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下−30 怠惰で無意味な滞在?


翌朝。

前夜は深酒もしなかったんで、皆ちゃんと朝食に起きてきた。

と言っても、街の連中や旅人や商人達はとうに食べ終わって出ていってしまっている時間。

毎度のことである。


「かー、、折角滞在するのに、こんなに早く起きちまった、、」A

「なんか勿体無いねー」C

んじゃ、外に出ていろいろ見物すればいいだろーが。と数人が思う。が、言わないw彼女らだけ放置して行くほうがよいから。


ダラダラと朝食を食べ、また寝に戻るAとC。

イサムさんよりだめだめだなー、とタカシは自分を大棚に上げて思う。


確かにイサムは何もなけりゃ一日中ベッドの上や部屋の床でごろごろしているが、ほとんど「何もない日」が無い。

何も無い日、は、イサムは食事したらすぐに部屋に戻ってしまう。なので、食堂の隅でお茶しているときは、なんかあるか、なんか始まりそうなときなのだ。



AとCは部屋に還ったので、残りは皆外に出る。

「さて、、市場にいってみようか?」B

「とりあえず、朝はそれがいーですねー」アラタ

皆従う。

ちっさな街なので、小さい店を一つ一つのぞきながら行かないと勿体無いので、のんびり歩いていく。


「喫茶店ありますよ、またケーキあるかも?」アラタ。サービス精神旺盛なのが桜のお気に召したのかな?

あっちの世界ではさぞかし大変だったことだろう、、、


「うーん、、、今度ね」B子

うーん、のあとで自分の腹をチラ見したことは皆が気づいていたが、スルーした。

優しい男たちだった。



で、市場である。

大したものなかった。

当然である。地域の日常生活のための市場だ。

特にこの地方の特色のあるものという何かが無い場合、ごくごく普通の市場である。


タカシは生人参をかじりながら歩く。健康志向だな!

アラタは酒をいれるというひょうたんを腰にぶら下げている、2つ。マイディアとお揃いでお酒のひょうたんw


アラタ、草履に帰れる日は遠いぞ?いいのか今から土産買って。しかも自国産だぞ?

まぁ、国内旅行だけだとしたら国産の土産だけだけど、、

中央王都で綺麗な着物でも買うほうがポイント高いんじゃね?


吾郎は何を思ってか、太い鉄串を10本以上の束で買っていた。

料理人?



市場から戻る時に蕎麦屋があった。当然のように入るB子。

付いていくしか無い面々。

当然のように蕎麦と酒と肴を注文するB子。

似たようにしといたほうが無難だろう、と、皆同様のものを頼む。


酒が入るとB子は、抑えるべき者達がいないので開放状態になった。

絡み酒だったんだなあB子。

まぁ性格が性格だからなー仕方が無いっちゃー無いわな


当然絡まれるのはアラタでありタカシである。もっぱら付き合いの長いタカシ。立ち位置が上、頼れるところもある。

なので意識せずとも甘えは出るのだ。


でもタカシはB子が何言っているかわからないし、特に頑張ってわかろうともしないし、被害をスルーしているので無問題。

なので余計にタカシに絡みやすいから絡む。


(こいつら、もしかしたら相性いいんじゃね?)アラタと舞田


3時間ほどで居眠りしたB子。自分で歯止めかけていなけりゃ2時間ほど早い沈没。


タカシが担いて宿に持っていく。

男性4人だけだと、とても静かだ。

たまにタカシが独り言だか話しかけているのかわからん、意味不明なことをポツリと言うだけだ。

数回に一度、アラタのツボに嵌っているようだが。


「あ、にゃんごろー」タカシ

ぷ!ぷっぷっぷぷぷ、、、くくくっつ、、、、ぷっはぁー、、、、(抑えたぞ!)アラタ

とかね。


と思えば

「ぼくらは草履で冒険者、きょうーは草履で明日はちゅうおー、あさってはどこだろー・・」

とかマッシム・カッシムもテーマソングを替え歌にしてぶつぶつ口ずさんでるし、、


気にしていなかったから今まで気づかなかたんだろう、多分今までずっとこーいうの、やってたんじゃないかな?

と思うアラタだった。

こんどっからちゃんと聞いとこう、と。

アラタには楽しんだろうきっと。


そう、これは、きっと、が叶う物語なのだから!      ぷw


ーー


宿の一階で男性陣が茶を飲みながらほげーーーーっとしていると、

夕方に3名が降りてきた。


「あら、夕食まだなの?」B

あんたらまってたんすけど、、とは言わず、、

「みなさんと一緒の方が良いかな、と思って」アラタ。

流石である。言葉を選べる男!!


ーーーーー


メシ食べ終わって、タカシが飯で出た腹をポンポンと叩いた。


一瞬緊張が走る約3名。


「あす、起きたら、、1−Aに転移しよっか、、、」B

「あー、そーだねー」C

「まぁ移動はしたいよな、うごかないとな、、でももういくのか?うちに、、、」A


「いやなの?」直球タカシ!!


「いや、嫌ってことねーけどさー、、」

「?いやなのかいやでないのかわからない??」

「いや、さいしょのいやは、そうではんなくて、という意味で、」

「いや、なの?」

「あーめんどくせー!!やじゃないよっつ!!」A


「きまりだな!!」タカシ


何気に誘導しているのかタカシ??


男性陣3人は、タカシの底が見えず、、少し恐ろしく思った。


考えすぎって、現状把握不足が原因だよね?w


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