「油人間」
「次の試合で0ポイントのものは失格となります」
マジかよ。
やべえな。
次の試合で勝たないと退場ってところか。
あっ説明するのが遅れたな。
この試合はポイント制になっていて、
勝ったほうは2ポイント獲得することが出来る。
ちなみに6ポイント以上になってくると対戦相手から半分のポイントを奪うことができるようだ。
とにかく次の試合で勝たないとまずい
次の試合は水魔術師だった。
相手のポイントは6ポイント。
それが何だって言うんだ。
今度こそ負けるわけにはいかない!
「ラッキー! 0ポイントの相手だ! この調子でポイントを稼ぐぞお」
ちっ、
俺も舐められたもんだな。
え? 舐められて当然だって?
馬鹿言え、たまたま運が悪くて負けが続いたってだけだ。
今度こそ勝てるさ。
試合が始まった瞬間。
俺は剣を抜き、水魔術師に突進した。
「ガハッ!!」
いつの間にか俺は吹き飛んでいた。
相手の攻撃は見えていた。
見えていたんだ。
運が良ければ受け流せていた。
え? 何? お前自分が弱いのを隠してるだけだろうって?
チッ、仕方ねえな。
俺が強いとこ見せてやるよ。
「ギャハハ、雑魚を虐めるのは面白いなあ」
水魔術師が不敵な笑みを浮かべる。
俺は立ち上がり懐からアレを取り出した。
俺はそれを体中にぶっかけた。
「何してんだお前? きったねえ」
俺のこの神聖な儀式をきったねえで済ませるとは
相手の水魔術師もひでえもんだな
え? 懐から取り出したアレって何かって?
「ごま油の力を思い知れ!!」
そう、ごま油だよ。
しかも我が家秘伝のだ。
「もっと……熱くなれよおおおおお!!」
俺はその叫び声と同時に燃えたぎるイメージを全身に行き渡らせた。
「な……何が起こってる!?」
相手の水魔術師も驚いているみたいだ。
そりゃ当然だ。
油が全身に行き渡ってるおかげで俺の体は燃えに燃えまくってるからな!
よっしゃ! 行くぞ!!
俺は水魔術師に突進した。
水魔術師は水攻撃で俺を攻撃したが俺にはこれが通用しなかった。
水魔術師と俺の距離はだんだん縮まる。
「まずい! ウォーターシールド!!」
水魔術師が水のシールドを張る。
「馬鹿だなお前」
「ひょ?」
「油で燃え盛ってる火に水を注いだらどうなるか知ってるか?」
「そ……それがどうした?」
「こうなるんだよ! ファイアインパクト!!」
俺は手に火のイメージを集中させ、
それをそのまま水魔術師のウォーターシールドにぶつけた。
その瞬間。大爆発が起こり、
水魔術師は真っ黒焦げになった。
WINという文字が俺の画面上に現れた。
と同時に鏡張りのドームにこういった文字が流れた。
「油人間wwwwww」




