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TS少女は恋愛対象ですか?  作者: ラーメンマン
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第7話~昨日はお楽しみでしたね?~

第7話投稿しました

翌朝僕は翔吾のベッドで目を覚ました、翔吾は寝不足みたいだった。


『ねぇ、翔吾眠そうだね?』

『奏、お前のせいで眠れなかったんだよ』

『もしかして、僕に欲情した?』

『お前に欲情する訳ないだろ』

顏を真っ赤にしながら否定する翔吾


『じゃあ、僕を襲いたくなった?』

『小学生みたいな奴襲ったら、犯罪だろうが』

カチンときた僕


『明日香さんに言いつけてくる』

『なっ、お前卑怯だぞ』

『言わないから、本当の教えて』


『お、お前に欲情した』小声で言う翔吾

『えっ、何聞こえないよ?』わざと聞き直す僕

『お、お前に欲情した』大声で叫ぶ翔吾


翔吾の叫び声を聞き付けた明日香さんが部屋にやって来た。 (少し機嫌が悪そうだ)


『ねぇ、翔吾さっきの叫び声何?』キレ気味の明日香さん

『あ、姉貴違うんだ』慌てる翔吾

『問答無用』アイアンクローが翔吾に炸裂した

翔吾の悲痛な叫び声がこだまする。


その後、僕は着替えを終わらせて部屋をあとにする、朝食をご馳走になったあと明日香さんから部屋に誘われた。


『奏ちゃんに似合う服をあげるね』

『明日香さん、こんなに貰っていいんですか?』

『奏ちゃん、服そんなに持ってないでしょ』

『明日香さん、ありがとう』


僕は明日香さんから、お下がりを貰った。


おじさんとおばさんに挨拶をしてから、僕は家路を急ぐ


『奏、送っていくぞ?』

『僕一人で帰れるからいいよ』

『昨日あんなことがあったんだからダメだ』

『ありがとう、翔吾』


顏がまた真っ赤になる翔吾


ピンポーン 翔吾が僕の家のインターホンを押す

少したってから、茜が玄関に現れる。


『いらっしゃい、翔吾君』上機嫌な茜

『奏を送ってきた』

『お兄ちゃんを連れてきてくれてありがとう』


僕はリビングで一休みをしていると、茜から昨日のことを教えて欲しいと言われた、


『お兄ちゃん、昨日の行った場所とあった出来事全部教えて』

『言わなきゃダメ?』

『ダメだよ、全部包み隠さず教えて』


出来れば言いたくないんだけどな……


『最初は公園で待ち合わせした』

『うん、知ってる』

『次は、ゲームセンターと喫茶店』

『うん、それで次はどこに行ったの?』

『後は本屋とアクセサリーショップ』

『で、最後は?』

『翔吾の家に泊まった』


何で茜に昨日行った場所を教えなきゃいけないんだ?

ちょっと納得がいかない


『でも、お兄ちゃん一つ嘘吐いてるよね?』

もしかして、公園で襲われそうになったことかな?

『嘘は吐いてない』


『公園で待ち合わせしてる時に何かあったよね?』

思わずドキッとする僕


『やっぱり、何かあったんでしょ?』

『うん、見た目がチャラそうな三人組にナンパされた』

『ねぇ、お兄ちゃん何であの時お巡りさんが来たか知ってる?』


『実はあの場所に私がいて、お兄ちゃんが危ないと思って通報したんだよ?』


『でも、茜に心配される筋合いはないっ』

茜が本気で僕の頬を平手打ちする。


『お兄ちゃんって、バカなの?』

茜は僕の胸ぐらを掴んだ。

『じゃあ、あの時一人でどうにか出来た訳?』

『そ、それは……』

『出来る訳ないよね?』


『お兄ちゃんは、女の子なんだよ』

『うん……』

『男の子の時とは違うんだよ』

茜の言うことは事実だし、妹相手に喧嘩をして完全に力負けしたことが悔しかった


僕は男の子じゃなくもう女の子なんだと思うと、悔しくて涙が溢れてくる。


茜は僕の小さな体を優しく抱き寄せる。

僕は大声で泣きじゃくる 一頻り泣いた後、僕は茜に凭れるように眠った。


夕方になり母さん達が帰ってきた。


晩御飯を食べた後、母さんと茜は僕が翔吾の家に泊まった時に何があったのかを追及してくる。


『特に何もないよ』母さんと茜に言うがイマイチ信用していないみたい。

茜と母さんはニヤニヤしながら僕にこう言った

『『昨日はお楽しみでしたね?』』

『だから、何もないってば』

顏を真っ赤にして全力で否定する僕


僕は初めて茜と本気の喧嘩をした。

改めて、自分は女の子なんだと痛感したそんな一日だった。




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