下−99 職業魔法
数日後、A子達が調べると、個人差があるのか練習量に差があるのか、少し差はあるが皆伸びていた。
んじゃ、魔法の授業やりながら空にさせるか!となった。
使い切るだけの自主練だと飽きてやらなくなるからね!
「んじゃー、今から魔力食う魔法をおしえてやる。」A子
おおおおお!!生徒たちから歓声があがる!!
「映像魔法」C子
ガックシ、、生徒たち。
それを見て怒るA子
「ばっかもぉおーん!!おまえら、ここ卒業したら何すんだ!冒険者か?!
卒業時、おまえらには多くのものにスカウトが来るだろう!防衛隊本部や各国の防衛隊、各国中枢部署、魔王宮からだってくるぞ!でもな、脳筋だけだとろくな仕事がないぞ!!
人は、どーあがいたって、魔人に勝てないっつ!!!」
(イサムさんやタカシ先生や翔太やゴッツ、、いるじゃん)ポツリと生徒
「・・・あれは、、もう人間じゃない。アラタだけ、まだ人間だけど、、他のはもー”にんげんじゃない”んだよ、、、残念だったな。
そーゆーわけで、脳筋だけなら常においしい仕事は魔人が着く!戦う仕事だ!
だが、おまえらはひとだ。ここ、魔国では最近、ひと、の人気が高まっている。魔王の筆頭側近ですんごく優秀なのが「ひと」だからだ。
彼らは、その側近に脳筋を求めたのではない、知能、知性を求めたのだ!(理性はしらんw変態だし)」
何気に彼女達(A子達)もおかんの性癖を知っていた。んじゃ、タカシのも知ったか?というと、臭い靴に関しては彼女達の中では「イサムの趣味」という間違いが固定化していた。なので修正の余地は無かった。
「ここ魔国は、町中で魔像機がそこここにある。見たことあるだろ?特に、月イチの闘技大会の時は完全生中継で放映している。たまに再放送とかしているだろ?
あれ、あれは魔力がそれなりにあり、その魔法が使えないと放映できない。なので、魔国全国とか言ったら、それなりの人数が必要だ。
んじゃ?
中央王国、草履の国、西の国に広めるとしたら?
魔人が全部手伝ってくれるって限らないんだんぞ?魔人って思ったほど多くないからな?人口。
なので、
俺ら、、、つか、、わたくしたちせんせーは、お前らが卒業後、皆に必要とされるような魔法を教えていくつもりなんだよ。
そのくらいわかれ。」
とA子
「せんせー!」挙手する生徒
「いいぞ」
「その、まぞーなんとか、は、魔石を中に設置して駆動できないんですか?」
「今んとこ無理。魔人達は魔法使うのは得意だけど、研究はあまし得意じゃない。」A子
「んじゃ、人間側の?」
「そうね、そういうことに興味がある子、いつでもいいから私んとこ来なさい。」C子
(事務や管理に興味ある子、私んとこにくるように言っといてー!)B子、念話でC子に訴える!!
「それから、、管理業務、防衛軍や国の中枢の管理側に興味ある子いたら、B子先生のとこに行くといいわ。実地で教えてくれるから。卒業後即採用されるから」
ざわつく生徒。
管理?現場じゃないのか、、でも即採用かぁ、、
ああ、つまんなさそーだけど、防衛軍とかならいいかな、、訓練出れるだろうし、、
(あまいな、そんな暇すら無いわw、C子)
魔王宮おもしろそーだよな?強ぇ奴多そうだしなー
(おかんの下に付いたらその暇すら無いわ!)
俺、知らない国行ってみたい!
(西の国に行けば幸せがあるかもねー)
などと生徒は希望をふくらませる!
(ふくらま・・間違えた、生徒たちか、、)
ボケたか?メフィ!
ということで、生徒たちは素直に職業魔法を受け始めた。
受像機に送るだけならさほどいらない。普通の魔人くらいの魔力量でおk。ひと、だと、、結構使える魔法使い並?
