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淀川長治と小森和子  その真実。 ああ懐かしの映画の伝道師たち

作者: 舜風人


このお二人、


映画評論という本来は地味な分野を

その独特のキャラクターで日本でメジャーにした先駆者たちです。

お二人ともその個性は際立っていましたものね?

だからテレビでも一躍人気者に、、、。


さて、不肖、わたくしがお二人と出会ったのは、、

(といっても実際に私がお二人と、出会った、、対面した、、という意味ではないですよ)


淀川長治 


彼と初めて、であったのは、アメリカドラマの「ララミー牧場」だった。

このテレビドラマは当時大人気で、

なんと、主役のロバート・フラーが来日したときは何万人もファンが殺到したのだった。

そして彼、(ロバート・フラー)は、、当時の池田勇人首相と面会もしているのだ、

その傍らには淀川長治氏もちゃんと同席している。

このララミー牧場であるが、、牧場を舞台の、西部劇です。

私も毎週、首を長くして放送日を待ちわびては見たものだった。


この番組、まず、始まると、画面には小川を渡る馬車が映し出される。

馬車は水しぶきを上げて小川を渡る、

そしてあの有名な主題歌である。



、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

(歌詞省略)




今でもこの歌覚えていて口をついて出てくる。


内容は西部の町、ワイオミング州の「ララミー」にあるシャーマン牧場の農場主スリム(ジョン・スミス)のもとに、ふらっと現れた流れ者の一匹狼?のジェス・ハーパー(ロバート・フラー)が、住み込んで、働くことになり、、

さまざまなドラマが生まれるというものだ。

え?ララミー牧場じゃないのね、ホントはシャーマン牧場なのね。

かわいい弟のアンディとか、

ホーギーカーマイケルのおじいさんとか

懐かしいですよね。

この牧場、駅馬車の中継所も営んでいて。

時折、駅馬車がやってくるのですね。給水とか、食料とか、郵便も運んできたり、旅行者も来たりと、そこからまたドラマも生まれたり、


ま。。そんなことはともかくとして、、

「ララミー牧場」についてもっとこれ以上、知りたい方はネット検索でもしてください。


さて、、本題に戻りますが、

そこで、淀川長治さんですが、なんと、このテレビ番組の解説をしてくれるのである。


外国ドラマに毎回、解説がつくなんて、今では考えられないことだが、当時、画期的な試みとして取り入れられたのだ。


今、アメリカのテレビシリーズものドラマに、毎回解説がつく、、なんてありえませんよね。


ではどういう解説だったかというと、、

それは

こんな風です。


番組の冒頭に淀川氏が出てきてこんなことをいうのである。


「さあ、皆さん、いいですか、今回はジェスがまあ、なんと、雪山で遭難するんですよ。こわいですね。

そしてジェスの恋もあるんですよ、さあ、楽しみですね。ゆっくりご覧ください。それではまた最後にお会いしましょうね、」てな具合に始まる前に解説してくれるのだ。


そして、ドラマが始まり、、終わると、、最後にまた登場して、


「さあ、どうでしたか。ジェスの恋、実りませんでしたね。かなしいですね。かなしいですね。雪山迫力ありましたねええ、こわいですね。こわいですね。」てな具合に流暢な解説が続き


そして、最後にこれだ。


決め台詞、


「では、また、お会いしましょうね、さよなら、さよなら、さよなら。さよなら」


テレビ画面では丸い小窓から、淀川長治氏が、手をにぎにぎしているというわけだ。


そしてテレビ画面の小窓がだんだん、閉じて行っておしまい、、。


これが大うけしたのである。


(注)(以上あくまでも私の記憶のみによる記述ですので、、細部は違うかも?悪しからず。。)


で、、

やがて始まった、「日曜洋画劇場」でも解説に抜擢されて、

あの名調子で解説したから、一気に映画人気が高まったといわれてます。


私もその一人で、

ボガート、キャグニー、バコール、などの魅力にはまり込んでしまったわけだ。

淀川長治氏は中でもチャップリンについていつも熱く熱く、語っていましたね。

「チャップリンは永遠の人生の師」とかも言っていましたっけ。


「ライムライト」「 街の灯」「 黄金狂時代」「、殺人狂時代。」「独裁者」、全て熱く語っていましたね。


さて?

