表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

一話「ようこそ」

「502億ゴールド……。円に換算すると、2.5億円ぐらいか……まだ、足りないな」


春樹(ハルキ)の近くにウィンドウが表示される。


「次の対戦相手を探しています」


「賭け金、オール」


「本当に良いですか?」


「イエス」


「対戦相手が見つかりました。ラウンド7を開始します」


これはゲームだ。

人間の五感をフルに活用することにより、現実と変わらない臨場感を味わうことのできる。いわゆる、VR(仮想現実)を使ったゲーム。


「ーースタート!」


「ヒャッハー!あれ?今度は君が相手かなお坊ちゃん?」


春樹の前にはバズーカ砲を持った人が立っていた。


対して春樹が持っているのはナイフである。


「あっれれー。そんな武器で俺に勝てるとでも?」


「いや、俺の武器はナイフじゃない。魔法だ」


「ほっほー。そうかそうか。まあ俺様にはどうでも良いことだ。どうせ勝つし!」


男はバズーカの銃口を真上に向けた。


「これで終わりだー!」


男はバズーカを放った。


轟音が鳴り響く。


弾が上に飛んでいく。


その衝撃で男はバズーカ砲に押しつぶされた。


男の上に表示されているHpバーがみるみる内に減っていく。


同時に春樹は何かを唱え始めた。


「ヒール」


男のHpが回復していく。

男はのっそりと起き上がり血まみれで、滅茶苦茶になった体で言った。

「悪魔……。悪魔アアアアアアあ」


春樹のヒールで回復するのはHpだけだった。それに相手も回復させられる。

このあり得ない魔法が春樹の武器なのだ。


「自分でやったんだろ……最強は俺だ」

そう言って春樹はナイフを自分に突き刺したーー。



「You Win!3517億ゴールドが加算されます。まだ続けますか?」


「いいえ」


「ご利用、ありがとうございました」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