第3話~新しい自分~
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スマホのアラームで、目が覚めた僕は時間を確認する、『午前8時』準備に時間がかかりそうなので、ベッドから出ることにした。
真新しいパジャマを脱ぎ、畳んで仕舞う
急いで部屋着に着替え洗面所に向かう。
顔を洗った後、僕はシャワーで寝汗を流した。
リビングへと向かう、父さんと母さんがいたので
『おはよう』父さんと母さんにあいさつした。
『あら、奏どこかに出かけるの?』母さんが聞いてきた 『今日、翔吾と買い物に行ってくる』
『なんだ、高瀬君と出かけるのか?』父さんが聞いてきた
『うん、そうだよ』僕は父さんに言った。
『なら、これを持っていきなさい』父さんは僕に封筒を渡した。『ねぇ、父さんこれ何?』僕は父さんに聞いた 中身は何だろう?
『お小遣いだ、持っていきなさい』父さんが言う
『奏、私からもあげるわ』母さんはある場所から封筒を取り出して、僕に手渡した。
『母さん、これは?』僕は母さんに聞いてみる。
『いままで貯めていた、お年玉の一部よ』母さんが言う 『父さん、母さんありがとう』僕はお礼を言った。
朝食を済ませた僕は、茜と一緒に出かける準備をした。茜曰く、今の僕は人形みたいな感じとのこと、後は夏美の家に行くだけ。
夏美の家のインターホンを押した、すると、
夏美の母親が出てきた。
『あら、お嬢ちゃん誰?』おばさんが疑問符を浮かべる。
『今日は、奏です』おばさんにあいさつをする
『奏ちゃん!?今夏美を呼ぶわ』おばさんすごく驚いてたな……
僕と茜は夏美の部屋に通される。時間を確認するとまだ30分前だった。
僕は夏美の母親と父親にあいさつをした。そして、昨日自分の身に起きたことを伝えた。
おじさんとおばさんは『もう一人娘が増えた』と
とても喜んでいるようだった。
夏美の部屋でお茶とお菓子を頂いてから、
3人で待ち合わせ場所の駅前に向かう。
待ち合わせの時間になっても翔吾がこない
『ねぇ、翔吾君に何かあったのかな?』
『高瀬君、あまり時間通りに来ないよね?』
『アイツに限ってそんなことないと思うけど』
翔吾の奴、早く来ないかな 周りの視線が気になる…… 時間を10分程遅れて、翔吾がやってきた。
『翔吾君、遅刻だよ?』
『高瀬君、遅刻なんていけないと思うけど?』
翔吾が遅刻したことに憤慨する二人。
僕は茜のスカートの裾を掴み、後ろに隠れた
『みんな、本当にごめん』遅刻したことを翔吾は必死に二人に謝る。
『なぁ、茜ちゃん奏はどこにいるんだ?』僕のことを探す翔吾
『ねぇ、高瀬君?茜ちゃんの近くを探したら?』さりげなく、ヒントを出す夏美
すると、僕は翔吾と目が合ってしまった。
『茜ちゃんの後ろに隠れてる、その子は誰だ?』茜に質問する翔吾、『お兄ちゃんだよ』何事もなかったかのように返答する茜
『えっ!?奏なのか……』驚きを隠せない翔吾
『うん、僕だよ翔吾』恥ずかしそうにする僕
翔吾は目線は僕に合わせて、優しく頭を撫でる。
『奏、すげぇ可愛いぞ』
『は、恥ずかしいからやめてっ』
顔を真っ赤にしながら手を払いのける、僕
全員集合したので、ショッピングモールへと向かうバスに乗る
駅を出発して15分くらいでショッピングモールに到着した。
『ねぇ、翔吾何を買うの?』
『文房具と制服だろ』
僕たちは、制服を買うことにした。
翔吾と夏美は何の問題もなく制服を注文できた
問題は僕だった。
『すみません、採寸をお願いします』僕は店員に声をかけた。
『あら、お嬢ちゃん今度中学生なの?』店員は僕のことを小学生だと、思ったらしい。 なんかショックだな……
『高校生です……』
『すみません、あまりに小さかったので……』苦笑いをする店員
店に置いてある一番小さいサイズの制服を注文した。
ひょっとしたら僕、夏美より小さい?
僕たちは、文房具屋へと向かう
『茜ちゃん?』
『何?翔吾君』
『俺、用事を思い出したから、ここで少し待っててくれないか?』
『翔吾君、早く戻って来てね』
僕と夏美が文房具を買い終わるころ、翔吾が戻ってきた。
『奏、これお前にやる』翔吾は袋を僕に渡してきた
『ねぇ、翔吾中に何入っているの?』上目遣いで翔吾を見つめる
『あっ、開けてみろよ』少し照れている翔吾
『えっと、ぬいぐるみ?』
『嫌だったか?』
『ううん、翔吾ありがと大切するね♪』
顔が真っ赤になる翔吾
『奏君、そういう顔あまりしないほうがいいよ?』
『お兄ちゃん、翔吾君以外にそんな顔見せちゃダメだよ』
『うん気をつけるよ』なんのことかわからずキョトンとする僕。
翔吾が文房具を買い終わるのを待って。
『ねぇ、翔吾このぬいぐるみどうしたの?』
『あぁ、それか?ゲーセンで急いで取ってきた』
『犬と猫のぬいぐるみ、これ本当にもらっていいの?』
『遅刻してきた、お詫びだから受け取ってくれないか?』
『うんっ、ありがと♪』
僕と翔吾の一連のやりとりを見て、茜と夏美は少し機嫌が悪くなった、二人とも僕を睨んでる、なんでだろう?
すると、翔吾がこんなことを言い出した。
『昼食、俺が奢るから行かないか?』
『高瀬君が、ご馳走してくれるの?』
『えっ、何翔吾君の奢り?』
『あぁ、それでどこで食べる?』
ショッピングモール内にあるフードコートで食べることにした。
『うっ、もうムリお腹がいっぱいだ』
『どうしたんだ、奏具合が悪いのか?』
『体が小さくなったせいかな、前みたいに食べられないみたい』
半分しか食べてないのにお腹がいっぱいになる僕、体が縮んだせいで、食べる量が減ったのかな?
(女の子になってから、僕って少食気味なのかな?)
『奏、俺が半分食ってやるよ』
『ごめんね、翔吾』
『俺とお前の仲だろ?気にすんなって』
支払いは勿論翔吾の奢り
『翔吾、ご馳走さま』
『翔吾君、ご馳走さまです』
『高瀬君、ご馳走さま』
僕達はそれぞれ翔吾にお礼を述べた。
その後、駅で解散してそれぞれの家に帰る。
僕と茜はそれぞれ、自分の部屋でのんびり過ごした。
久しぶりに四人で出かけて、買い物をした。女の子になってから一番疲れた、そんな一日だった。
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