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とある冒険者の奮闘記  作者: 雨宮
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PROLOGUE

世界は、死と生の循環によって回っている。


しかし、『死を恐れる者達』の活躍により、死はゆっくりと減り、生へと天秤は傾いた。


均衡を保つため、『世界』によって、魔王が作られた。


魔王は災厄と戦乱を呼び、死を蔓延させた。


死という絶対的な恐怖に抗うべく、人族は、異界より大いなる力を持ちし者、『勇者』を召喚し、魔王と対峙する。


戦禍は増し、死は世界を満たし、怨嗟の念が空を昏く染め上げる。


そして、ついに最後の時が訪れた。



『魔王は討たれた』



その一報に、生ある者は歓喜した。


しかし、『魔王』は本当に討っても良かったのだろうか?


ある学者はそう疑問を覚えたが、明日におびえずにすむ安堵感に、すぐに考えを打ち消した。


そして、物語の舞台は、魔王討伐から二百年後。






疑問への『答え』は、すぐそこまで迫っていた。




* * * * *





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