08∮悲恋
望まないものとして
あなたの許へと嫁ぐ
幼き日の憧れは
いつまでも守る秘密
指折り数える時間に
想いを乗せたら
あなたはこの瞳の奥の
燃えるような恋に
いつ気付くの?
ただ役を演じ合う
決められた立場で
それ以上もそれ以下も何も
求められていないのだから
ただの人形でいることを
あなたも望んでいるのなら
何よりも真っ赤な花を咲かせて
わたしはあなたへの愛を示そう
舞台が狂い出したら
役から逃げたわたしは
誰もいない場所で静かに消えよう
あなたに見つからないところで
即興のシナリオが
わたしを突き動かす
そこにあなたは居ないはずなのに
動かないわたしの手を取る
そしてあなたも目を閉じた
(C)Aoi Tact
ファンタジーな世界観を想定して書いていました。
身分違いの恋というよりは、一応身分は同じだけど年の差だったり勢力的に差がある人たちのお話です。
小説としてこういうお話を書けたらいいなと思いつつ、最近は読む側に徹してしまっています・・・