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カオスと対決


「明日、試合があるので、各自。特訓に励むように」


 今日のホームルームで先生はそう言った。

 試合はVRBSヘルメットを使って行われる。要は最初の試験と要領は一緒ってことだな。


 さて、1時間目の授業の準備をしてる途中。


「武夫!」


 聞き覚えがある声。

 カオスだ……。

 アーリャの件が絡んでるんだろうけど。

 俺にもストーカーしてくるとは。


「アーリャちゃんとどういう関係なんだお前!」


 何だ何だと周りに人だかりが出てきて「お、やりあうのか?」と騒ぎが始まった。


「どうって友達だけど?」

「あんな場所で二人だけで会って、友達の一言で済むか!」

「って言われてもな」

「じゃあこうしよう」


 というとカオスは俺に人差し指を突きつけ。


「俺と決闘して、勝ったほうがアーリャと付き合う」


 と言ってきた。


「いあ、付き合うって、アーリャは友達で「逃げたら許さんぞ! 放課後屋上で会おう」


 と言って立ち去るカオス。

 困ったことになりそうだ。


 さて、どうしよう。

 負けてもいいのだが、負けたら、アーリャは嫌いなカオスと付き合わないといけない。

 ってことは負けてはいけないのだが、俺がカオスに勝てる見込みはない。

 手段がないことはないが、これでいけるか微妙だし。


「あ、武夫さん」

「あ、アーリャ。ちょっといいかな?」


 一応、これで行ってみよう。


 ――――放課後。


「来たか。油人間」


 油人間と呼ばれるのは慣れてる。

 最初はメンタルダメージがやばかったが。慣れると平気なんだな。

 え? 最初から慣れてるだろって?

 俺のメンタルを舐めてもらっちゃ困るぜ。

 妹にため口使われるだけでへこたれるんだぜ


「おい、武夫を今日の当番はお前だろしっかりしろい!」


 うん。とても可愛い可愛い妹の言葉だとは思えないっす。

 さて、場面を戻そう。


「油人間ただいま参上!」

「面白くないんだよ糞が!」


 別に面白くしようと思ったつもりはないが。


「約束通り。勝ったほうがアーリャと付き合う。いいな!」

「マッカートさん!」

「あ、アーリャ」

「武夫さんとの勝負に負けてくれたら付き合います!」

「お、まじで!? オーケーオーケー」


 結果。

 俺が勝ちましたー。

 直立のカオスに火球をぶち込んだ。

 カオスが真っ黒こげになる様は珍しくて見とれてしまった。


「これで約束通り」

「武夫さんの勝ちですね!」

「うん、で約束通り僕と付き合うんだよね? ね!?」

「え? そんなこと言ってないですけど」

「え」


「アーリャちゃああん!」というカオスの嘆きを背に俺とアーリャは屋上を出た。

 カオスの欠点が一つ分かった。

 極端に頭が悪いということだ。

 頭が悪いと自負してる俺よりも頭が悪い。


「武夫さん」

「ん?」

「その、武夫さんが勝ったらその」

「ああ、カオスに勝ったな! やったな!」

「うん。それで、その」

「ん?」

「私とその。私と……その」


 カオスに勝ったら。何だっけ。


「ああ、カオスに勝ったらアーリャに奢るだったっけ?」

「ちがああああう!」

「え、じゃあアーリャが俺に奢る?」

「もういいもん!」


 そう言って、アーリャは走りさった。


 何だ? 何が起こった?

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