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PROLOGUE
世界は、死と生の循環によって回っている。
しかし、『死を恐れる者達』の活躍により、死はゆっくりと減り、生へと天秤は傾いた。
均衡を保つため、『世界』によって、魔王が作られた。
魔王は災厄と戦乱を呼び、死を蔓延させた。
死という絶対的な恐怖に抗うべく、人族は、異界より大いなる力を持ちし者、『勇者』を召喚し、魔王と対峙する。
戦禍は増し、死は世界を満たし、怨嗟の念が空を昏く染め上げる。
そして、ついに最後の時が訪れた。
『魔王は討たれた』
その一報に、生ある者は歓喜した。
しかし、『魔王』は本当に討っても良かったのだろうか?
ある学者はそう疑問を覚えたが、明日におびえずにすむ安堵感に、すぐに考えを打ち消した。
そして、物語の舞台は、魔王討伐から二百年後。
疑問への『答え』は、すぐそこまで迫っていた。
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