休みの日
今日は、特別軍事学校マジリティは休みだ。
マジリティは少し特殊で、土日が休みではなく、学校の指定した日が休みになる。
つまり休みが指定されなかった場合。15連勤とかになってもおかしくないわけだ。
鬼畜うう。
今日は友達と遊ぶ約束をしている。
「よ、武夫」
「おう。ブリア」
彼はブリア・ラーイ。
赤髪白人でちょっとロッカーな姿が印象的なお茶目男子だ。
彼とあともう一人つるむ仲間がいる。
「お、武夫、ブリア」
「よ、マーク」
彼はマーク・ミリシアン。
黒髪だが彼も白人。少し知性がある。
まあ少しっていうのは俺よりは頭が良いってことだ。
そしてその俺より頭が悪いカオスことマッカート・リンディ。
なぜ彼があんなすごい魔術を使えるのか不思議なくらいだ。
魔術を使うのにも頭を使うだろに。
ほんと不思議だあ。
まあその話は置いといて。
今日はゲーセンに遊びに来ている。
「ゲーセン来たらやっぱこれっしょ!」
ブリアが催したゲーム。それは。
VRBSヘルメットを使った対戦ゲーム。
内容は普通にVRBSと一緒だが、唯一違う点はNPCと対戦出来ること。それも売りらしいが、基本的には対戦相手を待つことがルールになってる部分もあるみたいだ。
「まずはマークからだね」
「オーケー」
コインを入れ対戦相手を待つこと数分。
反対側の席に数人ぐらいの人たちが来て一人VRBSヘルメットを被る。
「お、来たな」
対戦が始まった。
マークは水魔法使い。中級以上は難なく使えるちょっとしたエリートは。
対する相手は火魔法使いだろうか。だが、不利だから別の魔法を使い始めた。
しかし、結果はマークの圧勝。20秒くらいで片が付いた。
「やったなマーク! 次俺」
「ちょっと待って」
どうやら対戦相手がまた再勝負を挑んできたらしい。
それに答えてあげたいみたいだ。
「分かったいいよ」
「ごめんね」
再勝負。
しかし、さっきと同じように20秒くらいで片が付いた。
「また勝利」
「じゃあ変わって」
「また!?」
どうやらまた再勝負を挑まれたらしい。
「ちょっと俺向こう側の人たちに言ってくるわ」
ブリアが「あのー。次の人が待ってるから再勝負は遠慮してもらえないかな?」
と言うと。
「ふざけんなごらあ!!」
と怒号が聞こえた。
「何なん急に」
「俺が再勝負をすると言ったらしろや」
「ルールを守れよルールを」
「何だと」
ブリアのルール発言に向こう側のごらあさん。
……だけじゃないな。5人がいきり立ってきた。
「あんたら調子乗ってんのか?」
「リアルでぼこぼこにしてやろうか?」
「まずいこれはまずいぞお」とマークが慌てふためく。
「やれるもんならやってみな」
ブリアが挑発する。
「ブリア。穏便に済ませたほうがいい」
「いあ。こいつらの態度に俺激おこだわ」
まずいな。
こっちは3人相手は5人。
マークは戦意がないとして、俺とブリアで相手にすることになりそうだが。
街中で魔術を使えば即犯罪。
俺たちは学校退学処分にも。
俺にとっちゃ美味い話だが、この二人にとっては困るだろう。
ってことで体術で相手をすることになるが。
相手は大男5人。二人で対抗出来るか怪しい。
ここは穏便に済ませたほうがいいな。
「お前らなんて魔術なしでも俺一人で行けるわ」
「なんだとごらあ」
大男5人が一斉にブリアに襲い掛かる
ロッカーなブリアなら行けるか!?
しかし、
「ぐはあ」
ブリアは吹き飛ばされた。
「ブリア!!」
マークが詰め寄る。
「まだまだあ」
「まじで死にてえみたいだなお前」
「あのう」
ちょっと、何とかしないといけないな。穏便に。
「ああん。何だ」
「お金を上げますから許してくださいな」
「おお、金かいいだろう」
お、穏便に済みそうだ。
「ふざけてんのかてめえ!」
あれ?
「一円だとか舐めてんのか!?」
あれ?いい感じに収まりそうだったんだけどなあ。
「あ、足りなかったです?」
「もう許さねえ」
大男の一人が俺に襲い掛かる。
「ぐはっ!」
お、避わせた。
隙が出来たので腹に蹴りを入れる。
「もう終わりましょ。ね!」
「てめえ」
あとの4人が遅いかかったきた。
すかさず1人に払い蹴りを入れ、それプラス前足蹴りで吹き飛ばし残りの3人もそれに巻き込まれる感じになった。
「あちょー!」
「こいつやべえよ。ずらかるぞ」
大男5人は走り去っていった。
俺一人に手こずるとか、カオスに弟子入りしてもらったほうがいいんじゃないかな?
まあそのカオスも俺に手こずってるわけだが。
「武夫、お前すげえな」
「魔術では馬鹿にしてたけど、ここまで体術がすごいとは」
友達2人からも一目置かれて、気持ちのいい一日だった。
そういう意味ではあの5人に感謝しないとな。
ってか俺ってこんなに強かったっけ?




