ラーカの街へ到着
ラーカの街が目の前です!
やっとここまで来ましたよ。
国境を越えてからも迷いの森の端を歩いて来ました。
たまーにだけど、未だにストーカーさんたちを見掛けるからね。
ここまで見つからずに来たんだから、最後まで見つかりたくないですね。
ラーカの街の門兵さんが見えます……何処かで見たような……?
なんだかこっちをじぃーと見てるような……。
君子危うきに近寄らず…ですよね。
取り敢えずこの三叉路、右に行けばラーカからオジリへ、左に行けば熊さんのいるホリング村へ……道を間違った風をを装って左に行き、今日は野宿しますか。
明日改めて門へ行きましょう。
あぁ、ベッドで寝たい、お風呂に入りたい、他の人が作った美味しい料理を食べたい!
翌日ゆっくり歩いていたら、大きな商隊がやって来たので、どさくさに紛れて通り抜けました。
やったね!
ありがとう、何処かの商店の人!
街に入ったらまず買い物しなきゃ。
いつ何があるかわからないもんね。
食材も多目に買っておきましょう。
アイテムボックスには現状維持の効果があるから、余すことないから安心安心。
……さっきから誰かに見られているような……。
フレアもユピィも何も言わないから心配はしてないんだけど。
「変な人いない?」
ってフレアとユピィに聞いても、「うふふっ」と笑うだけ。何か企んでる?
まぁ、兎に角買い物を済ませて宿屋に行ってお風呂に入らなきゃ!
……私の知っている宿屋は、この街に一件しかなく、少し考えればこうなるのはわかっていたはずなんだけどさっ……だけど、着いたその日に宿屋の前で待っていなくてもいいじゃないですかぁ!
「バイロンさん、おひさしぶりです。」
ふん、挨拶で誤魔化してやる!
「おぅ、久しぶりだな。見ない間に少しは大きくなったか?」
んまぁ!
私はこれ以上大きくなれないんだよ!
大きくほっぺたを膨らませると、
「おぉ、顔は前よりも大きくなったなぁ。」
だって、失礼しちゃう!
「何でバイロンさんはここにいるの?
ちゃんと仕事してる?」
「おぅ、ちゃぁんとバリバリ仕事して、しっかり辞めて来たぞ。」
「…………………えっ?」
「仕事は辞めたから、これからケイの旅に付いて行けるぞ。」
えーーーーーっ!?
何故そうなった?