第4話~友人たちとの再会~
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翔吾たちと買い物をした日から、数日が過ぎたある日。僕は母さんからリビングに来るように言われた、 父さんが僕に渡す物があるようだ。
『父さん、僕に渡す物って何?』
『奏、これを見なさい』
『学生証と僕の住民票だよね?』
父さんが僕に渡したのは学生証と住民票だった。
よく見ると性別欄が女になっていた。
『ねぇ、父さんこれ性別欄女になってるよ?』
『当然だ、今奏は女の子じゃないか』
『そうよ、奏は女の子でしょ?』
父さんと母さんが同じことを言ってきた。
どうやら、娘が増えて喜んでいるようだ。
『父さん、手続き大変だったんじゃないの?』
『可愛い娘のためならばどうと言うことはない』
『父さんありがとう♪』
父さんは僕がお礼を言うと、全く視線を合わせなくなった 父さん照れてるのかな?
それから、少したってから茜が荷物を持ってきた
『お兄ちゃんに荷物が届いてるよ』
『僕に?』 何だろう?
茜から渡された荷物を開けると。
真新しいセーラー服が入っていた。
『お兄ちゃん、さっそく着てみせて』
『奏、母さんにセーラー服姿みせて頂戴』
『奏、私にもセーラー服姿をみせてくれないか』
三人そろって僕にセーラー服を着ることを要求してくる、とりあえず着てみよう
『変じゃないかな?』照れる僕
『すごく可愛い』 目つきが怪しい茜
『似合っているわ』動画を撮り始める母さん
『最高じゃないか』カメラを構える父さん
この人達は変態なのかな? 似合うと言われて悪い気がしないけど。 でも、このセーラー服僕には少し大きいような気がする。
変態達による、撮影会がしばらく続いた。
少したってから、何か思い出した茜は僕に詰め寄ってくる、 僕の臭いを嗅ぐのやめてほしいな
『お兄ちゃん明日、何の日か覚えてる?』
『ゴメン、何の日だっけ?』
『離任式だよ』
『行かないと、ダメかな?』
『ダメでしょ?』
どうしよう?みんなびっくりするだろうな……
僕は結局、離任式に行くことになった。
夏美と翔吾がなんとかしてくれることを祈ろう
僕は着る物がないので新品のセーラー服を着て学校に行くことになった。学校指定の奴じゃないけど仕方ないよね?
卒業式以来の学校なんか久しぶりだな
校門をくぐった辺りから周りの視線がすごく気になる、
クラスメートの一人が僕を見つけて『ねぇ、キミ何年生?』西口さんが声をかけてくる、クラスメート達からの質問責めに合う
西口さんを筆頭に質問責めをしてくるクラスメート達、僕は狼狽えてクラスメート達の質問に答えることが出来ずにいた。
僕は翔吾と夏美に助け船を求めた。
翔吾はクラスメート達に僕の身に起きたことを伝えてくれた。 (こういう時翔吾頼りがいあるな)
それからはクラスメート達と何気無い話をしたりした、 一部の連中は僕のことを撮影していた。
その後は、クラスの女子達が僕に後で渡したい物があると言うので快く受け取ることにした。
離任式が終わり、クラスの女子達の家を順番に回り贈り物を頂いていく。 袋の中身は何だろう?
中学の友人たちとの束の間再会を果たした。
僕は家に帰ってから、クラスの女子達から貰った袋を開けてみた
中には服が入っていた、女の子になってしまった僕があまり服を持ってないと言うことを夏美が教えてたようだ。
その後、クラスの女子達全員にお礼の電話した、
僕は貰った服を部屋のタンスへと仕舞う。模様替えしようかな?
ついでに、少し散らかっていたので部屋の掃除しておこう
掃除と模様替えが終わり、汗だくになったのでお風呂に入ることにしたが、どうやらお風呂が故障してしまったみたいだ。
直るまで3~4日かかるらしい、
『奏、茜と一緒に銭湯に行ってらっしゃい?』
『僕一人じゃダメ?』
『茜と二人で行きなさい』
『はい……』
母さんの圧力に再び屈した僕、
僕は茜と一緒に銭湯に行くのが不安なので、夏美を誘うことにした、銭湯に行くの久しぶりだな。
『大人2枚子供1枚』茜が番台にいるおじさんに言った。
『大人2枚子供1枚ね』おじさんが券を渡す
『ねぇ、茜何で僕だけ子供料金なの?』子供扱いに憤慨する僕
『なんとなく、言ってみたかっただけだよ』誤魔化す茜
『本音は?』本音を聞き出す僕
『お金を残して、ジュース飲みたかった』ぶっちゃける茜
『二人とも、早くお風呂に入るよ?』呆れ顔の夏美
お風呂場に入ると、物珍しそうに僕を見てくる。
おばさんたちは僕のことを見て『お嬢ちゃんは外人さん?』と言う、お婆さんは『おや、お嬢ちゃんは異人さんかい?』と言われた。
僕はお婆さんとおばさんたちにコクンと、頷いた。
もしかして、僕の姿って外国人に見えるのかな?
久しぶりの銭湯を満喫した僕たちは、夏美の家に呼ばれて一緒に夕飯を食べることになった。僕は後片付けを手伝った
僕たちはおばさんにお礼は言って夏美の家を後にする。
その後僕は、自分の部屋で読書をしてから。
翔吾から貰ったお気に入りのぬいぐるみと一緒に寝る。
こうして、僕の一日は終わりを告げる
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