「4月9日」2
さて、職員室の居場所だが
VRBSヘルメットのおかげで簡単に分かった。
2Fの中央にあるらしい。
職員室にたどり着いた。
扉を開けた。
「ノックくらいせんか!!!」
急に怒鳴られたんだが。
俺の目の前にはいかにも偉そうなハゲがいた。
「まあまあリダイン先生、少し落ち着いてください」
もう一人別の職員らしき人がリダインと呼ばれるハゲを宥めた。
「ほう、誰かと思えばマジリティ主催のイベントの1位の武夫という野郎か」
ハゲが喋る。
「貴様の戦闘履歴見させてもらったが酷いったらありゃしない」
ハゲが喋る。
「本当ならカオスが頂点に立つべきだった」
うっせえハゲ!!
あれは俺の実力だ!!!
「まあいいじゃないですか? 事実は事実ですし」
「しかしクレイン殿」
「それより武夫君に用があるのでそろそろいいですか?」
「別に構わんが」
その穏便そうな職員らしき男性は俺に近づくとこう言った。
「今日から君の特別講師になった。クレインだ。よろしく頼む」
特別講師?
ああ、そういや張り紙にあったなあ。
このイベント1位には特別講師が付くって
この人か。
「私も君の戦闘履歴を見たが、あれは結構酷かった」
貴方まで言いますか。
「とてもじゃないが君に魔術の才能があるようには見えない」
随分と言いますねえ。
「だが」
だが?
「私には強い魔術師を作り出したという実績もある」
それで?
「だから君も私の指導を受ければ最強の魔術師になれるだろう」
随分自信があるんだなあ。
ってか俺元々この学校に通うつもりはなかったんだが。
ただ賞金が欲しかっただけで……。
まあ、今更だな。
「ということで今日からみっちりしごくから覚悟しておいてね」
「はい?」
あのー。もうとっくに学校終わってる時間なんですけど。
「その顔だと知らないようだね」
クレインは俺の頭の中を覗き込んだかのように話だした。
「特別講師が付いた生徒は皆学校が終わったあと午後の7時まで居残りで鍛錬をするんだよ」
え?
この学校の授業、ただでさえ疲れるのに。
午後7時まで残って鍛錬?
冗談じゃない!!
さすがに反論しないとな
「あのー。今日は授業で疲れてますし、寮でゆっくりしたいなと」
「ダメですよ。そんな甘えが通用すると思うんですか?」
「でも疲れてますし」
「鍛錬を放棄するということはサボりとして処罰対象になります」
もう……。何も言えない……。




