下−27 自称街、と自称村
”草履の国、敗戦国、国境検問所”
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「”草履の国”??、、”敗戦国”???、、、、、えっと、、、いつの間に?」C子
「ええ、、まぁ、、、イサムさんが草履草履っていうんで、、なんか逆らうのもアレだなーって大臣達が勝手に、、、桜姫激怒してましたよ、、、」アラタ
「「「だよねぇ、、」」」
???なタカシ。(別に草履でもおかしくないよね?)
国名が草履でもおかしくないと思うタカシ!!!
しかし、相手の国を敗戦国とひとまとめにしちゃってるのも、なんだが、、
ここの国境は少し変わってて、間100m幅くらいで草履を取り囲んでいる戦争相手5カ国のうち一つの国の回廊となっている。なので、二カ国越えというのが実際のことろだが、つい先日に、もう草履側が全戦争相手各国全部一緒でいい、としたので、呼び名は敗戦国と、一つの国にしてしまった。各々の国境は廃止。
敗戦各国の主だった連中全員消えた(byタカシ&アラタ)か、(中央王国や草履側が)粛清したか奴隷に落としたかしたんで、もう草履管理下なのでひとまとめでいーのだ、というか分ける意味ない。
ここ、草履側国境入国にはアラタがいたので顔パス。
桜姫のおむこさんともう国民的には決定されてしまっているので、皆知っているのだ。
それについては、「あのじゃじゃ馬を御せる者はいない。」と言われていた。
が、
「そうか!!逆の発想かっつ!!!」
と、皆アラタの存在を認めたw
「尻に敷かれるのみ、、って方向も可能性だったんだなぁ、、、」と全国民の意表を着いたのだ、アラタが。
が、
蓋を開けてみたら、
らぶらぶじゃん、、、
ごくふつーの馬カップルっぽくなっていたのだ。国民、これまたある意味意表を付かれ、、、がっかり?
何をどー期待していたんだ?と小一時間問い詰めたいところである。
いつでも恋ってのは、野次馬を裏切るものさ♪byアラタ
んじゃ、われわれ野次馬達は貴方方の幸せな結婚生活を期待しよう。
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国境の草履側の自称”村”
皆結構あきれていた。
「全然違うじゃん、、」C
規模的にはそれほどでもない街だ。ここの住民は自分らの街を「村」と呼んでいるけど。”小さい街”だな。
村内はみな石畳、雨でぬかるむのがよくないから、だと。
壁全面までレンガとモルタルの家。屋根は板か薄瓦。大風(台風とか)が無いし雪もめったに降らないのでその程度でいいのだ。
でっかい銭湯。つい最近できたとのこと。それまでは小さのだけだった。桜姫が「小さい村にも銭湯を。毎日湯に浸かり、疲れを落とし、同時に清潔さも保ってください」と、奨励したとのこと。
食堂には米の飯。定食。焼き魚とか。味噌汁とか!
まぁ、あっちの飯もまずくはない、、、かったかな?いや、食べられたから酷くはなかっただろうと、皆振り返ってみたが、ほとんど覚えていない。その程度の料理だったのだろうけど、、
「文明度が違うよね」アラタ。流石(むこうの世界の)現代人。
ぷ、と吹き出すABC。向こう側の自称街は”大きめの村”程度でしかなかったのだから。
「・・・・・ま、、、正直、毎日国境越えていると、嫌でも思い知らされると、、うちの国は遅れているってな」御者しんみりと白状する。
だから僻んで侵攻したのか、、と納得のABC+アラタ
侵攻発起国2つ、ついでに侵攻話に乗った3国、皆似たり寄っただったんだろーなー、、と思う5人だった。
「ま、こんな感じでどんどんろくでもないのが、マシになっていくんじゃないかな?これから」A
そうだよねぇ、、、とタカシとアラタを見るB,C。
こいつらとそのボスであるイサムが居る限り、それは揺るがないだろうなぁ、、、と。
で、停車場を離れ街に入る5人。
待ち受ける者達が居た。
「お疲れ様でした。お待ちしておりました」
と、近くの食堂に導かれる5人。
まずは、お腹空いているでしょうから、と、食事と酒を注文する。
すかさず出てくる山盛りの皿と、なんか高級そうな酒と冷えた!エール、、
顔を見合わせるけど、草履に入ってるんだし、、まーいーか、と頷きあい、
おもむろに
「「「「「いっただっきまーっっす!!!!」」」」」
がつがつがつがつがつがつがぶがぶがぶがぶがつがつがつがつがつがつがぶがぶがぶがぶがつがつがつがつがつがつがぶがぶがぶがぶがつがつがつがつがつがつがぶがぶがぶがぶがつがつがつがつがつがつがぶがぶがぶがぶがつがつがつがつがつがつがぶがぶがぶがぶがつがつがつがつがつがつがぶがぶがぶがぶ
「お食事しながら聞いていただければと思います。大したことじゃないんで、、」
とその2人のうち、最初から話している者が話し始めた。