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2人の名前

ハピィの話では、精霊は自然の中から女神ジョアンに見守られ生まれるそうだ。

昔、人里へ行った精霊が、母親に甘えている人の子を見て羨ましくなり、『ママが欲しい』と願った所、ママが来てくれたんだって。


それから度々お願いして来てもらっていたんだけど、200年前に今は無い国の王様がママを死なせてしまう事件があったんだって。


何があったのかはハピィにもわからないみたい。


それから精霊たちは、ママに来て欲しいって願っても、心のどこかでブレーキがかかってしまい、今まで来なかったのだけれど、昔を知らない若い精霊が願った所、私が呼ばれてしまったそうです。


若いって凄いね。


「ところで、2人の名前は何て言うの?」

ハピィは最初に名乗ってくれたけど、2人はまだだったよね。


「「ママ、名前を付けて!」」


えっ?私が付けるの?


生まれた時に女神様が、同じ属性の精霊に真名を教え、真名を知らされた精霊はそれから50年かけて力の使い方やこの世界の事など教えていくんだって。


その時の呼び名は、教えている精霊の子。

つまりハピィが教えていれば『ハピィの子』と呼ばれるんだって。


この若い精霊は、火の精霊が『ダニエルの子』、風の精霊は『ハピィの子』…そうこの子はハピィの子なんだって。

人里に出たばかりだから時々様子を見に来ていたんだって。心配だったんだねぇ。


それから真名を知られると、逆らえないようにする契約魔法があるから知られないようにしなきゃいけないんだって。

私も絶対教えないように言われました。

魔法、ちょっと怖いね。


精霊は、人里に出てから優しい人を見つけて名前を付けてもらうんだって。


人も精霊に名前を付けるのは名誉な事で、名前を付けると王様から褒賞が出たり、女神様から加護を受けたりと良いことずくめ。


この子たちは人里に出てまだ10年しか経っていなくて、まだ名前は無いんだって。


名前ねぇ…何て付ければいいの?






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