第5話~初めてのデート?~
5話投稿しました
翌朝、僕と茜の二人だけで遅めの朝食を食べていた。父さんと母さんはすでに出掛けた後だ、朝食を食べ終わった後茜が食器を片付けた。のんびりできるかな?
リビングで僕と茜は映画を見ていた、茜は映画そっちのけで僕のことをジーっと見つめる。茜のせいで映画の内容が頭に入ってこないんだけど、何か気になることがあるのかな?
『お兄ちゃん、気になることがあるんだけど?』
『なに?』
『ちょっとずつだけど、女の子らしい仕草が増えてるよ』
『えっ、そうかな?』
『うん、今も女の子座りしているよ』
茜は僕が女の子らしくなっていくのが嬉しいようだ、なんか複雑だな……
その後、僕と茜はリビングでゲームをしていた。二人で協力しながら少しずつクリアして、最終ステージを残すのみとなった。
結局クリアはできなかった、もう一度最初からプレイしようとした時、僕のスマホが鳴り出した。翔吾からの着信だった
『もしもし、翔吾どうしたの?』
『奏、一緒に遊びに行かないか?』
『僕と翔吾だけで?』
『あぁ、久しぶりに二人で遊ばないか?』
『うん、いいよ待ち合わせはどこにする?』
『じゃあ、二丁目にある公園でどうだ?』
『わかった、二丁目の公園だね待ってるよ』
翔吾から二人で遊びに行かないか?と誘われた
僕と翔吾のやり取りを間近で聞いていた茜は
『ねぇ、お兄ちゃん翔吾君とデート?』
『ち、違うし』顔を真っ赤にして否定する僕
『ふーん、行ってらっしゃい』ニヤニヤする茜
僕は部屋へと戻り、遊びに行く用意を急いで整えた コーディネートは茜に手伝ってもらった。
幸いにも服の種類が増えたことでコーディネートの幅が拡がった、茜にお礼を言って家を出た。
公園についたけど、待ち合わせ時間より早く来てしまったみたい 翔吾の奴早く来ないかな?
『ねぇ、キミ中学生?』チャラい三人組のうち一人が僕に近付いてくる、残り二人も距離を詰めてくる。無視をする僕
『『『外人じゃね?』』』『『『チョーカワイイじゃん』』』
あっという間に三人組に取り囲まれる僕。逃げ場がなくなった
『ねぇ、俺らと遊ばない?』リーダー格の男が声をかけてきた
『友達と待ち合わせしているのでごめんなさい』
僕は逃げようとするが、羽交い締めにされそうなったので腕に噛みついた。急いで逃げなきゃ
『『『この、ガキ待ちやがれ‼』』』
僕は全力で逃げようとするが捕まってしまう
僕は足と腕を掴まれて身動きができない状態になってしまった。
『は、はなしてっ』小さな体で抵抗を試みるが当然敵うはずもなく、どこかに連れて行かれそうになる、大声を出そうとするが口を塞がれてしまう。 (助けてぇ翔吾)
『『『ヤッちゃう?』』』
(えっ、ヤッちゃうってまさか―)
『おい、何をやっているんだ!』
『おい、お前ら何やってんだ!』警官と翔吾がやって来た。
『おいっ、ずらかるぞ』一目散に退散する三人組
『お嬢ちゃん、ケガはないかい?』心配そうにする警官
『ごめんな、奏大丈夫だったか?』
『うん、大丈夫だよ』大丈夫な振りをする僕
近くにいた、人たちが一部始終を警官に伝えてくれた。
『立てるか?』手を差し伸べてくる翔吾、僕は翔吾の手を掴んで立とうとするが。うまく立てない
『ゴメン、立つのちょっと無理かも』
『奏、背負ってやるけどいいか?』
『いいよ、でも僕多分重いよ?』
翔吾は僕のことをおんぶして落ち着ける場所に移動する。 (翔吾の背中すごく広いな)
『ねぇ、翔吾重くない?』
『平気だ、逆に軽すぎるぞお前』
『ホントに?』
『あぁ、お前ちゃんと飯食ってるのか?』
僕は安心して翔吾の背中で一眠りしていた。
その後僕たちはゲームセンターで遊んでから、喫茶店で軽く昼食を取る。 全部翔吾が奢ってくれた
午後は本屋に行った後、アクセサリーショップに行った。最後は翔吾の家で少し休憩することにした
翔吾の背中に揺られながら、翔吾の家に着いた。
『ただいま』翔吾が自分の母親に言う
『お帰りなさい、あら翔吾その子は誰?』
『おばさん、お邪魔します』
『もしかして、奏君?』
僕は翔吾の母親に事情を説明した。
『翔吾から、聞いていたけどすごく可愛いわ』
おばさんは僕の頭を優しく撫でてくれた。
しばらく翔吾の家で休んでから僕は家に帰ろうとしたが、
どしゃ降りで外に出ることができなかった。雨が止むまで待っていたが、時間が立つにつれ雨が激しさをます。
『今日は、泊まった方がいいぞ』
『えっ、泊まっていいの』
後で家に電話しておこう
感想やコメントをお待ちしています