ところで、、

今、こんな淀川氏のようなキャラクターが居たとしても受けるんでしょうか?

おそらくは

あの

時代にマッチしていたんでしょうね。

淀川氏は

一生独身で、お母さんと二人暮らしでした。


彼の著作も私も買っては、

何冊かあったのですが、15回の引越しで、、いまは、、行方不明です。


クララ・ボーとか、リリアン・ギッシュが好きだとか言ってましたよね?


銀幕の美女やら乙女に恋して一生独身で終わってしまったんでしょうかね?。


まあ。それも一つの生き方、


いいんじゃないでしょうかね。


え?


もうおじかんですか?


それでは皆さん、


さよなら、さよなら


さよなら、さよなら。





おっと?


まだ、終わっちゃあいけませんよね?


お次は


小森和子、


ご存じ?映画の「おばちゃま」です。


え?


ごぞんじない?



もう、忘れられた人だろうか?


「小森のおばちゃま」の映画解説は、今ではもう、知る人も少なくなった。


おばちゃまは、ジェームス・ディーンが大好きで、大好きで、「ジミーちゃんはねえ」何て、いつも熱く、熱く、語り続けていたたっけ。


そしてその語り草が面白いので、片岡鶴太郎がまねしたほど、有名だった人だった。

そもそも淀川氏が見出して、、それから小森のおばちゃまが有名になるきっかけになったたそうですね?


しかし、そんなひょうきんな「おばちゃま」にも意外な過去があった。


と書くと、何か暴露物みたいになるが、しかし、

私がおばちゃまの波乱万丈の人生を知ったのはこれだった。


その自伝、「流れるままに、愛」に出会ってそれを読んだからだった。

これは今読んでも十分に衝撃的だ。(1984年集英社刊)


これほど真実をさらけ出して自己美化していない自伝はないと断言できるほどだ。


あえて言い切るならば、ルソーの「告白」なんてものじゃない凄さがある。


小森のおばちゃまは

裕福な貿易商の家に生まれたその生い立ちから、

やがて、

徳川無声氏との出会い、そして恋愛への憧れ、そして処女喪失、

奔放な男性遍歴、レスビアン体験。イギリス人青年リチャードとの恋


そして、リチャードの突然の死、そして、小森氏との結婚、全て生々しくつづられている。

若き日々の

作家、壇一雄や川口松太郎との赤裸々な愛人生活や、菊池寛との情事、フランク・シナトラに言い寄られた話

などなど、、、衝撃の内容も、実に、なまなましく、「こんなことまで書いていいの?」ってくらいに、つづられている。


この自伝、ある意味、自伝文学の傑作であるといっても過言ではないでしょうね。


この自伝「流れるままに、愛」では

もちろん、映画の話題もつづられるのだが

むしろ小森和子の人生そのものがドラマティックで衝撃的だから


もう、映画の話題なんかは吹っ飛んでしまっている感もあるが。


まあ、実際に読んでんもらうしかないが、その描写は迫真である。 


この自伝はぜひ読むに値する真実の自伝であるといえる。


映画「歴史は女で作られる」の女主人公ローラ・モンテスと比べては失礼かも知れないが、

波乱万丈の、恋多き女の半生が生々しくつづられた自伝として、

これは類を見ないものだと推薦できる一冊だ。


これは自伝文学の傑作ともいえるだろう。


ということで


小森和子の映画評論よりも?

彼女の人生ドラマの方が

よっぽどおもしろかった?


という結論でしょうか?




それでは


また


どこかでお会いしましょう。


それまで


さよなら



さよなら



さよなら



さよなら。







参考文献



淀川長治自伝   中公文庫

流れるままに愛  集英社文庫

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして、ココノハシゲルと申します。 田舎にあったカセットテープ「淀川長治の洋画劇場」を聞いたのです。 すごく引きこまれる話と曲でした。 そこで、なろうで検索したところ、この作品に出会い…
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