加減して、いい感じで終わらせられるのに、全くしないでぼっきぼっきにするなんて、ありえねーよな?


なので来週は砂かけの刑に処す♪w


で、翌日

「タカシー、今度の週末、飲みに行く?おまえの子分達連れて。ギルダーと一緒だけど」

「あ、いきますうー!!」

子分(生徒)達も、いくいく騒いでいる。

ここは魔都のA学園の運動場だ。


「おまえら、稽古、いいの?何起きてるん?」

今は魔力量増大訓練期間なはずなので、ぶっ倒れているはずなんだが、、、


「えー、この子達、もうぶっ倒れてもすぐ起きちゃうんですよー、困っちゃっててー」タカシ

あ?もう天井?そんなに小さいのか?・・・・・む?・・・・むむ?・・・・・・・


「なんじゃこれ?」

「でしょう?」


なんか、底なしっぽい?けど、、今はもう限界まで広がっている。その後は成長とともに限界が解かれていくんじゃないかな?こわいな?


「おまえ、最大の画面出してみ、この間俺らが空で鬼ごっこやった高さで。」

「ういっす!」

ほいっと、、

ずーん、、と、、ピクセルで数えたら一生かかるかな?が、出てきた。ずっと向こうの端が霞んでるけど、、


「おまえ、この間デロンちゃんにちちビンタされてたよな?デロンちゃんの画像出してみ?」

ほいっと、、

あちこちから、魔都のあちこちっから悲鳴があがるけど、まぁ大した問題ではなかろう、、

魔人だったら気にしていないはずだからな!はっはっは!


「んじゃ、キレイな景色のふうけいは?」

ほいっと、、

あ、らりらりらりほーらりるれらりほーのアルプの山とおじいさんの小屋の、、アニメ画、、、、

こいつ絶対転生者、、、


「他のみんなも、こんな程度なの?」

皆こくこく頷く。

ロボを出してみ?とか言いたいのをこらえたイサム。ロボの種類によって、時代が判るというものだ。


なの(東雲)が出てきたらどう判断するのだろうか?


「よし、んじゃ、お祝い兼ねてだなー、今週末の飲みは」

「「「「「いやっほー!!」」」」」

いや、よーかい屋敷なんでそんなに喜ばれても、、、

あくまで妖怪屋敷にこだわるイサム



他の生徒たちもおかしいのかな?

と気になり、見回ってみたが、増量訓練してる教員含め皆極普通だったので、ひと安心?し、食堂に寄るイサム。


「おこんにちわ!ご飯食わせてー!」

「おや主様?」メフィ

・・・

「おまえ、もう皆に仕込んだんじゃねーの?」

「ええ、そうですけど、今日は新しい食材を」

・・・・・・

「正直に、な?」

「魔力増量に聞きそうな、、なにか、を摘んできました」


なにかぁ?

「これ、、」

・・・・・・

モザイクが掛かってるのでよく見えないが、、、

「こんなの、食わすの?死ぬでしょ?」

「いえ、見た目だけ少しアレですけど、魔国じゃ珍味で通ってますよ?」


ふつーじゃねぇ食い物を総じて「珍味」って言うよな?


「で、タカシんとこの若い奴らには、どんだけ食わせたんだ?」

「おや?ご存知で?」

「うん、ご存知なの、だから、どんだけ?」

「一人頭30匹」

・・・・・・・よく、、食ったよな?、、すげーな、、あいつら、、、怖いもの無しかよ?


「おいしい!って言ってましたよ?」

「・・ちなみに、訊くけど、どう料理したの?」

「・・踊り食い」


絶句


って、これのことなんだな、、、生まれて初めて経験したわ、、、


数分後絶句解除

「使用禁止な!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