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リアルハイスクール  作者: 田中ナブン
9/9

可愛いゴキちゃん!

7日目


こんにーちはー。みんな大好きニシキゴイちゃんだよ。私は今、おっきなゴリラさんにお腹を貫かれている所だよ。周りの人は復活しないね。なんでだろ?私はかれこれ数十回は死んで復活してを繰り返してるのにね。私が何をしているのかって?真爆散拳をゴリラさんに向かって打ってる所だよ。ちなみに私は影分身(物理)を使えるようになったよ。わーい、ぱちぱちー。




30分前


「死ねやオラー」


「消えちまえ、このクソゴリラー」


などと言った雌の声がこだましている。俺も混ざって同じようなことを叫んでいるのだけど。それにしてもなんだよコイツ、よく生物として成立しているなって思うよ。目の前のゴリラ、体調なんと目測10メートル。気がついたら目の前にいた。ぜんぜん気がつかなかったわ。


グギャガキグガリガ…


何言ってんだよアイツ、やる気あんのか?あ?


ジージージー


ホント何言ってんだよ。いい加減意思疎通しようとするか俺らとバトるか決めろよな。秒速10メートルのパンチとか俺らにとって止まってるも同然だからな?俺はゴリラの拳に突っ込んでって死んだ。


オマエら、死体山に追い詰められてるぞ!全員[身体強化]を準備しろ、アイツに真爆散拳をかましてやれ!


返事はない。何故かって?俺の指示なんて聞く前から全員真爆散拳を打ち始めてるからな。


「てめぇの指示なんていらねえよこのクソフィッシュ!なんで上から目線なんだよ!」


返事してくれてありがと、俺はオマエのこと大好きだからさ、死なれたくないって思って指示を飛ばしたんだよ。オマエならわかってくれるだろ?俺は俺と同レベルの、間違えた、俺よりも幾ばくか胸の大きなロングヘアーに声をかけてやった。そういえば俺はゴリラが出現した際に真っ先に逃げようとしたので愛称がクソフィッシュになった。見た目麗しゅう女の子に愛称で呼んでもらえるなんて、俺はなんて恵まれてるのだろうか。


おい、特攻隊の人数が減ってるぞ?これはどういうことだ!


「知らねぇよ!確かに減ってるけど何が原因だ?まさかこの特攻隊の中に敵前逃亡した奴がいるのか?」


未だに正確な情報は取れていませんが、敵前逃亡をした奴はどこにもいません、隊長!


「テメェに隊長呼ばわりされる謂れはねぇよ!クソフィッシュめ!テメェはしぶとさだけが長所なんだから原因究明を急げ!」


サー、隊長!イエス、サー。俺は敵前非復活勢がなぜ復活しないのか検証を始めた。





検証30分後


やっとわかったぞ!アイツの目だ、アイツの目が真っ赤に染まった直後の攻撃に当たると復活出来なくなるんだ。それも一時的なものではなく長期的なもの、最低でも30分以上復活はできないらしい。隊長!ただ今の報告を聞いてどう思いますか?現在の我々に勝機はあるでしょうか?


隊長?隊長!


俺が奴の秘密を解き明かす直前に、隊長は死んでしまったらしい。なんてことだ!お、俺のせいで隊長が、う、あっああああ!俺は泣いた。


許さんぞクソゴリラ!同じクソの称号を持つ者としてテメェを生かしておく訳にはいかねぇ!死ね、※新爆散拳!


※新爆散拳とは、新たなる攻撃。二度と友を失うことを許さない清く、勇敢な心が生み出した爆散拳の新たなる派生ルートである。効果は真爆散拳の単なる強化であり何も新しくはないが、気持ちは新たなステージへ踏み出すことができる。効果・名称共にニシキゴイ氏発案。


俺の拳がクソゴリラに突き刺さ…んなかった。やってらんねえ。俺は目を血の色に染めたゴリラに軽く払われて亡くなった。






再び目を覚ました時には入学式でお世話になったホールの中にいた。辺りにはおよそ同学年であろう美少女たちと、見覚えのあるマイクラスメイトがいる。彼女らも俺と同様に復活不可攻撃でも喰らってここに集められたのだろうか?それにしても多いな。150人ちょいって、ところか?ステージ上には入学式で見かけた俺好みのまな板もいる。果たして俺たちは入学早々になにを言われるんだ?


『マイクテスト、マイクテスト。っん』


『皆さんこんにちはー。私は生徒会会長のGといいまぁーす。ごきぶりでーす。まさか誰も追加ボスを倒せないなんて思ってもなかったよー。特に5組の皆さんは一度、正規の方法ではないけどボスを倒してるよね?あのゴリラはアレの5倍位の強さしかないから君達なら倒せるかなぁーって思って配置したんだけどねぇ。パラサイト君だっけ、ボス倒したの?君なんかはボディーの性能が周りよりも高くなってるからいけると思ってたんだけどねー。例年どおりっちゃ例年どおりなんだけどさ、このレクリエィションって電子世界、まぁこの国においてあの世界が異世界じゃないとは言い切れないけどねぇ。そのレベル順で行くと最下位に当たるんだよね。君たちの授業はこれからほぼ毎日これだから、もちろん難易度は桁違いだし最低でも一ヶ月ずつの滞在になるけどね。まあいいや、今日はこれにて解散!みんなまたねー。ちなみに学校の敷地内は完全に封鎖してあるから逃げられないよぉー?』


これが普通なんだぜ?ヤベェだろジャパニーズって国はよ。





リアルハイスクール

最低レベルの世界にレベル5以上の個体を呼び込むのはやめなさい、会長。罰として、貴女は1週間ベータ組として卒業試験用の世界をソロで調査でもしてなさい。

 これにてリアルハイスクールの前章は終わりになります。これからもノリと勢いだけで書いていきますので数少ない読者の皆様、ぜひともはなれないでくだしゃい。モバイル版終了にあたり一時的に投稿ができなくなる可能性がありますが早いうちにパソコンかスマートフォンを購入しますので更新されないからって読むのやめないでくだしゃい。次話はキャラクター紹介+?にするつもりです。興味ないからってブラバしないで流し読みしてくだしゃい。

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