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ラーカの街で迷子です

ホリング村を出て、2回程野宿をしてラーカの街へ着きました。


ラーカの街がこんなに大きいなんて、想像以上で、とってもとってもびっくりです。


キョロキョロしていたら二人を見失っちゃいました!

「あぁ、どうしよう。」

迷子になったら『動かず、慌てず、騒がず』です!


フレアとユピィは呑気に頭の上を飛んでいます。

…まぁ、二人が呑気にしているから安心していられるんだけどね。


まだ5分位しか経っていないけど、もう1時間位この場に立っているような気がする。


「お嬢ちゃん、迷子かい?」


知らないおじさんが声を掛けてきた。

怖くて声が出ないのでブンブンと首を横にふる。


「お兄さんが探してあげるからおいで。」

そう言って腕を掴んでくる。

掴まれた所からざわざわと鳥肌がたつ。

うぉー、気持ち悪い!

フレアとユピィが怒ってる。ここで魔術を使うのはまずい。

私は二人の気を反らすため、大声を出した。


「キャーーーーーーーーー!  助けてーー!  拐われるぅーーー!」


「ちっ…。」

男の人は掴んでいた手を離し、逃げて行った。

逃げた先を目の端に入れてたんだけど、突然ゴロゴロ転がった。

フレアとユピィを見ると大笑いしている。

あぁ、二人がやったのね…まぁ、いいかぁ。


叫んだ事で注目を浴びちゃった。

バイロンさん、ジョーさん早く迎えに来て。


剣を腰に挿し、軍服のような服を着た人が来た。

あれだけ騒いだらお巡りさん(?)は来るよね。

どうしよう…。


「おい、何があったんだ?」


回りの人たちと顔見知りらしく、話を聞いていく。

ぼーっとしていたら突然腕を掴んだ。

「いゃーーー!」

手は直ぐに離してくれたけど、鳥肌がおさまんない。


「ケイ!」


やっと聞き覚えのある声がした。


「ジョーーーー!」


抱きついてやっと鳥肌がおさまった。

頭に手が置かれて、バイロンさんが居ることに気付いた。


「「「「ママ、ママ。」」」」


「大丈夫、大丈夫だよ。  ……私は大丈夫だからね。」

私は自分に言い聞かせるよう呟いていた。




街に着いて30分の出来事……何でこんなことになっているんだろう?



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