ただ、学園には受像機はない。
「なので、お空に自分のちからで画面を作って投影しましょう!」C子
まず、自分の前にちっさい画面を出す練習。まー、ゲームの中でのステータス画面みたいなもんだ。
それをどんどんでかくしていって、、ってやつだが、、
14インチから21インチあたりで皆ぶっ倒れている。
「あれ?」C子
おかしいなぁ、、
とA子が空に出してみる、、学園敷地目一杯の大きさ、、
「このくらいできるぜ?」平気な顔のA子
こいつも尋常じゃないわよね?(C子)
流石魔力タンクA子!でも最近少し魔法使えるようになってきたぞ!!
ぶっ倒れていない生徒が数人いたが、
(学園長も人間やめてるのか??)
疑惑が生まれたw
「えい!」
鼻くそ飛ばすイサムが側に現れていた!
パキーン!、、
A子が空に広げた画像が弾けて消えた。
「あ、、何すんだ!ひとがせっかく、、しかも、、鼻くそだろ?飛ばしたの、、」
はなほじってから飛ばしたのをしっかり見ているA子。何気にすごいよね?
もう、残っている数人の生徒、何がなんだか、、、、
「わるい、、もっと頑丈にしょうな!敵国に威嚇に使えないぞ?」イサム
多分、今アドリブでのセリフだな!!
「クッ、、、尤もだ、、、ふん、まだまだ魔力は余ってるんだ、強化くらい、、、」
と強がるA子!
その強がり、大事だよね!
「・・何しに来たの?」C子、鋭いなー
「何しにって、あそ、、から、、・・・・そう、見学だよ!魔王に会いに来たんで、んじゃ学園も覗いていこっかなー、ってな!」イサム
「遊びに、とか、からかいに、とかゆー言葉も聞こえた気がしたのですけど?」C子
「はっはっは!空耳が酷いようだね?みみを掃除しに行ったほうが良いと思うよ?銭湯に行くと、耳ソージのブースがあるから、やってもらいなさい」
え?そんなのあった?あとで行こう!
と、どストライクの餌だった。
めでたく生徒全員ダウンし、そのまま小一時間放置し、皆徐々に目が覚めてきた。
「よーし、またやれ、もっとでかくしろー!最低でもひとサイズでかくチャレンジな!!」A子
で、今度は皆即時ダウン。
A子、扱い方旨くなったなー、学園長らしい?
「いや、無駄な時間使わせないほうがいいだろ?ひとは寿命短いんだし、、」A子
最近魔人達に混ざっている時多いんで、どんどんそ~ゆーのわかってきたのか?
面白そうな方向に行ってるA子はよしとしよう!
この分ならC子も同じ路線に乗るだろう♪
B子は、、、地獄を見る感じなので、舞田せんせーに任せる以外道はない!!
「あれ?タカシは?」イサム、気づく
「あ、そー言えば、朝から見ていない?」A子
「同じく、、、」C子
手下達も、見ていませーん、と。
そ~言えば、他の教官達も今日は来ていない?
ほかの教官達。
宿舎で寝ている。
というか、起きては魔力を使い切ってそのまま寝て、また起きては、を繰り返してもうろうとなってて、今がいつなのかもわかっていないで、そのまま継続して魔力を使い切っている。もう外宇宙に向かう無人機並?
タカシ。
嗅いでいた。
生徒たちは当分自主練だというので、嗅ぎ溜めだ!と、寝ずに嗅いで、でも眠くなったらその場に寝て、起きては嗅ぐ、を繰り返して、水も飯もとらないので消耗していた。
イサムが室内までそれらをサーチして発見した。
全員食堂に転送し、食堂の人たちに「水と飯あげてください」とお願いしといた。
どっか、、抜けているよね?
そう、平時ってのは、どっか気が抜けるんだよね!♪