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エロジジイは殲滅すべきです

「ちょっとここどこよ! あんた誰?

ちょ、触んないでよ!気持ち悪い!

あんたに触られたら鳥肌立つじゃない!」


「わっはっはっ、元気の良い娘じゃ。

お前はこれから儂にいいことされるんじゃよ。」


「げっ、何言ってんのよ、このエロジジイ!」


わーーーっ、気持ち悪い!

全身鳥肌だよ!

会社の専務より気持ち悪いよ!

うん、専務も気持ち悪かったなぁ。近くに来ると専務センサーと呼んでいたけど、体中に鳥肌がぶわっと……思い出したらだけで、また鳥肌が……。


私は今エロジジイ殲滅作戦実行中です。

無事(?)誘拐をされ、エロジジイの自宅に連れ込まれました。

勿論、ジョーとバイロンさんが何かあったらすぐ駆け込んで来てくれる事になってます。


「ふわっふわっふわっ。儂にその元気を分けてもらおうかのう。」


「ちょっと、あんたもしかして子ども好きなの?

いゃーだぁ!変態じゃない。

昔から年頃の娘には相手にされなかったんじゃない?

だから抵抗出来ない子どもに手を出したの?

それじゃあただの変態よ。今からでも遅くない、悔い改めなさい!」


「う……煩いわ。儂が何故子ども好きになったかなんてどうでもいいわ!

お前は儂の手で大人の女にしてやるからありがたく思え!」


うわぁ、鳥肌が全身に!


「嫌よ!この変態エロジジイ!

それより、精霊の母にこんなことして許されると思ってんの!?」


「ふん、何を言っておる。精霊の母を語る偽物が。

精霊の母などいるわけがなかろうて。」


ビリーーーッ


いやぁスカート破いたよこの人!!

もう我慢できない。

連絡来ないけどもういいよね。


ドンドンドンドンドン!


「旦那様!大変です!旦那様!」


「煩い!邪魔するなと申し付けておったろう!」


「旦那様!」


「煩いと申しておろうが!」


「旦那様!」


「全く、最近の使用人は使えん!」


ガチャ


そう言いながらドアを開けた瞬間大勢の人がなだれ込んできた。


「ウォルフォード公爵!

精霊の母に何をしている!」


「ジョー!」

来たぁーーー!

待ってましたあ!


「ケイ、無事か?遅くなって悪かっ…た……。

ケイ、スカートが!何かされたのか!?」


おっと、ブラックジョー降臨!

なんかまずいような気がする……。


「ジョー、大丈夫だったよ。

あのエロジジイに側に来られるだけで鳥肌は立つけど、ジョーが来てくれたから何も無かったよ。」


ブラックジョー様、怖いです。


「ウォルフォード公爵!精霊の母に何をしたのですか?」


「精霊の母などと本物のはずなかろう。」


「ほぉーーーー、ケイが偽物だと?」


「そうよ、偽物だから王宮にも顔が出せずにいたのだろう。グレイヴス伯爵、お主も偽物を連れてきてただですむと思うてか!」


よし、言質はとった。

あぁ、でもみぃんな怒ってらっしゃる。


「そうですか。それでは本物か偽物か確認させてあげましょう。

さぁ、屋敷から出てください。

この屋敷に残っていると命の保障はできません。

さぁさぁ、早く!」


「何をする気だ!?」


「決まっているじゃありませんか?

この屋敷を精霊の皆さんが壊すんですよ。

さっきから感じませんか?精霊たちの怒りを。」


えぇ、そりゃあビンビンと感じています。

私でもちょっと怖いほどです。


「早く出ろ!」


でも、ブラックジョー様はもっと怖いです!



屋敷に残っている人がいないのを確認しました。


「公爵、精霊の母が偽物なら屋敷は無事。

本物なら……覚悟はできてますね。

ケイ、始めましょうか。」


始めはフレアに火をつけてもらい、ユピィに屋敷全体に風をおくって満遍なく焼き払ってもらい、回りに延焼したら大変なのでマーゴに氷の礫をバンバンうって火を消してもらい、コスモに地割れを起こしてもらい、屋敷は見る影もなくなる……という作戦でしたが、私の悲鳴で回りにいた精霊たちが集まって来ているんだよね。


これって……まずくない?


「ねぇジョー、みんなが参加したいって。」



結局、土の精霊たちが土の壁を作って、他の皆さんが壁を壊さない程度に好き勝手に遊んでもらい、最後に土の精霊たちが土の壁もろとも地割れで後片付けしました。


みんなすっきりした顔でお帰りになりましたよ。

そりゃあすっきりするよね。


バイロンさんは苦笑い……今回は出番なしだったもんね。


エロジジイ公爵は泣きながら何かぶつぶつ言っていましたが……、まぁ自業自得ですよね。


今回の作戦名『エロジジイ殲滅作戦!』これにて終了!




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