「4月10日」アーリャ視点
「やめて!! 離して!!!」
「へへっ 別にいいだろ」
私は学校の人気のないところに連れて行かれていた。
複数の男子生徒が私を取り囲んでいた。
きっかけは些細なことだった。
とある男子生徒と知り合いになり、どこか一緒にたそがれようとこの学校のたそがれる場所を探していただけだったのだ。
はめられた。
最初からこいつは私を仲間と強姦しようと故意に私に近づいてきたのだ。
もうなす術がない。
私犯されるの?
こんなゲス野郎どもに?
冗談じゃない!!
確かに誘いに乗った私も馬鹿だけどこんなことになるなんて思ってもみなかった。
嫌だ。
こんなやつらに私の大事な処女を捧げたくない
嫌だあああああ!!!
「あれ? こんなところに人がいるとはなあ」
「誰だてめえ!?」
その人は突然現れた。
「あっあいつ、近藤武夫じゃないか!? 1位の」
「あ、ああ!」
皆少し驚いた様子だが表情を変えて
「どうせ暫定1位の雑魚だろ?」
「それに魔法を使ったらバレるけどこれなら」
一人の男子生徒がナイフを懐から取り出した。
「何してんの?」
その人はそれでも尚とぼけたように答えた。
「てめえ、今の状況わかってんのか?」
「ナイフを出したねえ、それで?」
「一応ここから立ち去るなら見逃してやってもいいぜ」
「何で立ち去る必要があるんですかね?」
「てめえ、痛い目みないと分からないようだな!!」
ナイフを出した男子生徒はその人目掛けて襲いかかった。
「グハッ」
その人はナイフを避わし、その男子生徒の顔面にパンチをお見舞いしていた。
男子生徒は数メートル吹っ飛ぶ。
「貴様!!」
他の男子生徒もその人に襲いかかった。
しかし、皆その人に返り討ちにあっていた。
「ちっ! 覚えてろよ!!」
「カオスと同じ台詞……流行ってんの?」
数人の男子生徒は逃げ出していった。
「何があったん?」
「え? えと」
この人は見覚えがある。
マジリティ主催のイベントで優勝した近藤武夫って人だ。
皆からは暫定1位とか油人間って罵られていた。
私も同じように思っていたけど……。
「その、ありがとうございます!!」
「へ?」
私は胸の中に何か温かいものを感じていた。
「ってもうこんな時間じゃん。ごめん俺ちょっと急いでるんで!!」
そういうと武夫さんは走り去っていった。
私の胸の中の温かさが消えることはない。
これってもしかして……恋?
まさかあ。
でも戦う武夫さんかっこよかったなあ。
ちょっとお近づきになりたいかも。
そう思う私でした。




